今日は、肌寒い1日。
先週末に、冬物をクリーニングに出したことを後悔した。
本書は、書評に載っていたので、読んでみた。
ちょっと、イメージとは違っていたけど、まぁまぁ面白かった。
建国神話が、明治維新以降、どのように取り上げられ、教育に組み込まれ、WWⅡにまだ影響を及ぼすに至ったかを、さまざまな資料を駆使して調べている。
結論は、後書きにあるのだが、”やはりウソは良くない”ということ。
今の政権に聞かせたいが、建国神話が事実とされ、教育に組み込まれ、日本がWWⅡに突き進み、大敗戦に至った一つの要因になっていった様子がよくわかる。
私が、建国神話なるものと意識したのは、小学校の時、建国記念日が制定された時だろう。
戦前は、紀元節といって、大きなお祭りだったらしいが、本書を読むと、国民は意外と冷めていたらしい。
特に2600年祭はすごかったようだ。しかし、その後の軍国主義化で、誘致が決まっていたオリンピックも、万博もパーになった。
要するに、明治維新以降、天皇の神格性を維持強化するために、建国神話が利用され、どうみても荒唐無稽な部分があるのにもかかわらず、事実は異なるという意見が言えなくなっていった。
その程度も、時代により、強弱があるのだが、日中戦争が勃発してからは、完全な言論封殺になり、敗戦の色が濃くなってからも、降伏が遅れて、日本はほとんど壊滅状態になった。
明治維新当初は、まだ建国神話は教育には組み込まれておらず、国史が科目に入った時から、少しずつ入ってくる。
天照大神(神)が天皇(人間)の先祖というのだから、教えるには苦労した。
その教え方の本や、教育勅語や(これも昨今話題になったが)など、その理屈を説明するためのさまざまな本が出て、(あれこれ議論するのではなく)それを覚えることのみが、重要視されるようになる。
当初は、まともな声をあげていた学者も、声を挙げなくなり、国民も、信ずる信じないは別にして、諦めムードになっていったという。
戦後もしばらく教育勅語が残っていたが、当然途中で、廃止。ところが、それが、新しい形で、復活して、読まれていたのが、森友だ。
今も独裁国家と呼ばれる国があるが、実態はどのようなものだろうか。
神話の話というよりも、国のあり方を考えさせられる1冊だった。
先週末に、冬物をクリーニングに出したことを後悔した。
本書は、書評に載っていたので、読んでみた。
ちょっと、イメージとは違っていたけど、まぁまぁ面白かった。
建国神話が、明治維新以降、どのように取り上げられ、教育に組み込まれ、WWⅡにまだ影響を及ぼすに至ったかを、さまざまな資料を駆使して調べている。
結論は、後書きにあるのだが、”やはりウソは良くない”ということ。
今の政権に聞かせたいが、建国神話が事実とされ、教育に組み込まれ、日本がWWⅡに突き進み、大敗戦に至った一つの要因になっていった様子がよくわかる。
私が、建国神話なるものと意識したのは、小学校の時、建国記念日が制定された時だろう。
戦前は、紀元節といって、大きなお祭りだったらしいが、本書を読むと、国民は意外と冷めていたらしい。
特に2600年祭はすごかったようだ。しかし、その後の軍国主義化で、誘致が決まっていたオリンピックも、万博もパーになった。
要するに、明治維新以降、天皇の神格性を維持強化するために、建国神話が利用され、どうみても荒唐無稽な部分があるのにもかかわらず、事実は異なるという意見が言えなくなっていった。
その程度も、時代により、強弱があるのだが、日中戦争が勃発してからは、完全な言論封殺になり、敗戦の色が濃くなってからも、降伏が遅れて、日本はほとんど壊滅状態になった。
明治維新当初は、まだ建国神話は教育には組み込まれておらず、国史が科目に入った時から、少しずつ入ってくる。
天照大神(神)が天皇(人間)の先祖というのだから、教えるには苦労した。
その教え方の本や、教育勅語や(これも昨今話題になったが)など、その理屈を説明するためのさまざまな本が出て、(あれこれ議論するのではなく)それを覚えることのみが、重要視されるようになる。
当初は、まともな声をあげていた学者も、声を挙げなくなり、国民も、信ずる信じないは別にして、諦めムードになっていったという。
戦後もしばらく教育勅語が残っていたが、当然途中で、廃止。ところが、それが、新しい形で、復活して、読まれていたのが、森友だ。
今も独裁国家と呼ばれる国があるが、実態はどのようなものだろうか。
神話の話というよりも、国のあり方を考えさせられる1冊だった。