かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

HERE COME THE BEATLES

2018年04月06日 | The Beatles



本書は、発売前にゲットした。
和久井さんの、渾身の作。でもちょっと読むのが後回しになって、もう新鮮味には欠ける?

まさにロックの歴史を、和久井さんの目からだが、ディープに語ってくれている。
直接は存じあげないが、私と、同じ歳なので、同時代感覚の記述にシンパシーを覚える。

とはいえ、相当、いや最高級にマニアック。
ここまで語れる人は、日本にも、いや世界にもそういないだろう。
それだけ、和久井さんの全てを集約したような本だと思う。
和久井さんの、マルチなバックグランドがなければ、書けない部分も多い。

全部は、ついて行けないが、途中から、ビートルズvsディランの記述が増える。
結構、憶測も入るが面白いし、そうなのかなとうなずける話も多い。
それほど、当時の最先端を行くミュージシャンは競いあっていたし、接触もあったし、だからこそ、新しいムーブメントが大西洋をまたがって起こった。

マクロの動きと、ミクロのトリビアが絶妙のバランスで、取り込まれており、同世代のロックファンにとっては、すばらしい集大成的な1冊になっている。

80年代以降は、パンクが日本に浸透しなかったことがその後のポピュラー化につながらなかったとしているが、同世代の者としてはその通りという感じ。

私の感じと同じで、80年代に入ったと同時に、ロックはロックではなくなった?
ということで懐メロロックに浸っている。
クリムゾンもまた来る!

ロックを学問と捉えたい人向け。

コメント
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