22期の常木です。Global boilingな夏ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。走ることを趣味としている私ですが、屋外はおろかフィットネスでさえ走る気分になれないこの酷暑。ただ、運動は続けていきたいと思っており、この夏はプールに通うことが多くなっています。通っていると言っても、週に1~2回の頻度で、クロールと平泳ぎを混ぜながら1,000メートル強を泳ぐだけなのですが。
アンデシュ・ハンセン著の「運動脳」には、ある程度追いこんで心拍数を上げることによって、脳が活性化すると書いてあります。できれば、週3回、一回45分程のジョギングで、心拍数をある程度まで上げることが大切とのこと。しかし、泳ぎながらスポーツウオッチで心拍数を計っていると150BPM(beats per minutes) にはなかなか届かなかったりします。息は切れるし「運動した感」は非常に高いのに、心拍数が上がってこない。これは不思議です。「運動脳」に書かれている「脳を活性化する」という目的とは違うのですが、心臓に負担を掛けずに全身運動ができるというベネフィットが水泳にはあるのでしょう。
などと語ってはいますが、私は水泳についてはど素人です。リゾートホテルのプールで浮いていることはたまにありましたが、本格的に泳いだのはおそらく小学生の水泳教室以来です。当時は体重も軽かったせいか、あまり力を入れずに何百メートルも続けて泳ぐことができたのですが、今はまったく別の人であることを痛感させられています。それでも定期的に通っていると、徐々に楽に泳ぐことができるようになるのは、大いなる達成感です。思えば、走ることが大嫌いだった私に会社の若手が「常木さん、駅伝のランナー足りなくて。3キロで良いので走ってもらえますか。」と頼んできて、渋々走ったのがきっかけで、フルマラソンを十数回も走るようになるのですから、人体というのは不思議なものです。
「運動脳」で語られている運動による快楽物質の脳内への分泌は置いておいて、なぜ泳ぐことが気持ち良いのでしょうか。これは水の中で味わう解放感と浮遊感からくるものであると思っています。プールの壁を蹴って、スーッと進むことで、全てのストレスを後ろに置いていく感覚にとらわれます。そして水の中は自分ひとりの青い世界なので、その没入感は仕事の疲れも、気になっている人間関係も、部署間の軋轢も流れていきます。そういったヒーリング効果も水泳の大きな魅力と言えるでしょう。
酷暑の中での仕事にやられてしまう毎日、プールで過ごす時間という処方箋も一つの選択肢にしていただけたら幸いです。ちなみに今日の題名は村上春樹のパクリです。