かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

池上彰さんの話

2018年04月17日 | Culture・Arts

今日は、久しぶりの講演会。
講師は、お馴染みの池上彰さん。
ジーンズ姿。

テレビでよくお目にかかるが、本業は、大学講師と、著述業。
4つの大学を掛け持ちし、月に25本の締め切りを抱えるという。
よく唐黷ネいものだと思うし、ネタが尽きないものだと思う。
年の半分は、海外取材中心の生活という。

お題は、新しい世界の読み方。

色々なことが、同時並行的に起こっているが、その根っこのところを、具体的に、優しく教えてもらった気がする。

まずは、シリア攻撃。
国際法違反だが、人道的介入という理論で、正当化されて来た歴史がある。
その端緒は、ベトナムによるカンボジア介入、ヘルツェゴビナへのNATOの介入で、目に見える成果を上げた。
特に毒ガス利用については、独仏戦で、悲惨な結果を産み、ヨーロッパでは、特に嫌悪感が強いのだという。
ただ、ミサイルを撃つと事前予告することにより、人的被害は、最小限にした。
それよりも、ロシアの迎撃ミサイルの性能分析が、最大の関心事だという。
新聞では、さっぱりわからない。

トランプの動きも予測不能だが、元々売名で生きてきたということと、選挙運動が始まっているという視点で見ると、かなりの動きに説明がつくという。
確かにそう言われて見るとそうだ。

第二次世界大戦は大恐慌によって、起こったと言われるが、正確に言うと、その後のブロック経済化に真の原因がある。
経済圏を持たない日独伊が、戦争に走ることになった。

そして、今、イギリスのEU脱退や、アメリカのTPP離脱、関税引き上げなどもその動きに似ているが、一方その困難さも明らかになってきている。
結局、帝国主義的な、権益争いになっている。

では、今の世界を読み解く鍵は何か?
各国の内在的な論理を理解するということではないかと解く。

ロシアは、ソ連時代の栄光を描き、中国は、明時代の栄光を描く。
アメリカは、基本的にはモンロー主義だが、自国に危害が及ぶ段になると、世界の警察官になる。
トルコですら、オスマントルコを描く。

難しい世の中だが、池上さんの話を聞いていると、出口があるのではと思いたくなる。
まずは、安倍さんの訪米と、米朝会談が、どうなるか?

コメント
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