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広告稼業の棚卸 その3「3C」

2018-08-22 12:00:00 | 18期生のブログリレー
稼プロの関係者の皆様。18期の市原です。
前回、目的と手段についてお話しさせていただきました。
今回は、整理に便利な3Cフレームについて、お伝えさせていただきます。

3C分析(図表1)はご存知だと思います。30年以上前に大前研一さんが開発したフレームです。前回の40年以上前の書籍に続き、今回も発掘作業です。経営やマーケティングは、何十年たっても基本が変わらず、これが面白くもあり、基本を守ることの難しさがあるのだとおもいます。稼プロでも、まずは基本ですし。

3Cは、診断士の試験勉強でも触れられたと思いますが、顧客(市場)、競合、自社を指します。顧客(市場)と競合が外部環境であり、自社が内部環境です。競争とは、顧客(市場)に向かって、競合と自社がアプローチをかけている状態です。その中で自社は、常に競合を分析し、差別化、優位性を獲得・維持すべく、様々な戦略を打ち出す、というもの。

図表1:3Cフレーム



このフレームを意識するとき、市場から発想を始めます。この順序は、市場、競合、自社とも言われますが、しかし、順序を意識するより、「市場と自社」「競合と自社」、この二つ比較が重要だと考えます。この比較を、様々な想定の下に繰り返します。

3Cは、環境分析のフレームとして紹介されています。しかし、これは企業活動全般で、持つべき視点です。例えば、商品・サービスの開発。時々、相談が持ち込まれます。面白い技術はあるものの、それをどのように商品・サービスにしたら良いのか?そのような悩みをお持ちの企業様は多くいらっしゃいます。その際、開発までの流れを、3Cフレームに作業ステップを組み合わせてご紹介することがあります(図表2)。

図表2:3Cフレームを活用した、サービス開発の流れ



なんか、それっぽく表現できますよね。各ステップは、現状分析、プランニング、評価(・実施)です。ステップを進むごとに、タスク間の関連性が強くなっていきます。先ほど3C分析の順序に触れましたが、私が順序を重視しない理由が、ここからもわかるのではないでしょうか。やはり、3C相互の状況をテーブルに並べ、比較しながら進めることが重要だと考えています。

商品開発に限らず、プロモーション施策でも、同じような流れとなります。何気なくこなす作業の多くは、同様に整理・説明できます。もちろん、各タスクそれぞれで何をするのか、その手法は多様で、状況に応じて変えます。3Cは、マーケティングの基本視点であり、整理・説明に、非常に便利なフレームだと言えます。

今回は比較的硬いお話となったため、次回の棚卸は、緩いテーマを考えたいと思います。
コメント (4)
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