とめどもなく出るビートルズ本。
本書もその内の一冊。
A Listener's Companionというシリーズの内の1冊ということらしい。20冊ぐらい既刊が紹介されている。
著者のBrooke Halpin氏は、ブロードキャスター、ピアニスト、作曲家、画家、そして音楽関係の書を多く著しているという。
全部読んだ分けではないが、ぱらぱらめくってみると、なかなかよく書けているようだ。ただ、凄いことがたくさん書いてあるわけでもなく、Halpin氏の目で、ビートルズの音楽を再分析した本と言ったらいいかもしれない。だから、ビートルズのコアのファンには物足りないし、通常のファンには、ちょっと詳し過ぎということになるかもしれない。
ビートルズの音楽のタイプによって章分けされており、自然と、ビートルズの音楽の変遷に沿っての音楽評ということになる。
最後の3章は、スタジオの話、オーケストラの導入、ゲストミュージシャンという流れ。
いろんな音楽家を1冊づつ紹介する本の内の1冊ということだが、著者に恵まれ、いい本にはなっている。