かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

渡来氏族の謎

2019年09月07日 | Books
今日は、ゴルフ。
ほとんど、真夏で、結構きつかった。
スコアは、イマイチ。



本書は、しばらく前に買ってあった。
見たら、2年前ぐらいに買ったようだったので、積ん読だった訳。

読んでみたら、結構マニアック。

渡来人が、日本の古代において、重要な役割りを果たした認識はあったが、これまで、細かく記した本は、専門書の世界ではなかったろうか。

そもそも、東漢氏(やまとのあやし)、西漢氏(かわちのあやし)、西文氏(かわちのふみし)、難波吉士氏(なにわのきしし)などの言葉を聞いたことがあった人がどれだけいただろうか。

秦氏(はたし)は流石に聞いたことがあったし、本書でも、一番重点的に取り上げられている。

しかし、その他の渡来氏の貢献が、古代日本史において、極めて大きな力になったことがわかる。
彼らの力がなかったら、日本が、東アジアの中で、国家として存続できたか。
それは、産業面もあるし、組織、国づくりの面でも。
朝鮮半島を追われた任那、百済の人々が、日本という新天地で、天皇という新たな王に仕える中で力を発揮し、個々人は、どういう状況だったかわからないが、少なくとも、日本は、今につながるベースを作ることになった。
2次産業、3次産業面で、全ての面で。
今の日韓関係を考えると、考えさせられる。

しかし、その後、時代が進むにつれ、渡来氏は、社会に溶け込み、逆に渡来氏としての存在感は薄れていった。

中国という超大国と隣り合わせであった朝鮮民族の悲劇でもあるのだが、そこで、ヤマトと協調して、今があるという認識を、共有できたらいいのだが。
コメント
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