かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

我がロック革命

2017年06月14日 | The Beatles



本書は、石坂さんの遺書と言えるだろう。
2015年9月から2016年8月までに行われたインタビューをまとめたものという。
亡くなられたのが2016年12月。
私が、最初で最後のお話をお聞きしたのが、2016年の夏だったか。
Beatles来日50周年のイベントで、パネリストとして参加されていた。
このインタビューの最終段階だったということなのだが、体調を崩されていて、しっかりはしておられたが、対応にやや違和感があった。

本書を読むと、華麗なる一族に生まれた石坂さんが運命的にこの世界に引きずり込まれて、その機会を100%生かされた人であることがわかる。
ビートルズを売り出す世代からは、ちょと遅れるのだが(高島さんの後任の後任)、ビートルズ後期から、ソロ、そしてその後のロック界を日本に売りだすにあたって、主体的に取り組まれたことが、手に取るようにわかる。
我々世代は石坂さんの手のひらの上で遊ばさせていただいたわけだが、当時のアルバム名、曲名、プロモーションプロダクツの数々も全て、石坂さんの手によるものだった。
すごい情熱で取り組まれた。
当然当時のスター達との交流も。

私が、追っかけていた時代と一致するので、手にとるようにわかる。
ビートルズ赤盤、青盤など、売れて当たり前と思っていたが、当時は、相当のプレッシャーの中で、キャンペーンを張っていたことも知った。
本当に熱い時代だった。

今も我々は追っかけを続けている訳だが、業界の将来は必ずしも明るくない。
次は、どのような方向に向かって行くのか。
石坂さんは、もういらっしゃらない。

コメント
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