こんにちは
17期「スケさん」こと永井裕介です。
酷暑の毎日ですが、皆さんご自愛のほど。
「ところで社長、そのギターは社長が弾かれるのですか?」
訪問先での事業承継面談が終了し腰を上げかけた時、
事務所内に横たわるギターケースを指さして、
我慢しきれず聞いてしまいました。
「弾き語りが趣味で先日は〇〇さんのコンサートにも行ったよ」
「懐かしい! 実は私は〇〇さんの「▲▲」って曲が大大大好きなんです」
「おーいいねー コンサートでもやってくれたよ」
社長とは同年代、音楽好き、話はつきないです‥
現在私は事業承継引き継ぎ支援センターで相談員として働いています。
少し事業承継の現状について触れます。
最近は民間業者から中小企業に向け事業承継のDM送付や架電が頻繁にあるそうです。
なので「事業承継」というと不審に思われる社長も多くいらっしゃいます。
実は先述の社長も地元商工団体に「ここ大丈夫か?」と聞かれていたそうです。
面談は1回あたり1~1.5H、場所は先方事務所か商工団体がほとんどです。
冒頭では必ず「私どもは国の予算で活動するいわば公的機関なのでご安心ください」
と説明をします。
スタート時は警戒心から社長の口が重いことが普通です。
何を聞かれるんだろう?や、事業承継って何すりゃいいのさ?など‥
その後、会社の沿革、事業の現状、後継者のことを質問し答えてもらうあたりになると、社長の口はだいぶ滑らかになってきます。
面談では売上高や借入金、株式保有、家族構成などの機微情報を聞き出すことが必要なので、いかに社長とのコミュニケーションを深めるかが肝心です。
面談の最後に事業承継に向けた課題と方策を共有化します。
「知らないことだらけだった。今日はためになったありがとう」
社長に事業承継への意識を高めてもらうことが、我々の務めです。
「いやー昨日は楽しかったー」
先述の社長から、翌朝一番で商工団体に電話があったそうです。
私としては関係のない話に一生懸命になったことで自省していましたが、
「社長が喜んでくれたのが一番だよ」
商工団体の局長の言葉に救われた思いでした。
「まーこれも意識づけの一つだ!」
勝手に自分で納得して、これからも精進する次第です。
※一昨日の大石先輩の内容と少しかぶってしまいましたね。
私のほうはなんか軽くてすみません。ご容赦のほど