かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

王義之と蘭亭序&PLAYING FOR CHANGE with Char

2023年04月20日 | Music


今日もダブルヘッダー?
日中は、鶯谷にある書道博物館に生まれて初めて行った。
東博でやっていた王義之と蘭亭序のコラボ展示が今週までだったので。
鶯谷駅から5分ぐらいだが、博物館の前に、子規庵があった。
亡くなるまでの8年半、暮らしたという。
建物は、戦災で焼けたものを再建したのだそうだ。
現在、冬季?休館中だが、5月からオープンする模様。



始めて訪れた書道博物館。
周りの雰囲気が、ラブホばかりでいまいちだが、古くからの東京の地区。
本博物館は、中村不折という洋画家&書家が蒐集したものを展示する博物館だが、全て中村氏が独力で蒐集したというから凄い。
正岡子規と共に、中国に出兵したことがきっかけだったという。
その後、台東区に寄贈され、今は、台東区立になっている。



企画展の王義之と蘭亭序のコーナーは、大賑わいでびっくり。
書道ファンが多いのか、中国の歴史好きが多いのか。
会期が迫っていることもあるのだろうが、文化的な日本人が多いことは、頼もしい。
展示の方は、東博のより、断然充実していて見ごたえ大。
いろんな美術館から、国宝も含めて集まっている。
蘭亭序はもちろんだが、その他有名な書家の書の摸本が多数展示されている。
いかに、この頃の書の人気が高かったのかがよくわかる。
正倉院御物の中にもある。

そして、その摸本も、比べて見ると、模写した人の個性が現れていて、面白い。
一番古い模写と思われる唐時代のものもあるが、これだけのものが日本に残されていること自体、日本の中国文化への憧れを表すものだ。
すばらしかった。
蘭亭序の現物は、唐の玄宗皇帝のお墓に埋葬されてしまったが、その玄宗皇帝が、作らせた摸本が、増殖を重ねて今に至っている。



本館に続く中庭に中村氏の銅像があった。
庭もきれいに整備されている。



本館の方は、常設展示で、中村氏が蒐集したものが所せましと展示されている。
それぞれが、東博の東洋館に展示されていてもおかしくないようなお宝ばかりで、見ごたえあり。
一般的な青銅器や、銅鏡などもあるが、見たことのない、字入りの壺(紀元2世紀頃のもの)とか、せん(土篇に専)という建築財とか、漢字に関するものは何でもあるという感じ。
その中で、漢字の変遷や、使われ方の変化などがわかる。
企画展、常設展とも見ごたえのある内容だった。



夜は、一転、PLAYING FOR CHANGEのライブへ。
Char さんが一緒にプレイ。
ICHIKA NITOさんと、和太鼓の方(名前聞き洩れた)が、途中参加。
にぎやかなステージだった。



最前列で、大迫力。
こんなInternatinalなグループは見たことがない。
どうやって、集まり、どうやって曲を選び、どうやって演奏しているのだろうか。
コミュニケーションは、英語でやるしかないだろうが。
みなうまい。

H/Pで調べたメンバー(紹介はあったが、変わった名前の人が多く聞き取りにくい)。
Mermans Mosengo (Congo Republic:vocal,guitar)
Jason Tamba (Congo Republic:vocal guitar)
Lipuo Titi Tsira (South Africa:vocal)
Tula Ben Ali (Israel:vocal)
Claire finley (USA:bass)
Mateo Mathieu Aupitre (France:sax)
Louis Mhlanga (Zimbabwe:guitar)
Coutney "Bam" Diedrick (Jamaica:drums)
Keiko Komaki (Japan:keybords)

オープニングで、創始者のMark Jonson さんの、活動の趣旨の説明があり、コンサート開始。
一部知っている曲もあったが、ほとんど知らない、かつ様々なジャンル(レゲエ、ゴスペル、アフリカ民族音楽?、ファンク、ボサノバetc.)の曲が次々と。
たっぷり1時間半の大熱演だった。
楽しいステージというのはまさにこのことだろう。



席は、まさにCharさんのド真ん前。
ずっとこのpinkのストラトをプレイしていたが、途中全く同型の別のギターに変えたりもしていた。
チューニングが狂ったのだろうか。
後ろのピラミッドみたいのが、Charさん、専門のスピーカー。
合いの手を入れるような演奏がほとんどだが、途中、リードギターで沸かせる場面も。
基本的には、PLAYING FOR CHANGEの演奏を引き立たせる演奏に徹した。

ICHIKAさんのプレイは独特で、繊細で、きれい。
ICHIKAさんの方が、もっとド真ん前。
人気が出るのがよくわかる。
ネックがないギター(チューニングは、ボトムの方でやるみたい)。

和太鼓の方は、Mosengoさんとの、太鼓競演。
すばらしひマッチングだった。
曲に入ってからも、違和感なく溶けこんだ演奏。



充実の1日。
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奈良を知る。日本を知る。

2023年04月19日 | Nara ( Japan )


今日は、いい天気。
汗ばむぐらい。

明後日、エリッククラプトンのコンサートに行く予定なのだが、ぎりぎりにしか行けないので、グッズのみ事前に買いに行った。



16時から、事前販売開始ということで、15時に行ったら、もう列ができていた。
16時ちょうどに販売開始となり、みな買うものを決めているようで、効率よく希望の品をゲットでき、16時15分には出口へ。



売り切れにならないかとか、公演に間に合うかとか、いらいらしながら待つより、精神衛生上きわめてよろしい。
かといって、いつも、時間的余裕を持って行けるとは限らないのだが。



今日の、メインは、丸キャリTravel×JR東日本企画の、『奈良を知る。日本を知る。』。
この企画は、もう30回近くやっているそうだが、私は、3回目か。
かつ、リアルはたぶん初めて。
オフィスから近いホールが会場なので、便利。

ネットで申し込んでいたのだが、抽選結果が届かなかったので、電話で照会したら、当たっていて、リアルで行けた。
610人入る会場だったが、超満員。
何故こんなにも人気があるのか?



今回も2部形式で、第1部は、米澤貴紀さんの「建物から読み解く春日大社の信仰」。
昨年も、春日大社がテーマだったが、違う切り口で、かつ先日訪れたばかりでもあり、たいへん面白かった。
隠岐の神社の建築様式が、出雲と伊勢と春日のごちゃまぜとガイドさんが言っていたが、春日大社の社殿を研究すると、いろんなことがわかるのだという。
神社の作りは、切妻が基本。
春日大社は、その妻入部分に、長い庇の屋根を付けており、切妻部分の曲線(波風板)を残すところが特徴という。
普段、見ることができないが、造替の際、古い社殿は、関係のある神社に譲られるということで、そこから、構造が研究できる。
千木、鰹木は位の高い神社の象徴。
土台の上に柱が立つのも春日大社の特徴の一つ。
鮮やかな朱色は、邪悪を避ける色という大陸の考え方を反映しているものと考えられる。
瑞垣という黒いぎざぎざがあるのは、知っていたが、意味はわからなかった。
この構造は、古墳から見つかる家の埴輪にも見られるもので、聖なる地域を区切る意味があるのだという。

神社の向きにも特徴があり、基本的な方向は、都から御蓋山を望む方向になるが、入り口は通常の神社と同じ南側にある。
何重もの回廊に囲まれているが、これは、お寺の影響。
もともと神仏習合の神社だった。
奈良国立博物館の裏の場所付近に、五重塔が二基立っていたが、一つは、藤原忠実の発願、一つは、鳥羽上皇の発願によるものだったという。
当時の、天皇家と、藤原家は、密接に、血縁関係で結ばれており、まさに国家を代表する神社だった。

などなど興味深い話が満載。
次回奈良に行った時、よく見てみよう。

第二部は、保山(ほざん)耕一さんによる「映像詩で巡る奈良~千年続く祈りの風景~」。

保山さんは、世界遺産の番組などで映像を手掛けたカメラマンだったが、直腸がんを患い退職され、その後地元の奈良の映像を撮り続けておられる。
見た感じ全くご病気は感じられなかったが、末期がんということで、命を削って活動されているものと思われる。
映像を3本見せていただいたが、すばらしい。

1本目は、早朝の春日大社万葉植物園の藤。
まだ入ったことはなかったのだが、池に美しい藤が姿を映す。
まさに今が旬で、昨日の藤の映像も、放映された。
この池は、御蓋山からの水を、春日大社が分けてもらっているものという。

2本目は、山の辺の道の棚田。
山の辺の道は、3回行ったが、神社仏閣・古墳中心で、あまり景色は見ていなかった。
長岳寺のアヤメもすばらしい。

3本目は、月。
奈良のお寺を前景にいろんな月を映している。
奈良の夜は、暗いそうで、月が夜空に映えてきれいという。
福井麻衣さんというハープ奏者とのコラボ作品。

奈良在住のカメラマンならではの視点で、一番いい季節、いいタイミングを狙って撮影。
撮影現場に自分が溶け込まないと、いい絵が撮れないという。
スナップ写真とは全く違う芸術の世界。

ということで、第二部も満喫。
奈良の魅力を再発見できた2時間だった。
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The Doobie Brothers

2023年04月18日 | Music


今日は、日中はゴルフ。
一昨日より、ちょっと良かったかな?
でも、後半息切れ。
デザートに、ヨーグルトアイス~ブルーベリーソース~をいただいた。
ブルーベリーソースがほどよい甘さと暖かさで美味しい。
この時期の風物詩?



そして、夜は、パシフィコ横浜でのThe Doobie Brothers。
2回目だが、前回は、Derek Trucksとのジョイントだったから、単独は、初めて。
かつ、今回は、Michael McDonaldが参加しているということで、楽しみにしていた。

武道館が、本来ベストなのだろうが、やはり近くでやってくれるのはありがたい。
ご当地感も出るし。



このメンバーで、解散休止をはさみながら、50年間やってきた。
世界ツアーは、これが最後と思っているかもしれない。



グッズは、プログラムだけにしようと思ったが、Tもゲット。
ついでに、最新CDもゲットしたが、サイン入り色紙の抽選は、外れた。
デジタルの抽選は、どうも、高揚感がない。



会場は、こんな感じで、王道のセット。
ソールドアウトではなかったから入りを心配していたが、見た限り、空席はなかった。



ほぼ定刻に、開始。
席は、前から20番目ぐらいの右端ブロックだったが、障害物はなくよく見えた。
ただ、メインの3人は、どちらからというとステージ中央から左側に陣取り、右にMike McDonaldがキーボードを前にして演奏するという布陣。
メインの3人は、時折こちらの方にも、ポジションを変え、サービス精神満点。
その他は、リズムセクション3人と、サックス1人。
サックスは、縦横無尽?



前半から、中盤にかけては、定番曲に新曲を交えながらの展開。
新曲は、聞いたことがある人も少ないと見えて、静かに聴くという感じだったが、曲のパターンは、往年と変わらない。
後半から、アンコールにかけては、大ヒット曲連発。
観客と一緒に合唱するという感じで、大盛り上がり。
1階席の観客は総立ちだった。
コロナ禍の中では、できなかった楽しみ方。



期待通りのコンサートだった。



最後に丁寧にごあいさつ。
ツアーは、まだ続く。
Mike McDonaldの声は、元々ハスキーではあったが、声がかれてしまわないかとちょっと心配?



クロックタワーを見ながら家路についた。
コメント (2)
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Beatles Fun Club Letter

2023年04月17日 | The Beatles
いい季節なのだが、やや天候は不安定。
でも、このいい季節の内にやっておきたいこと多。



珍しいBeatles Fun Club Letterをゲット。
日付は、1970年1月15日になっており、当時、ビートルズの解散も、秒読み段階になっていた。

宛先は、New Skeltonという街に住むEileenさん。
差出人は、YorkshireにあるFan Club 北地区、東地区担当のChristine Bradleyさん。
初めて聞く名前だ。

手紙は、まず何故Liverpoolからではなく、Yorkshireからのレターになっているかの説明から入る。
Eileenさんの質問は、かのFredaさん宛てだったが、Fredaさんから、Bradleyさんに、回答するよう指示があったという。

質問は、1969年12月19日に出た(最後の)ファン向けクリスマスレコードが届かないという照会だったらしい。
住所を書いたラベルが郵便局で、紛失し、配達が遅れたと説明している。
そして、Freda さんに、無料でレコードを再送するよう依頼してあるから、心配しないように言っている。
1 月末までに全てのレコードの送付が完了する予定であり、不可抗力だったが、この遅配について、fredaさんに代わって謝っている。
今も変わらないかもしれないが、手作り感あふれる話。



後半は、既に届いている地域毎のニュースレターに加え、全国的には、ビートルズマンスリー(1969年12月に廃刊)に変わって、2か月毎に、ニュースレターを送る旨、連絡している。
また、ファンクラブのメンバーのみに対し、ビートルズの写真を頒布する予定と言っている(確か見たことがあるような気がする)。
そして、よいお年をと締めている。

ビートルズが、実質解散状態になっている中、ファンクラブの運営を続けようとしていたことがわかる内容。
どうなるかわからない状況だったが、(可能性は低いが)解散せず、活動再開することを願っていた時期だったと思われる。
その後、1970年4月10日、ポールのビートルズ脱退報道が流れ、ファンは、がっくり肩を落とした。
ビートルズ末期のファンクラブの活動状況がわかる資料として貴重か?
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THE BEATLES By Terry O'Neill

2023年04月16日 | The Beatles


今日はゴルフ。
一転、いい天気。
いいショットもあったが、ヘボショットがヘボ過ぎて、スコアは、残念。



途中から、夏のような陽気になった。



早くも、ツツジがピークを迎えつつある。



Terry O'neillさんの、新しいビートルズの写真集が出た。
以前の写真展で、O'neillさんサイン入りの写真集をゲットした話はしたが、その後、O'neillさんは、2019年に亡くなられた。
その後誰が企画したのかわからないが、本書が出た。
O'Neillさんしか知らない話も満載なので、生前から企画されていたものかもしれない。
前の写真集は、ビートルズ以外の写真も多かったが、本書は、ビートルズ関連のみ。
1963年から2008年まで、途切れ途切れではあるが、貴重な写真群が綺麗にまとめられている。
この表紙の写真は、1963年7月1日に、アビーロードスタジオの庭で撮影されたもので、She Loves You の録音がされており、O'neillさんは、雑誌編集者により、撮影のため派遣されたのだという。
これが、4人との出会いだった。
自然光で撮影するため、庭に出たが、ドラムセットは、持ち出さず、リンゴは、シンバルと、スティックのみにしたという。



その日のスタジオでの録音風景も、撮影された。
簡潔な説明が、写真が撮影された時のエピソードを語る。
これらの写真を載せた雑誌は、飛ぶように売れたという。



解散後にも、付き合いがあったのも凄い。
これは、リンゴの結婚式でのバカ騒ぎ?



ジョージのフライアー・パークでの写真。
ジョージの理想の家だった。



ほんの一部のみの紹介だったが、素晴らしいというか、生々しい写真が並んでいる。
O'neillさんと、4人との距離の近さがなせる業だろう。
本書の制作にあたっては、Mike Lewisohnさんも携わっているとある。
記録としても、貴重なものだ。
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