かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

郊外住宅地の再生とエリアマネジメント

2023年06月01日 | Yokohama ( Japan )
今日は天気がいいが、今晩から、大雨予報。
台風がこっちに来ないといいが。



本書は、我が町に関するまちづくりアンケートが先日あり、その折込で、存在を知り、ゲット。
郊外住宅地と呼ばれるエリアが日本にどれだけあるかわからないが、その代表?として、私が昭和の時代から住んでいる町が、研究材料にされていて、このような立派な本まで出ている。

郊外住宅地は、いわゆるベッドタウンとして、昭和40年代から50年代にかけて、多く作られたが、どの町も作られてから、50年ぐらい経過し老朽化が進み、また人々のライフスタイルや、年齢構成なども、大きく変わり、時代にマッチしなくなっている。
そこで、住民と、行政と、URが共同して、2011年から様々なプロジェクトに取り組んで来た。
と言っても、予算がそう多くあるわけでもなく、草の根運動的な色彩も強い。

それぞれのプロジェクトをどういう目的で、どう進めて、その成果がどう上がっているかをまとめてくれている。
途中コロナがあったため、困難な時期もあったが、本書を読むと、まずまずの成果を上げていることがわかる。
特に、子供がいる世帯には、住みやすさが増したようだ。

一方、坂が多い町であり、お年寄りが増える中、移動手段の多様化にはまだ課題が多い。
自分で車を運転しなくなると、公共交通機関に頼るようになるが、そんなに都合よくバス路線があるわけでもなく、こまわり君というバスがあることはあるが、限界がある。
ゴルフカートを使うという試みも試験的に行われているという。
マイクロバス的なものが一番フィットするらしいが、経済的な観点からそう簡単ではない。
介護施設のマイクロバスはよく見かけるが。

坂が多いということで、シン・ゴジラのロケも行われ、町興しの一環として、様々な関連イベントも催された。
隈健吾さん、佐藤可士和さんも、プロジェクトに参加され、大きな成果を上げ、私の行った六本木での佐藤可士和展では、この町興しが、展示の一部になっていた。
今回のアンケートは4回目だそうだが、どの程度の効果が上がっているか、さらに検証が進むだろう。
いい方向には向いているが、まだ町が賑わっているという感じでもない。
その辺を町民(3万人というイメージだったが、2.4万人だそうだ)がどう感じているか。
興味のあるところだ。



この絵を見ると、街の様々なところで、活動が行われていることがわかる。

郊外住宅地の町興しに興味のある方には、貴重な事例が多数掲載されているので、参考になると思う。
自慢できる我が町にしていきたいものだ。
コメント
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