昨日の、東国三社巡りのトップは、息栖神社。
泊まったところが鹿島と名がつくホテルだったのだが、住所は、神栖市。
息栖神社のテリトリーだったようだ。
ということで、ホテルからすぐのところに、神社はあった。
朝早かったこともあり、人影は多くなかったが、しっかりした神社。
創建は、応神天皇の時代というから、半分神話の時代からあったということになる。
807年のことと伝えられるが、その当時の礎石が置いてあった。
今の建物は、昭和38年の鉄筋製ということで、あまり風格はない。
特筆すべきは、一の鳥居からみたこの景色だろう。
堤防が出来る前は、常陸利根川に直接この鳥居が画面していたという。
今も写真が残されているが、川に直接面した神社であったのだ。
常陸利根川の奥には、筑波山が臨める。
日本の原風景を眺めている気分だ。
一の鳥居の両脇には、井戸が二つあるが、尾潮井(おしおい)と呼ばれている。潮の中にあって、真水が吹き出したことからこの名があるという。
昭和48年の河川改修の時にこの地に移されたというから、かつては、今の堤防の近くにあったのだろう。
昔の姿が失われたということではちょっと残念だが、ちゃんと残されたという意味では評価すべきなのだろう。