13期 佐野です。
先月より21期の診断実習に参加させていただいています。診断実習としては、15期の事務局を務めていた時以来になりますので、何から何まで新鮮です。現事務局及び21期生の皆さんに温かく迎え入れていただいて、とても楽しく参加させていただいています。クライアントに喜ばれる診断報告ができるよう、頑張りたいと思います。
さて、話は変わりますが、年末年始恒例の全国高校サッカー選手権。今年は青森山田高校が優勝しました。3年ぶり3回目の優勝。サッカー素人の私が見ても「これはすごい!」と唸るようなプレーの連続。決勝なのに、相手チームにシュート1つも打たせません。Jリーグのチームと対戦しても負けない戦いができるのでは?、と思えるほどの高度な戦術と技量を披露してくれました。このようなプロ並みのチームを作り上げた名将・黒田監督は、1994年に青森山田高校に着任。すぐに県内最強チームをつくりあげ、1997年から25年連続で全国大会に出場しています。指導力が高いのはもちろんですが、教育者としても揺るぎない信念をお持ちです。今大会の青森県予選・準決勝では、相手に22-0で勝つという離れ業を演じました。サッカーで22点差というのは、あまり例がありません。高校野球でいえば、122-0(←これも青森県内の甲子園予選で記録されたスコアです…)くらいの差に匹敵します。黒田監督は「相手に失礼のないよう、すべての試合に全力でプレーする。」という信条を掲げていますので、このような結果がもたらされたのだと思います。敗れた相手も、悔しい思いと同時に、力量差がありながらも全力で試合をしてくれた青森山田イレブンに敬意を表し、清々しい思いでピッチを去ることができたのではないかと思います。
さらにすごいのは、黒田監督は生徒たちに「全力でプレーすることを習慣化する。」ことを求めています。たとえ1試合でも手を抜く試合があれば、勝ち続ける(結果を出し続ける)チームにはならないという教えです。全国大会での優勝は結果ですが、そこに至るまで彼らは習慣的に毎試合全力で戦い続けてきたということです。言葉では簡単ですが、常人にできることではありません。黒田監督は、高校を卒業し社会に出てからも結果を出し続ける人であって欲しい、という願いからこのような教育方針で指導しておられるとのことです。
我々コンサルタントも様々なクライアントと相対します。個人あるいは夫婦だけで経営する零細企業もあれば、社員数百人規模の中堅企業もあります。その中で常に結果を出せる、そして継続して案件を受託できるコンサルタントとは、案件規模の違いに関係なく同じ熱量でクライアントに向き合えている人ではないかなと思います。果たして自分自身はどうだろうかと、振り返ってみると反省するべき点はあるように思いました。稼プロ!が教えてくださる三意(創意・熱意・誠意)は、黒田監督の教育方針に通じるものがあると思います。どのような案件に対しても、等しく「熱意」と「誠意」をもって臨むこと(当然「創意」も)。これが結果を出すコンサルタントとしてあるべき姿であり、自らの成長、そして次世代にも繋いでゆくべき教えだと考えます。青森山田高の戦いに触れることで、稼プロ!から受け継がれた大切な教えを思い返し、時に怠惰な自分の心を戒めるよい機会になりました。
ちなみに、偶然2日続けて「三意」をテーマとした話題の連投になってしまいました。恐縮です。。。