ついに、4度目の緊急事態宣言と、東京オリンピック首都圏無観客が決まった。
淡い期待を持ったのが、間違いだった。
もちろん悪いのはコロナなのだが、それにしても、無策続きの政府。
これまでの1年半、何か奏功した施策はあったのだろうか。
本書は、書店で、見つけた。
すばらしい本だった。
著者は、私より10歳年上。
まさにロックど真ん中世代。
著者は、1985年までを、本書の対象にしているが、実感としても、いいと思う。
線引きは難しいが、ロックがポップ化したタイミングがそのころかと思う。
本書は、ロック前のポップス、USのTOP100、UKのTOP100、日本独自の洋楽ヒット、Jポップという構成だが、どのコーナーも極めて面白い。
その時に生きていた人でないと、なかなかここまでまとめられない内容だ。
その時に生きていた人しかわからない空気を、うまく取り込んでいるように思う。
知識の羅列ではなく、体で体験したことをそのまま表現してある。
特に面白いのは、その時代時代の、横のつながり。
ここまで、横のつながりによるシナジー、カバーなどに的確に踏み込んだ本はなかったのではないか。
特に、日本のミュージックシーンへの直接的・間接的な影響を解説した本は、なかったと思うし、それができるのは、その時の空気を直に感じていた人だけではと思う。
残念ながら、半分ぐらいの曲は、聴いたことがないので、本書を片手に、私の空白部分を埋めていければと思う。
クラシックロックファンにお勧め。