かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

最古の文字なのか?

2017年09月28日 | Books


なかなか刺激的なタイトル。
TEDトークでは大人気なのだそうだ。
おもしろそうなので読んでみた。

正直、文字という切り口からの内容を期待すると?かもしれない。
ただし、洞窟に残された人間の祖先の痕跡の研究という観点からの本と考えれば、極めて興味深い内容だった。

私は、このような洞窟に描かれた絵というと、インドで、一度見たことがあるのだが、この本で分析されているのは、もっと古い人類による絵についてである。

それにしても、洞窟の探検というのは、命がけのようだ。その中で、絵を見つけるのは、至難の技。
絵というと、やはり動物を描いたものが多く、植物を描いたものは、極端に少ない。
この辺から、洞窟に絵を描いた目的が推察できるのか?

そして、ぱらぱらと見つかっている記号らしきもの。
これを類型化すると、32しか記号がないことがわかり、その分布は、まとまっていたり、離れていたりする。
ここから、記号の意味を見出すことができるのか、できないのか。
文字という切り口での話はここまでなので、これからの研究の発展に期待するしかない。
しかし、そこにたどり着くまでの、研究の課程は、地に足の着いたものだ。

古代史と違い、数万年前の話だから、残されたものも少なく、まだまだデータが欲しいというところが本音だろう。
ただ、着実に何かが見えつるあるように感じさせる本。
コメント
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