東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

BDF(Bio Diesel Fuel)について

2018-08-26 16:21:13 | 18期生のブログリレー
立て続けに日本列島を通過する台風による被害が相次ぐ一方で、気温が少しは下がり「多少は過ごしやすくなるのかな?」と期待したのも束の間、今週末は気温上昇が著しかったですね。私も今朝、東京都市大学グランドでアメフトの練習がありましたが、午前10時時点の外気温は39度、地面(人工芝)の温度は50度近くまで上昇したようです。おかげで黒焦げになってしまいました・・・。明日からは白いワイシャツが似合いそうです!?

暑い日々が続くと気になるのは電力事情ですが、最近は様々な課題で従来の発電の在り方の見直しが各方面で行われています。火力発電はCO2排出問題、水力発電はその規模感からくる環境破壊の懸念、燃料・排出物の制御が今の人類では困難な
原子力発電・・・。一方で再生可能エネルギーは効果的な発電量、および発電効率(要はコスト問題)の観点からなかなか代替しきれていません。太陽光発電(日本はその国土構成から大規模な発電が困難)、太陽熱発電(サハラ砂漠で大規模発電の計画があるが、シーメンス社が2012年に撤退を表明)、地熱発電、風力発電(含む洋上)など。
補助金の在り方、制度問題だけでなく、発電及び送電の一層の効率化、発電時の騒音といった技術面でもクリアすべき課題はありますが、私が個人的に注目しているのはBDF(Bio Diesel Fuel)です。具体的には廃食用油・パーム油などですが、これを活用できないか、というものです。BDFという言葉自体、最近知ったばかりなので多くを語る事はできませんが、日本の自治体でも取り組んでいるところは少なからずあります。ただし、必ずしも事業として独り立ちできているわけではなく、廃食用油を発電に利用する面で多少先行している欧州に学びながら推進する余地はあるのかもしれない、と考え始めています。

一般社団法人八王子協同エネルギーも本件に関する調査レポートを一般公開しています(廃食用油発電の実現可能性調査/2017年12月)。事業化する為には発電に必要な廃食用油を安定的に回収できるか、回収コスト・回収方法をどうするか(地元スーパーやショッピングモールとの連携など)、採算確保など課題はたくさんありますし、健康志向の高まりで家庭で利用する食用油は減少傾向にあります。ただ、ポテトチップや揚げ物が好きな私としては、業務用の廃食用油の存在に注目しながら、地域活性化・事業化に繋がる可能性のあるBDF関連ビジネスに着目していきたい、と考えています。
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時代が違うからしょうがない

2018-08-25 18:00:00 | 18期生のブログリレー
 稼プロ!18期生の佐々木(晋)です。先日、小6の息子と一緒に「ぼくらの7日間戦争」という映画をアマゾンプライムビデオで見ました。稼プロ!18期ではご存知の方も多いかと思われますが、本作は1988年に、当時国民的な人気を集めていた宮沢りえさんの初主演映画でした。原作は宗田理さんの小説で、これに続く“ぼくら”シリーズは、今も小学校高学年の間で強い人気があります。特に「ぼくらの7日間戦争」は来年アニメ化が決定しているため、8/18(土)のTBS情報番組“王様のブランチ”でも、児童書ランキングの2位に入るほど人気が再燃しています。

 この映画を久々に見て大変印象深かったのは、中学校の生徒に対する先生の厳しい指導方法に、息子がショックを受けていたことです。厳しい制服や髪型の検査があり、校則違反や反抗的な生徒には容赦無く体罰が与えられます。「昔の先生は本当にこんなに殴ったりしたの?」「したよ」「痛くなかったの?」「痛いよ」「やり返す人はいなかったの?」「たまにいたよ」「やじゃなかったの?」「昔はそれが当たり前だった。今は時代が違うからね。」という会話を交わしている中、ふと気になったことがありました。「今は時代が違うからね。」

 話は全然違いますが、私の職場でも数年前から「働き方改革」を進め、残業時間の短縮を図っています。IT化や業務標準化の成果で、部門の残業時間は短縮傾向にありますが、管理職の労働時間はむしろ増えているかもしれません。その要因は、「仕事の進め方」が変わってないからだと思っています。仕事のための仕事、会議のための会議など、手段と目的が混同したケースはいまだにたくさんあります。おそらく大企業の多くは同じ様な状況ではないでしょうか。
「今は時代が違うからね。部下を残業させられないからしょうがないよ。」という声を聞きますが、この考えは働き方改革の本質から少しずれていると思います。働き方改革の目指す所は、生産性を向上させて、育児や介護等をしている人も積極的にキャリアを築ける環境を作ることです。そうすることで、今後国内の生産年齢人口が減少していくなか、経済の衰退を防がなければなりません。働き方改革による労働時間短縮は、非管理職だけでなく管理職や経営陣を含めた全社一丸となって取り組む課題です。「時代が違うからね」で管理職が残務を補う習慣は、本来の目的の理解が浸透してない証左だと感じています。

 話は「ぼくらの7日間戦争」に戻ります。昔の先生の指導方法について「今は時代が違うからね」と思っている私は、変わった背景をよく理解していないと思います。昔の厳しい指導方法について、「今は絶対にNG」と言うことを分かっている反面、学校や部活での経験を「懐かしい」とか「役に立っている」と否定しきれない部分もあります。「今は時代が違う」だけでなく、方針の違いの本質を理解していないと、無意識のうちに自分の受けた教育が子供達の指導に出てしまうかもしれません。改めて、教育方針の歴史的変遷を学んでみようと思った次第でした。
 ところで“王様のブランチ”の児童書ランキングですが、3位は小学校低学年に人気がある“おしり探偵シリーズ”でした。おしり形の顔をした探偵が事件を解決していくシリーズなのですが、小学校2年の娘も大ファンです。なぜおしり顔が、、、、?。この人気の背景を理解することも、相当難しそうです。
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自転車通勤

2018-08-24 22:20:57 | 18期生のブログリレー
こんにちは。稼プロ!18期 木村祐介です。

私は会社まで自転車通勤をしております。会社までは15分くらいで到着します。一度電車に乗らなくていい生活を始めると、たまの電車の混み具合が非常に辛くなりますね。

最近、自転車は車道を走るべきという流れになってきていると思います。法律的に考えると、自転車は軽車両扱いになるため、原則、車道を走行しなければいけません。ただし、道路標識で指定がある、運転者が児童や高齢者、車道または交通の状況からみてやむを得ない場合などは、歩道を走行することができるとされているようです。

私の通勤経路は、自転車及び歩行者専用道路とされているのと、車道は交通量、路上駐車が非常に多く危険なため、歩道を走っています。極力、歩行者の皆様のご迷惑にならないようにしていますが、そこには様々な障害が待ち受けています。スマホから目を離さずこちらへまっすぐ向かってくる歩行者、こちらの存在に気づきながらもなぜかまっすぐ向かってくる歩行者、横に広がって通路を完全に塞ぐ歩行者など様々です。これらに心乱されることなく、決してぶつかることのないよう、スピードを緩め、時には立ち止まって着実に進んでいかなければいけないのです。

私自身も歩行者、自転車、車の運転など、時によって立場が変わります。自転車のときには歩行者の邪魔をしないよう、歩行者のときには自転車の邪魔をしないよう、車の運転中には歩行者の脅威にならないよう相手の立場に立って行動するようにしています。

コンサルティングを行うときも同じかなと考えています。自分目線だけでなく、社長の立場になって、従業員の立場になって、得意先の立場になって、仕入先の立場になって、どういう選択をすることが最善になるかを常に意識しながら提案を行っていけるようになりたいと考えています。
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タイ洞窟の少年救出劇に貢献した中小企業

2018-08-23 12:00:00 | 18期生のブログリレー
こんにちは。第18期生の小野澤です。タイの洞窟に閉じ込められた12人の少年達と教師の救出劇を世界が固唾を飲んで見守ったのは記憶に新しいところです。救出には世界中のダイバーが協力し、様々な救出方法が内外で検討され、提案されました。大きな話題になったのは米国EVメーカー、テスラのCEO イーロン マスク氏が提案した小型潜水艇を使用して子供らを救出するアイデアでした。実際に潜水艇を洞窟に持ち込んで使用テストまでしたらしいですが、洞窟の狭く、複雑に曲がりくねった状況では旨く機能せず、英国人ダイバーから『こんなもの使い物にならないから、お前の〇〇にでもぶち込んどけ』と酷い言い方で罵倒され、怒ったイーロン マスク氏がツイッター上でダイバーに暴言をはき、一時は訴訟沙汰になるかと言った騒ぎになりました。そんな場外乱闘騒ぎの中、一部報道機関が報じたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、その喧噪の陰で実は密かに日本の大阪の中小企業がこの救出劇に貢献していたそうです。この会社コドモエナジーと言う小さな会社で、蓄光建材と言う蛍光機能を持つ建材のメーカーです。この会社のルナウェアと呼ばれる蛍光建材は、有田焼の釉薬の技術を応用した製品で、太陽光や蛍光灯の光を吸収して、最高12時間程度まで発光を持続できると言う大変蓄光効率の高い製品で、日本ものづくり大賞を受賞したこともある優れものです。これがどのように救出劇に役立ったかと言うと濁った洞窟の水中でダイバー達がこれを身に着けることで、お互いの距離を認識したり、水中で洞窟内の構造を把握するために、距離を測ったりするのに大変役立ったそうです。あまりニュースにはなりませんでしたが、近ごろ日本の製品の存在感が世界の中で薄れる中、日本発の中小企業の製品がこのような形で貢献するのを見るのは日本人として大変喜ばしいことです。
この会社では、このルナウェアと言う製品が電気やバッテリー不要で長時間発光するその特徴から特に電力事情が悪い東南アジア地域で様々な需要があるのではないかと海外進出にも意欲を燃やしているそうです。
是非このような会社には成功してもらいたいと思いますが、診断士の目線でこの会社の今後の戦略を考えてみるといくつかの可能性が考えられます。例えば有名なマイケル ポーターさんの3つの基本戦略、すなわちコストリーダーシップ戦略、差別化戦略、集中戦略に当てはめてみると、製品の差別化を追求し、高価格でも製品を受け入れてもらえる条件を整えることで利益を確保する差別化戦略か特定セグメントでのみ戦う(敢えて戦わない)ことで利益を確保する集中戦略のいずれかなのかなと思います。今後様々な分野にこの製品を普及させようと考えた場合、東南アジア市場で高価格でどれだけ受容されるか不透明ですが、製品の性能を磨いて差別化戦略で内外の市場を開拓して行くことは、この会社にあったアプローチかも知れません。私も中小企業診断士として将来このような独自技術をもった元気な中小企業の海外展開の支援ができたら良いなと思う今日この頃です。
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広告稼業の棚卸 その3「3C」

2018-08-22 12:00:00 | 18期生のブログリレー
稼プロの関係者の皆様。18期の市原です。
前回、目的と手段についてお話しさせていただきました。
今回は、整理に便利な3Cフレームについて、お伝えさせていただきます。

3C分析(図表1)はご存知だと思います。30年以上前に大前研一さんが開発したフレームです。前回の40年以上前の書籍に続き、今回も発掘作業です。経営やマーケティングは、何十年たっても基本が変わらず、これが面白くもあり、基本を守ることの難しさがあるのだとおもいます。稼プロでも、まずは基本ですし。

3Cは、診断士の試験勉強でも触れられたと思いますが、顧客(市場)、競合、自社を指します。顧客(市場)と競合が外部環境であり、自社が内部環境です。競争とは、顧客(市場)に向かって、競合と自社がアプローチをかけている状態です。その中で自社は、常に競合を分析し、差別化、優位性を獲得・維持すべく、様々な戦略を打ち出す、というもの。

図表1:3Cフレーム



このフレームを意識するとき、市場から発想を始めます。この順序は、市場、競合、自社とも言われますが、しかし、順序を意識するより、「市場と自社」「競合と自社」、この二つ比較が重要だと考えます。この比較を、様々な想定の下に繰り返します。

3Cは、環境分析のフレームとして紹介されています。しかし、これは企業活動全般で、持つべき視点です。例えば、商品・サービスの開発。時々、相談が持ち込まれます。面白い技術はあるものの、それをどのように商品・サービスにしたら良いのか?そのような悩みをお持ちの企業様は多くいらっしゃいます。その際、開発までの流れを、3Cフレームに作業ステップを組み合わせてご紹介することがあります(図表2)。

図表2:3Cフレームを活用した、サービス開発の流れ



なんか、それっぽく表現できますよね。各ステップは、現状分析、プランニング、評価(・実施)です。ステップを進むごとに、タスク間の関連性が強くなっていきます。先ほど3C分析の順序に触れましたが、私が順序を重視しない理由が、ここからもわかるのではないでしょうか。やはり、3C相互の状況をテーブルに並べ、比較しながら進めることが重要だと考えています。

商品開発に限らず、プロモーション施策でも、同じような流れとなります。何気なくこなす作業の多くは、同様に整理・説明できます。もちろん、各タスクそれぞれで何をするのか、その手法は多様で、状況に応じて変えます。3Cは、マーケティングの基本視点であり、整理・説明に、非常に便利なフレームだと言えます。

今回は比較的硬いお話となったため、次回の棚卸は、緩いテーマを考えたいと思います。
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