稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。
今年もよろしくお願いいたします。
年頭には多くの方が今年はどんな年にしようかとお考えになります。
私もその一人です。そんな私たちにヒントをくれる成長の未来図という特集が日経で組まれていました。
その2回目だったでしょうか。仕事への熱意の強さと生活満足度の関係性を国ごとに示したグラフが載っていました。日本は、仕事への熱意は弱く、生活満足度も低いということが表されていました。記事の主張は、ものづくりから「知」の競争へ対応できる企業システムの構築に日本が遅れをとっているおり、制度面の整備が急務であること。当を得た主張だと思いました。しかし、制度面だけでしょうか。
論語に「政者正也」という言葉があります。政は正なりと読み下すようです。政治の根本は正であり、正しいことを推し進めることである、それがこの言葉の義です。為政者が正しい行いをすれば国民の振舞いは正しくなる、というのが意味するところです。正しい振舞いを求めるのは、狭義でいえば政治家ですが、私は政治家に限られるものではないと、とらえています。リーダー層に位置する人総てがその振舞いを正しくすることで、そのリーダーが率いているチームメンバーの振舞いも正されていくのではないでしょうか。正しいというのは倫理的な面も含まれていますが、それだけではなく、合理的に物事を進める姿勢や、未来志向という面も含まれるでしょう。制度と精神が並立して、仕事への熱意や生活満足度は上向いていくものだと考えます。そのリーダー層には、もちろん中小企業の経営者の皆さまも含まれるでしょう。