かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

EMI STUDIO Sessions 1967 vol.5

2023年06月19日 | The Beatles
今日は、穏やかな1日。
でも、仕事が忙し過ぎる。



EMI STUDIO Sessions の1967年版のなんとvol.5。
それだけ、実験的な音楽を試行錯誤していた時期で、ユニークな音源が多く残されているということだろう。
vol.5は、ブライアンエプスタインが亡くなって、MMTプロジェクトが進行していた時期。
当初EP2枚、今アルバム1枚にまとまっているMMTアルバム制作期の音源と言っていい。

4人にとっては、SGTは、まだほんの序の口だったようで、どんどん深みにはまって行く感じ。



曲目は、こんな感じで、全く知らない曲はない。

I’m The Walrusは、いろんなバージョンが収録されているが、おふざけをとことん追求して、名作になったという感じ。
たまたま流れたリア王のラジオドラマの音を入れてしまうなど、やりたい放題。

Flyingの完全バージョンは、初めて聞いたが、正直後半は、音遊びで、全然?
編集された最終バージョンも収録されているが、よくここまで、編集したなという感じ。
単純に後半をカットしただけ?

Mother Should Know は、モノラルミックス完成版で、あまりおもしろくないが、Hello Goodbye は、当初からメロディが頭に出来ている感じで、コード進行させる様子がわかって、これぞポールという感じ。
ジョージのたどたどしいギターと、コーラスが加わってという制作過程もわかる。
ビオラも加えられたが、そのフレーズを考えるのに時間を要し、演奏者に追加ギャラを支払ったという。

Blue Jay Wayは、地味な曲という印象だが、後から加えられたチェロの演奏が大胆なのがわかる。

The Fool On The Hillのフルートを加えた時のバージョンも。

All You Need Is Love のイエローサブマリンの映画で使われたバージョンも。
フェイドアウトがなく突如終わる。
逆に、Lucy In The Sky With Daiamondsの方は、冒頭のボーカル部分が、アニメのキャラクターの声になっている。

MMTのテーマ曲は、完成に近いバージョンで、面白みはない。

最後のクリスマス・レコードの音源は、アンソロジーでCD化済で、元のソノシートも持っている。
本CDには、そのオリジナルバージョンに加え、カット前の完奏版も収録されていて、お祭り騒ぎの様子がよくわかる。
これが、4人の1967年最後の収録だったという。
11月28日の音源だ。

まだ、ビートルズ崩壊の兆しは感じられない。
これから怒涛の1968年に入り、1969年には解散が決定的となる。

4人がスタジオ録音の楽しさを追求している時期の貴重な音源の数々。
コアなファンにお勧めできる。
本当のコアなファンにはおなじみの音源かもしらないが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする