かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

渋沢栄一

2019年09月26日 | Books



今話題の、渋沢栄一本2冊目。
著者は、郷土史家の今井さん。
2010年に発行された本のを加筆訂正したもののようだ。
急に来た渋沢ブームでびっくりだろう。

本は、渋沢の名が知れるきっかけになっている諸事業を始める前の話が中心。
読み物としてはこちらの方が断然面白い。

とにかく時代に翻弄され続けたという表現がぴったり。
尊皇攘夷に凝り固まった北関東の青年が、徳川慶喜の家臣へ。そして、欧州への派遣団に加わり帰国したら、明治に世の中は、変わっていた。
しばらく、静岡に謹慎中の慶喜の下で活躍したが、中央へ。しかし、そこで大久保らとぶつかり、下野し、民間で近代資本主義の祖となった。
今の世で、こんな七転び八起きみたいな人生は、ありえない。
しかしそれを成し遂げ、かつ私利私欲に走らず、晩年は、徹底的に社会貢献に徹した。
今のCSRである。

今度、NHKの大河ドラマになるが、この前半生を中心に描けば、結構、受けるのではないかな。

コメント
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