かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

消えた海洋王国

2017年09月01日 | Books


関さんの本は、もう何冊読んだろうか?
本書は、本屋で、見つけてゲットしたが、もしかすると読んだこともあったかもしれない。
特に、物部氏が吉備出身ではないかとの説は、間違いなく読んだ。

ただ、本書は、謎解き紀行というだけあって、紀行と歴史がいっしょになっている本で、私にピッタリ。
特に北九州から、瀬戸内海の諸国中心の話で、最近行っている地域と合致。
行ったことのことが書いてあると、全然味わいが違う。

やや卑近な書き振りや、思いつきに近い推論を展開するのには、なれたので、そういった意味では、ずいぶん読み慣れてきて、面白い。
瀬戸内海を押さえたものが、古代日本を押さえたという見解には賛成。
それが、どの民族がどう押さえて、それが大和政権に統一されていったかという議論には諸説あるが、関氏は、物部氏が力を持ちすぎ、東と結託した大和政権に押さえつけられたという説。
それもあるだろう。

ただ、岡山の巨大古墳を見た今、その強大な力、また出雲の力を考えると、大陸、北九州、中国地方(日本海側、瀬戸内海側)を通して、大和地方というつながりを、どう説くかが、日本古代史のキーになることには賛成で、説くに瀬戸内海の行き来についての支配権が、重要な役割を果たしたことにも首肯する。

ということで、また、北九州、瀬戸内海近辺に行きたくなった次第。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする