東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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ルール

2019-09-15 12:00:00 | 19期生のブログリレー

19期生余合です。

今回で3回目のブログです。

第2回、3回の講義で「書く」ことについてのルール、お作法を学びました。

 

この「書く」ことのルールは業界によっては法令諸規則で厳しく決まっており、違反すると「法令違反」として罰せられることもあります。

私がこの3月まで従事しておりました証券業界にもそういったルールがあります。

実は「書く」だけではなく「言っても」いけない、というルールです。

例えば、「絶対」とか「必ず」といった言葉はタブー。これは「断定的表現の禁止」というルールで、株式や債券あるいは投資信託などは市場の状況次第で利益が出たり損を蒙ったりするので、その商品の勧誘をする際にはパンフレットや口頭での説明でこの2つの言葉を使うことは基本的に禁じられています。

また講義でも出ましたが、パンフレットの前半で述べたことと後半に記載したことが矛盾することも「誤解を生ぜしめる表現」としてダメです。

例えば前半で「金利が上昇します」と言っているのに最後の部分で「景気は悪くなる」と書いたとします。景気が悪くなると普通資金需要が減退して金利は下落するので前半後半で辻褄の合わないことになります。「金利の上昇」と「景気の悪化」との矛盾した表現を同じパラグラフで書くことはまずありませんが、比較的長い文章を書いているうちに最初と最後で矛盾したことを書いていることはそれなりの頻度であります。

もう一つ例を挙げると、「顧客適合性の原則」というのがあります。これは「商品のメリットデメリットをよく理解できる顧客にのみ販売すべき」というルールです。

新聞でも時々出てきますが「デリバティブ=金融派生商品」を組み込んだ商品は、一般の顧客が「これはリスクだ」とすぐに理解できるリスクをデリバティブで制御する一方「利益あるところリスクあり」で他のある意味「わかりにくい」リスクに変換しています。この「わかりにくい」リスクをきちんと説明するにはどうしても長い文章になりますし、知らないうちに専門用語を多用していることもあります。長い文章は一般に読まれませんし、専門用語の注釈も小さい字で書くことが多いのでこれも読まれません。専門用語を理解し、短い文章でもよく理解できる「お客様」に適合する商品であり、この「お客様」を念頭にパンフレットを書くことになります。「誰に対して」書くのか、は3回目の講義でも重要な要素でした。

こういったルールを守らず違反のまま記載をほかっておくと、当局検査などで指摘され、場合によっては行政指導を受けるので、証券会社や資産運用会社では顧客へ配布する文章をすべてチェックする専門部隊を設置しています。

私もついつい「これでいいや」と文章を書く基本を守らずあるいは無視して書いてしまうこともありますが、長年勤めた業界での「厳しさ」を再認識し、小論文に向かいたいと思います。

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朗読コンサートのお話

2019-09-14 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは!稼プロ!事務局スタッフの田本秀行です。

 

いよいよ、9/15(日)ボイトレ特別企画が始まります!

おかげさまで満員御礼となりました。ありがとうございました。

さて、私、今年はボイトレ教室主催の朗読コンサートに参加させていただきました。

2017年に続き2回目となります。朗読コンサートはおよそ3か月にわたる稽古を積みます。

そこで集中的に練習を繰り返すことでしかえ得られないことを会得できます。

 

初めて参加した時は、とにかく大きな声ではっきりと発声することにかなりの時間を費やしました。

ポイントは、

1.姿勢を正しくすること

2.口を大きくあけること

3.滑舌をよくし、はっきりと発音すること

4.語尾をさげないこと

です。姿勢を正しくするというのは、具体的には、体の中心をまっすぐにすること、

上半身リラックスして下半身のお腹とおしりをきゅっと締めることです。実は、私も体がまがっていて

これは未だに矯正しきれておりません。

また、最後の語尾をさげないというのは、音程ではなく音量と滑舌です。

しっかりと語尾を発音することで、相手に言葉が届くのです。

これを延々1000回以上繰り返すことでようやく人に聞いてもらえるレベルに持っていくことができました。

 

そして、2回目の今回、上記のコツに加えて、最も苦心したのが情景が人に伝わるように話すということでした。

とくに今回のテーマは想像の世界であったため、聞いたことのない名称がたくさん出てきます。

それを長台詞でありながらも、きちんと聴いている人が飽きずにイメージできるようにしなければなりません。

そのためのポイントは、

1.台詞を暗記するくらい読み込むこと

2.自分の頭にイメージを作り、それを説明すること

3.繰り返し出てくる同じ名称は、同じ発音と音程、リズムで再現させること

4.対比、展開、列挙などを意識して、文章の始まりに変化を持たせること

でした。とくに最初の2つは大事です。自分が完全に理解していて初めて相手に伝わるのです。

また、同じ名称の言い方を再現させるようにするというのは、

聴く側にとってはそれが同じものであるということが認識できないとすぐについていけなくなり、

そのあとの話は聞いてもらえなくなるからです。

 

そして、いずれの朗読コンサートでも大活躍したのが、音声レコーダです。

もちろん、稽古をつけていただいた内容と良い見本を繰り返し聴いて覚えることに使ったのですが、

自分の声を録音して聴くことで、いかにイメージ通りに話せてないかがわかるのです。

恥ずかしさを克服して、何十回、何百回、何千回と繰り返し録音して聴くことで、

ふっとどう発声すればいいかわかってくるときがきます。

 

ボイトレ教室に参加されるみなさま、稼プロ!で話す講義を受けられるみなさまも

ぜひ、音声レコーダを活用してみてください。恥ずかしいを乗り越えて変わってくる自分の声を実感してみましょう。

 

 

 

 

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ローカル企業のポテンシャル

2019-09-13 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。

19期の森(宏)です。

私は先週の金曜日から最後の実務補習に入っています。 

今回そのヒアリングで、以前読んだ本を思い出したので、そのことについて書きたいと思います。

本は、IGPI経営共創基盤の代表取締役CEO冨山和彦氏の著書「なぜローカル経済から日本は甦るのか」です。

この本に興味を持ったのは、この本が主役とする地方の経済が、人口減少で高齢化が進み、ジリ貧なイメージしかないのにも関わらず、なぜ地方から日本が蘇るのか?と思わせるところでした。

実際、読み進めていくことで、これが正論であることがわかっていきます。

まず、地方では労働力人口が急速に減る一方、高齢者の割合は増えていることから、特にサービス業の人手不足は都市部よりも深刻であると指摘します。

次に、産業をグローバル産業とローカル産業に分け、前者はグローバルに競い、その分野でトップを狙い続けなければならない宿命のある、主に製造業を中心とした産業群、後者はドメスティックな市場で地産地消的な、主にサービス業を中心とした産業群と定義します。

実は、グローバル化というのはあまねく進展していくと思われがちですが、実際、日本より進んだアメリカやドイツでも、相変わらずドメスティックな仕事に就き、ローカルな経済圏で生活する国民が大半であるということにも言及します。

経済が成熟していくにつれて、第2次産業から第3次産業に経済構造の主体は移っていくと言われ、既に日本は他の欧米の先進諸国と同様に第3次産業が7割を占めています。このことから、グローバル企業の育成・支援も重要ではあるが、ローカル産業≒サービス業の効率化と成長に向けた施策を打っていく方が、合理的に言って日本経済復活に一番有効であると指摘していきます。

そして、地方においてサービス業は、確かに人手不足で、にも関わらず賃金は低いために労働参加も促進されない負のスパイラルに陥っているとしながら、まだまだ地方の企業はやるべきことをやっておらず、そのような非効率な企業が補助金や金融緩和によって生きながらえているという面も指摘します。逆に言えばそれなりの経営者がまともに経営を行えば、伸びしろは非常に大きい、と期待をかけます。

肝心のローカル企業の効率化をどのように行っていくか、については

①やるべきことをやり、やらなくてもいいことはやらない効率的な経営に努める。(この仕分けには「顧客エコノミクス」の観点、つまり顧客にとっての経済価値にも留意すること。単純な企業のコストの論理だけではない)

②成長のためには、比較優位な経営資源は何か、どこで稼げており、何がそのドライバーになっているのか、を把握することが必要。

④一方で非効率な企業は退出してもらって、従業員はより高い給料をもらえる企業に集約されていくべき。(それによって日本の低い労働生産性も上がる。)

⑤集約化(M&A等)にあたっては、密度の経済が効くのか、規模の経済が効くのか、に留意する。(ローカル企業は基本的に密度の経済が強みとなりやすい。)

⑥究極的には地域で効率的な企業は寡占または独占状態になる。 

そして行政としても、地域の中核都市への人口集約化を進め、都市機能の効率化を図るべきである。 

というふうに、本書では明解な主張(私の文章では明解じゃないですが)が展開されていきます。

この本を読む前は、グローバル化というものに、地方経済は抗えないようなネガティブなイメージばかりをもっていました。それが実はそれほど悲観するものでもない、ということが書かれていて、私にとって新鮮でした。

さらにローカル企業、特にサービス業の生産性向上(M&Aも含む)が日本経済を甦らせるという展開、それこそ診断士の活躍が期待されるフィールドではないでしょうか。 

ところでなぜ、この本をヒアリングで思い出したのか、ですが、今回の会社は23区外(むしろ都外)のサービス業で、ローカルといえばローカル。ヒアリングの中で、「ここ数年同業他社の廃業が多くて、自然とそこの顧客がうちの顧客になる」というようなことをおっしゃっていました。また、その廃業理由も「人手不足だから賃金を上げて経営悪化するか、上げられない企業は人が確保できず、結局廃業になる。」そのようなかたちで、業界内で集約化が徐々に進んできている、という話でした。

そんなわけで、著書の内容のようなことが(部分的にですが)リアルに進展していっているのだなあ、と感じたのでありました。

以上毎回長くて申し訳ありません。

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ペア読書(やりたいな)

2019-09-12 12:00:00 | 19期生のブログリレー

19期生の堀川です。

 

みなさんは月に何冊本を読みますか?

それともポチって満足している派ですか?

 

私は後者です。買って積ん読(つんどく)、これではいけません。

本の消化率を上げたいです。

そこでやってみたいのが「ペア読書」です。

今回、体験談でなくて申し訳ありません。ちなみに「ペア読書」はそやさんという方が生みの親です。

 

では簡単にやり方を説明します。(参考:そやさんのnote   https://note.mu/1000tea_/n/nc4b9f41aee56)

「ペア読書」とは二人でやる読書です。ペアになる人は興味分野がかぶっていて、思考が近い人がいいそうです。

同じ本を2冊用意し、30分で読み切ります。30分で、本の趣旨、主張、主なハウツーなどすべての内容をざっと把握します。ただ、どうやっても30分では読めない技術書とかは避けた方がいいそうです。

読み終わったらトークタイム。「この本はこういう本だった」「特に気になった箇所とその理由」「よくわからなかったところ」「日常で実践するには?」などお互いに話し合います。

 

ディスカッション相手がいるプレッシャーと、時間のプレッシャーで、読まなきゃならない状況を作るわけですね。その結果、短い時間でも濃く読むことができます。

さらにアウトプットすることで本への理解が深まり、記憶にも残ります。

 

私はビジネス書はマーカーを引きながらじっくり読む派なのですが、その割には、あんまり頭に残ってないな~と思います。読んだことを生かそうという貪欲さが足りないのか、記憶力の衰えか、お酒で消去されてしまうのか。

とっさに「あの本ではこんなことが書かれていてね…」な~んて言えたらカッコいいですよね。

「似たようなことを何かで読んだな。え~っとなんだっけ?」としばらく考えて、それでも思い出せなかったり…

いつもと違ったやり方をすれば、深く印象に残るのかしら…

 

そんなわけで、私とペア読書してくださる方をゆる~く募集します。

興味あるジャンルは起業、地方創生です。

人のおすすめを読みたいので、ビジネス書で専門的すぎないものであればほかの本でもいいです。

ちなみに、今読みたいと思っているのは、高島宗一郎著「福岡市を経営する」。

私は地方にいるので、稼プロで上京した際に感想をシェアするという形になるとは思いますが、興味ある方はご連絡ください

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次回講義は合宿です!

2019-09-11 12:00:54 | 19期生のブログリレー

稼プロ!サポーターの武井です。 

私が9月のこの時期に決まって合宿について書いていました。 
(調べたら3年連続…)

稼プロ!合宿は、13期生から声に始まり14期から正式カリキュラムとなりました。
場所は、今年も千葉の自然あふれる開放的な空間の中で行います。(もちろん室内です)

昨年同様、経営コンサルタント養成塾(略称:経コン塾)のみなさんも同じ会場で合宿のため、
夜の懇親会は合同!
さらに翌日開催、OB生の交流イベント「稼プロ!ゴルフカップ」に参加する方々も合流します。

経コン塾生は、稼プロ!OB生もいますが、診断士以外の資格を持った方が多くいます。 
稼プロ!の現役塾生にとっては、 この日の懇親会は、きっと異業種交流会+稼プロ!OB会状態でしょう。 
こちらも楽しみにしてくださいね。
(おいしい日本酒など用意しています!)

こうやって書いていくと、メインイベントは夜か?!となりますが、
ご安心ください!もちろん昼間の講義もたっぷり濃厚なモノとなっています。
合宿をより、楽しむためにも、ぜひ気力・体力十分整えてくださいね。
(2日目の早朝はランニングや散歩などもできます)

事前にでている塾長から課題の日限は、9月25日(水)です。
お間違えないようにお願いいたします。


最後に、先日の台風はみなさん大丈夫でしたか?
このブログを書いている外では、ゲリラ豪雨のため雷ゴロゴロです。
震災以来、食料の備蓄は気をつけていましたが、停電に対する備えをしておこうと思いました。

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