今日は、コリドー街で開かれているマークエステル展に行った。
話せば、長くなるのだが、マークエステルさんを知ったのは、2007年。このブログで調べた。
マークさんの生い立ち、日本の文化にのめり込んだ経緯等、たっぷりお聞きし、時間オーバーになったのを覚えている。
マークさんは、フランス人だが、万博で、日本の文化に感銘を受け、日本、フランス、中国を拠点に、文化活動を続けている。
墨絵のぼかしを、洋画に、取り入れたいと、思ったのだそうだ。
最近、記紀、神社巡りに、こちらが、のめり込むようになって、先般の香取神宮参拝で、マークさんの寄贈した絵と本が展示されていて、もしやと思い、調べたら、ちょうど個展をやっていることを知り、お邪魔したという訳。
これが、2006年に出た豪華本。
マークさんの絵と、古事記の三ヶ国語(日、仏、英)が併記されており、古事記の絵本としては、最高峰と言っていいだろう。
この機会にゲット。
個展では、古事記にちなんた絵の他に、花や景色の絵など。
水墨画からヒントを得た、ぼかしを入れた油絵や、リトグラフ、そして、精巧な印刷の上に、色をつける技法の絵が並んでおり、見ているだけで、楽しくなる個展だ。
ゲットしたのは、この豪華本だが、マーク先生が、天照大神の永遠の愛という絵を描いてくれた。
まず水彩で、ふわっと描いて、ボールペンで輪郭を描く技法だが、マジックを見ているみたいだった。
違った色の絵の具を、筆の両端につけて、一気に、描く。
お聞きしたら、ふわっと描く時点で、最終の姿が見えているのだそうだ。
芸術家では当たり前なのかもしれないが、我々から見たら、天才だ。
神社への奉納を続けており、現在157社。
奉納した絵をテーマにした画集も発行準備中だという。
今、苦境にあるフランスだが、日本文化をこんなに愛してくれるフランスの方が、活躍されているだけでも、嬉しく思う。
すばらしい、経験だった。
ますますのご活躍を!