David Bowie is 展に合わせて、そして、BOWIEの一周忌に合わせて、それこそ、多量の本が出版され、くらくらしてしまうが、買っていたらきりがないので、図録の翻訳をされた野中モモさんの新書をゲット。
野中さんは、BOWIEをINGで追いかけた世代ではないが、翻訳等を通してBOWIEを知り、今や、相当のプロになっていらっしゃるようだ。
本書は、オーソドックスな内容ながら、BOWIEの劇画チックな人生を、バランスよく、適度にDeepに紹介してくれる。
日本とのつながりも強いBOWIEだから、自分の人生とも比較しながら読める。
私は、日本でデビューを飾ったころから知っているが、ずっと追っかけていたわけではないので、この前の展覧会と、本書を読んで、BOWIEの一生が繋がったような気がする。
それにしても、BOWIEの変幻自在な人生には、驚かざるを得ない。
頭の中身を覗いてみたい。
BOWIEの日本公演は、突如グラムロックの王者になってすぐのタイミングであったことを知った。
私は、仙台の中学生で、見に行く訳にもいかなかったのだが、友達のお姉さんが仙台から見に行って、その時の会場の興奮状態の話をお聞きし、凄いコンサートだったことは知っていた。
観客全員、魔法にかかったようだったと聞いた。
本書でも、BOWIEも興奮状態だったとある。
その後、性を変え?ファッションを変え?媒体を変え?ビジネスを変え?何もかも変え続けた一生だった。
彼の死は、最後の傑作発表後の2日後という最後まで、劇画チック。
私は、BLACK STAR で、ツアー復帰してくれるのではないかとまで期待していたのだから。
私が、唯一行けたReality Tour (シンガポール)が、最後のツアーになったわけだが、そこから長い沈黙が続き、突如、The Next Day を出した時もぶっ飛んだし。
戦場のメリークリスマスもよかった。
BOWIE一周忌騒ぎを機に、彼の作品を時々、遡って、改めて、味わいたいと思った次第。