MUSIC LIFE誌は、我々世代の洋楽ファンにとっては、欠かせない情報誌であった。
その後、世界的に見ても、凄い雑誌だったことがわかっている。
廃刊になってからずいぶん経つが、時々、特集を組んで、発刊されている。
今回は、ジョンとヨーコがテーマ。
確かに、出会いから別れまで、すべてドラマチック。でも、ドラマではなく、実際に起こったことだ。
本誌は、バランスよく、その歴史を掘り起こしている。
冒頭の写真は、1968年12月のクリスマスイブの時の、二人の写真。
星加さんの話によると、二人は、サンタクロースに扮して現れ、アップルのスタッフにプレゼントを配った後、仕事は終わったとばかり、二人で、部屋の隅っこで、話込んでいたという。
まだ、ヨーコの存在は、日本では、そんなに知られていなかったのではないかと思う。
そして、1年後には、実質解散していた。
その後、ヨーコがジョンの人生を飲み込むような形になり、作品も発表したし、差別や、戦争への反対運動の最前線に立つことになり、突如、半引退になり、そして、復活直後、暗殺されてしまう。
結果的には、悲劇になってしまったが、ポールとは全く違う人生を送ったという意味で、ジョンらしかったとも言える。
書き下ろしの記事も多く、見たことがない写真も多く、また昨年のビートルズ関連の動きをまとめてくれてもおり、充実した1冊であった。