皆さまこんにちは、稼プロ!23期生の須藤佳代です。
お盆ですね。私は名古屋の実家に帰省しております。
時おり、子どもの疑問に対して答えを出せず、数日考え込むことがあります。
今回は賃金制度でしたので知見乏しく、皆さまの知識・ご経験からお力添えいただけたら嬉しいです。
実家での食事中に、将来ポケモンセンターで働きたいと話す小2の息子。
ふと、
「なんで歳をとるほど給料が上がるの?おじいさんは人生の残りが少ないからそんなにお金いらないよ。若い時ほど子供がいてお金がかかるから、たくさんもらえたらいいのに。」
と聞いてきました。
目の前にいたおじいさん(父)は、「年功序列」を教えていました。
確かにと思いましたが、極端に考えると、年齢を重ねるほど減っていく給料では働く意欲が全くわきません。
また、おじいさんになるほどお金がかからないとは限らず、むしろ退職後生きていく分必要ですよね。さらに子供がいなければ、生活費の支出は少ないです。
仮に、その提案を実現したいとすれば、このような制度はいかがでしょうか?
基本給= 歳をとるほど減る年齢給 + 職能給 + 成果給
若い時ほど育児のためや自己啓発ために多く与えられる、今とは逆の年齢給です。
企業側からすれば、家族手当や資格手当などとは異なり、未来への投資です。
企業の期待する能力レベル(=職能給)の上がる分と年齢給の下がる分が、基本的には相殺されるよう設計します。そのため給料を上げるためには、成果や行動の高評価に向けてがんばる必要があります。
良い点は、新卒の入社希望者数の増加と、能力や成果を上げようとするモチベーションアップです。
懸念点は、離職しやすいこと、採用人数を増やすほど人件費も増えること、手当の方が費用対効果が高い、…もっとある気がします。
人材確保・人材育成・人件費を考慮しながら公平な評価と賃金制度を作っていくのは、なかなか困難ですね。ひとまず、いまは年功序列主義から職務給や成果給といった成果主義への流れがあり、評価制度も賃金制度も社会変化に応じて見直されていることを、かみ砕いて息子に話そうと思います。
※参考 主な賃金制度(名称や意味は少し異なる場合あり)
職能給:個人の遂行能力(知識・経験・リーダシップ性などの)レベルに対して支払うこと
職務給・役割給:仕事の大きさや責任に対して支払うこと
業績給:全社または一定のグループでの業績をもとに個人の貢献度に応じて支払うこと
成果給:個人の成績と行動を評価して支払うこと
前回の「書く」講義でご教授いただいた「ビジネス小論文の条件」をみると、満たせていません…拙劣な結論で恐縮です。
当提案に対するご意見や、実際に導入された新しい賃金制度例など、ご教授いただけたら幸いです…!