
実は、このアルバムは、私が、最初に買ったBOWIEのアルバム。
大学生の秋だったのは覚えているが、たぶん4年の時だったか。
HEROSが大ヒットした後で、それも含めてライブアルバムということで、中古で買ったように思う。
その後聞かないでいたが、今回のBOWIE祭りで、CD版をゲット。
当時のアルバムは、編集版だったが、CD化の時にコンサートの順番に再編成され、カットされていた数曲が、加えられた。
地味なインストルメンタルWARSZAWAの後に、HEROES。
抑え気味のスタートから、ぐいぐい盛り上げる。
まさに当時のトップスター!
声が若い!
輸入盤だが、マディソンスクエアガーデンで、小野洋子や、アンディウオーホルと一緒だったことが記録されている。
まだ、ジョンも存命の時期、なんというすばらしい瞬間だっただろうか。
BOWIEは、薬物依存から脱出した頃だったのだろう。
写真を見ると、げっそりしたBOWIEから、生気を取り戻したように見える。
原点回帰の時期だったのかもしれない。
ジョンとの共作であるFAMEは、大ヒット。
とがった演奏が聴ける。
紅白で、宮沢りえが歌ったのには驚いたが。
シカゴで、LAから空輸のビデオを見ていたころのことか。
この演奏からはずっと後だが、今から四半世紀以上前。
その他にもしばらく聴いていなかった曲が続く。
当時、昔の曲を封印して、新曲を中心に組み立てていたころだ。
結構ハードな曲が多かったなと思う。
まだ、ディスコブームが隆盛になる前だったのかな。
かつて聞き込んだLPだけに、懐かしさ満載だ。YMOっぽい曲があったのにも改めて感動。
best版に入る曲が少ないところを見ると、BOWIEにとっては、新味に欠ける時期だったのかも。
Ziggy Stardust のアレンジ、こんなんだっけ?
とにかく変貌を続けるBOWIEだから、どの時期がベストかを言うのは、ナンセンスなのだが、当初のグラムロックから脱皮したBOWIEを聴くのには打って付けの時期ではないか。
メンバーに、Adrian Belewの名前が見える。
今度の来日メンバーの一人。
ツアー行程を見ると、北米、欧州、豪州と回って、最後に日本でやっている。
78年12月だから、大学2年の冬のこと。
当時は、チケット入手が難しかったから最初から諦めていたのだろう。
もったいないことをした。
大阪で3回、東京で2回.....
アジアで唯一日本だけ。
若いBOWIEの最終段階のライブを聞きたい人に打って付け。
ロック好きの人には、幅広くお勧めできる!
初期の名曲は、1曲だけど、これだけ盛り上がる!
かっこ良すぎる。