こんにちは17期の小口です。
皆さん、「免疫マップ」をご存知ですか?
「免疫マップ」は心理学者のキーガン博士が書籍「Immunity to Change」(邦題:「なぜ組織は変われないのか?」)で紹介している考え方です。博士は、人間は変わろうとする時に免疫が働き、変化しようとする衝動を抑え込んでしまう、つまり免疫システムが働くと主張しています。そして「免疫マップ」は免疫システムが作用するプロセスであり、自分の「免疫マップ」を理解すれば、自分を変えていくことが可能になるとのことです。
先日、以前ブログで紹介した「ストレングスファインダー」研修の最終回を受講しました。これまでの「ストレングスファインダー」研修では、受講者(私の属する事業部員全員)が上司/同僚/部下の強みを相互に理解し、互いの強みを生かすための取り組み計画を立て、各自実行してきました。しかし実際のところ計画通りの実行は難しく、研修最終回において、なぜうまく実行できないのかを深堀するセッションをこの「免疫マップ」を活用し行った次第です。
「免疫マップ」は、「今できていないができるようになりたいこと」の①「改善目標」、改善目標を妨げる②「阻害行動」、阻害行動を引き起こしている潜在的な③「裏の目標」、裏の目標を支えている④「強力な固定概念」から成ります。「改善目標」の設定から始まり、自らを徐々に深堀し、最終的に「強力な固定概念」を探し当てます。そして、「強力な固定概念」が思い込みであることを理解、納得することができれば、「改善目標」を実行し変わる自分を許容することができるわけです。
皆さんの理解のため、私の「免疫マップ」を以下に示します。恥ずかしながら、、、。
①「改善目標」:もっと部下の考えを受け入れるようにする
②「阻害行動」:部下の話を自らの「考えの軸」で理解しようとする / 先入観をもって部下の話を聞く
③「裏の目標」:部下に負けない・馬鹿にされない / 業務全部を理解する
④「強力な固定概念」:上司は配下の業務において部下と同等以上の理解をしなくてはならない / 上司は配下の業務を全て理解しなくてはならない
いかがですか?
この「免疫マップ」を見た部下達からは、「小口さんの強みの「慎重さ」と「自我」が表れていますね」と冷静なコメントを貰いました、、、。そして、私の「強力な固定概念」に対しては、「上司には相談相手として、意思決定者として、全て高レベルで理解をしておいて欲しい」、「上司は浅く広くある程度のレベルで業務理解をしてもらえば十分」等々ポジ、ネガ双方のコメントがありました。結局、私の「強力な固定概念は」は思い込みでは片付けられなかったわけです。
うーん、「上司には多くを求めていない」という部下全員の賛同を得られれば美しかったのですが、世の中そう簡単にはいかないようです。
皆さんも身近な改善目標に「免疫マップ」を使われてみてはいかがですか?