今日は、もはや暑いという感じで、もうすぐ、梅雨?
後藤さんの、名盤500シリーズの4冊目が出た。
今度は、ジャズ・ヴォーカルに的を絞った500。
1枚毎のスペースは、限られるものの、500枚並べられると、全体の姿も見えて来ようというもの。
小学館のCDシリーズも揃えたのだが、まだ、ほとんど聴いておらず、いい予習にもなった。
ジャズというとインストイメージが強いが、後藤さんが、ジャズ喫茶を始めたころは、特色を出すために、ヴォーカルを重視したラインアップにしたという。
ジャズ・ヴォーカルと言っても、バラエティに富んでおり、聞き手次第で、いろんな感じ方があることがよくわかった。
特に、ロック歌手や、歌謡曲の歌手も、いいジャズ・ヴォーカルを聞かせてくれる。
いつもの通り、ジャンル分けがユニーク。
目覚め、夕暮れ、高揚、ウキウキ、落ち着き、癒し、エキゾチック、デュエット、コーラス、ミュージカル、ポピュラーシンガー、日本、クリスマス、21世紀など、様々な切り口。
当然、後藤さんの好みも入っており、ジャズ通からは、いろんな意見もあるのだろうが、私のような初心者からは、いろんな聴き方、感じ方があっていいのだと、楽しく読める。
取り上げた歌手にも偏りがあるが、1%以上(5枚以上)取り上げた歌手を目次から拾うと以下になる(アルファベット順)。
Anita O'Day(8枚)、Becca Stevens(5枚)、Billie Holiday(8枚)、Carmen McRae(9枚)、Chris Connor(9枚)、Diana Krall(5枚)、Ella Fitzgerald(16枚)、Erter Phillips(5枚)、Frank Sinatra(9枚)、Helen Merril(6枚)、Joni Mitchell(6枚)、June Christy(8枚)、Manhattan Transfer(5枚)、Mel Torme(8枚)、Nancy Wilson(7枚)、Nat King Cole(6枚)、Peggy Lee(6枚)、Sarah Vaughan(13枚)、Tony Bennet(7枚)。
偏っていると考えるか、結構ばらついていると考えるかも、我々の自由だろう。
考えてみると、ヴォーカルは、その人にしかできないものということで、ある程度再現可能な、インストとは、違うかもしれない。
だから、インストものを、聴きがちだった。
逆に、より広い分野を、ジャズ・ヴォーカルと捉えることも可能だ。
そういう観点で、これからは、聴いてみようと思う。
ジャズ・ヴォーカルを楽しむためのいい手引き書になる。