稼プロ!17期 松原伝二です。今回が7回目の投稿になります。
よろしくお願いいたします。
昨日は、稼プロ!第6回講義に参加しました。宮崎絢子先生による「説得力を高める話し方」の講義で、声は自分自身を伝える道具であり、声には人格が現れるとの話があり、声を磨く大切さを知りました。今回は、この講義で私自身が行なった3分間スピーチの内容をちょっとだけ詳しく書かせてもらいます。
話したスピーチの内容は、雑誌「企業診断」に連載された「震災復興に挑む。いわき経営者に学ぶ」に登場する経営者とその地域を辿る「いわき企画ツアー」に参加したことについてです。
「いわき企画ツアー」は、10月14日と11月4日の2回、日帰りで行われ、私は、11月4日の回に参加しました。執筆者の一人矢口さんの案内で、記事で取り上げられた企業や周辺地域を廻りました。
今回のツアーでは、午前中は、オーガニックコットン栽培農家「いわき夏井ふぁーむ」で綿花の摘み取り作業を体験し、NPO法人ザ・ピープルの吉田理事長と「いわき夏井ふぁーむ」の鈴木さんご夫妻にお会いできました。午後からは、沿岸部の津波被災地と北部の原発被災地域の状況を視察しました。午後の主なルートは、道の駅よつくら港(観光物産施設)~久之浜・浜風きらら(津波被災エリアにできた商業施設)~広野町・ひろのてらす(震災後できたイオンのスーパーが中核の商業施設)~ジェイビレッジ(サッカー日本代表の拠点だったところで原発作業員の拠点として使用)を巡り、福島第一原発から20㎞くらいまで近づきました。夜は、復興飲食店街の夜明け市場でNPO法人ザ・ピープルの吉田理事長を交え懇親会を行いました。
震災の時いわき市は、津波で沿岸部に大きな被害を受けました。また、いわき市は、原発事故による避難区域外でしたが、風評被害や漁獲規制が行われ、それはまだ続いており、農水産業はいまだに回復していません。
私は、震災当初、地元の兄弟や友人などから被害状況や復興状況など気にかけていましたが、時が経つにつれ自分自身も震災のことはあまり気に掛けなくなっていました。そんな時、震災後に診断士資格を取得し、入塾した稼プロOBの執筆企画した「震災復興に挑む。いわき経営者に学ぶ」が企業診断に連載されたことを知りました。
私の故郷は、いわき市小名浜です。故郷を離れて30年以上になります。自分の故郷が記事に取り上げられたことがとても嬉しく思いました。昔、いつか泊まりたいと電車の窓から見ていた湯本温泉旅館「古瀧屋」、帰省の時に何気なく通り過ぎていた復興飲食店街「夜明け市場」、NPO法人ザ・ピープルのボランティア活動など、自分が知らない故郷の経営者の頑張る姿が、そこには書かれていました。
私は、今回のいわきツアーで忘れかけていた震災のことについて、思い返すことができました。震災からもうすぐ7年が経ちます。まだまだ復興が終わっていません。津波の被害を受けた沿岸部は、防潮堤の工事が進められ、震災前の美しい風景は見ることが出来ません。震災前に東北の湘南と言われていた砂浜のことが懐かしく思えます。原発の影響は、立ち入り禁止区域のバリケードを目の当たりにするとその影響の恐ろしさ感じます。まだまだ復興への道のりは長いなと思いました。
今回お会いしたNPO法人ザ・ピープルの吉田さんやいわき夏井ふぁーむの鈴木さんご夫妻、そしてボランティアの皆さんの前向きに頑張っている姿を見て気持ちが明るくなりました。短い時間の訪問ではありましたが、いつもと違った視点から故郷を見ることが出来て大変良かったと思います。これからも、いわきの復興に関心を持ち、診断士として何ができるか自分なりに考えていきたいと思います。みなさんも是非一度、いわきを訪れてみてください。