東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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インターネット(グーグル)時代の情報収集方法

2019-09-10 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは、19期生の福嶋です。

みなさま、台風の影響は大丈夫でしたでしょうか。

昨日、台風の影響で、朝の職場の人数は通常の半数以下でしたが、私は幸いにも(?)、地下鉄が動いており、天気も問題なかったので、通常通り出社できました。

 

さて、今回は、(仕事関連の専門的なものではない)一般的な情報収集方法について書きたいと思います。

私は、一般的な情報収集については、効率化を目指して、カスタマイズされた情報(ニュースアプリやFacebookなど)を多用していた時期がありました。

しかし、数年前から、新聞、ラジオ(radiko)といった、私向けにカスタマイズされていない(偏っていない)媒体から情報収集するように意識しています

特にラジオ(radiko)は、家事、単純作業、移動などをしながら耳から情報収集ができるので、最近のお気に入りです。

(一方で特に興味がある情報については、グーグルアラートを利用して、毎朝通知が来るようにして見逃さないようにするなどの工夫をしています。)

 

このような情報収集方法の変化のきっかけとなった本があります。

 ウィリアム・バートン『クラウド時代の思考術』(2017年1月、青土社)です。

 簡単に本の内容をご紹介します。

 クラウド(グーグル)に聞けばわかるような一般的な知識を学習し、記憶しておくことに意味があるのか?ということをテーマにしています。

 著者は、自身が行った調査から、(決して高度な知識ではなく)一般常識的な知識の量と、個人の成功・幸福(所得、良識的な思考・行動、主観的な幸福感など)との”相関関係”を見出しています。

 また、著者の調査では、一般的知識の豊富さと個人の成功・幸福との“因果関係”まではわからないが、以下のような要素が考えられるのではないかとしています。

 ①豊富な一般知識は、(意識的にしろ、無意識的にしろ)我々の日々のより良い決断のベースとなる。

②豊富な一般知識はクラウド(インターネット情報)を開く鍵である。(豊富な一般知識がなければ、そもそも、自分が何をわかっていないかがわからず、クラウド(グーグル)に聞くべきことがなにかもわからない。)

以上の2点は、本書の冒頭で説明されるキーワードである「ダニング=クルーガー効果」に陥らないことが、個人の成功・幸福につながるといっています。

ダニング=クルーガー効果とは、ざっくり言うと、無知な人はその無知さゆえに自分の無知さ加減が分からず、それゆえ自己評価が高い傾向となることです。

幅広い一般知識により、自分が知っていることと知らないことをよりよく認識することができ、自身の能力を過大評価せず、謙虚に、事実と向き合い、時に、クラウドを利用して知識を補うなどしながら決断し、行動していくことが重要ということでしょう。

なお、保存できると思った事実=クラウド(グーグル)でいつでも見つけることのできる情報は、脳のフィルターにより自動的に忘れ去られてしまうという「グーグル効果」やある知識を学習し、記憶しておくのに費やされるコストが、その知識を得ることによって得られる利益を上回るために、あえて、無知でいるという「合理的無知」など、上記の問いに対して、ネガティブな回答になりそうな研究結果や考え方も紹介しつつ、自説を論じており、本書はけっこう濃い内容だったと記憶しています。

そして、(ここからが、私の情報収集方法にも影響を与えた内容ですが、)著者は、自身の調査から、情報のダイエットとして新聞、ラジオといったそれ自体が賢く、偏りがないメディア(できれば複数が望ましい)から情報を得るための時間を確保することを進めています

カスタマイズされすぎた情報ソースを使いすぎると、偏った情報(多くの場合は自分の興味や趣向に合った情報)ばかりを吸収することになり、「心の地図」をゆがめてしまうおそれがあるとのことです。

 

インターネットの普及により、玉石混淆の情報があふれるなか、どのような情報収集の方法が良いのかについては悩ましいところですが、皆さんは、お忙しい中どのようなにされていますでしょうか。

よい方法や情報ソースなどがあれば、ぜひコメントなどで共有いただければと思います。

 

以 上

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ファクト→抽象化→転用

2019-09-09 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは。19期生の野江です。
やむを得ない事情により欠席することとなってしまい
動画での補講にて受講させて頂きました。
自分の都合で欠席したにも関わらず
フォローしていただけるのは大変ありがたいです。

今回の講義で講師の小野田さんから
ファクト→抽象化→転用
というお話がありました。
これは
前田裕二『メモの魔力』幻冬舎
にて、紹介されているメモの取り方、活用法とのことです。

具体的な事実である「ファクト」から
「どんな特徴があるか」「何故そうなったのか」
などの事実の背景にある要素を「抽象化」します。
さらに、「抽象化」した要素を
自分の問題となっていること、興味があることに転用します。

例えば、昼食で非常に繁盛しているラーメン屋に入ったとして
そこで、「何故繁盛しているのか?」ということを考えます。
ファクトとしては
「普通の人には食べきれないくらいの具沢山のラーメンを提供する」
ということだったとします。
これを抽象化すると
「一部の人に圧倒的に支持される商品を提供する」
であったとします。
中小企業診断士に転用すると、例えば
「専門的な業界の顧客に合ったコンサルティングを行う」
というように考えられます。

自分の個人的な経験やエピソードを抽象化、一般化し
さらに転用して自分の主張、伝えたいこと(ギフト)に繋げます。
つまり「具体」→「抽象」→「具体」となります。
具体的なエピソードだけでは自分の言いたいことには直接当てはめることはできませんし
抽象的な概念だけでは人はなかなか共感できません。
具体的な話題から、抽象化して幅広く適用できるようにして
さらに自分の主張に転用することで、説得力のある主張となります。
話題の進行に合わせて、今の話題が「具体的」なのか「抽象的」なのか
話している内容のレイヤーを意識することが
伝わりやすいプレゼンのために重要なのかと思います。
「具体化」と「抽象化」を行き来することで
印象的で共感を得やすく納得感のあるプレゼンとなり
プレゼンのコンテンツ作成の上で有用な考え方だと感じました。

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民営化で地域活性

2019-09-08 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

皆さん こんにちは。

稼プロ!事務局(17期)の金岩由美子(かねいわゆみこ)です。

 

9月になり少し秋の気配を感じるようになりましたね。

四季で夏が一番好きなので、若干の寂しさも感じています。

皆さん、夏を楽しまれましたでしょうか。私の夏は「阿波踊り」なくては終われません!

今年も本場徳島や、ホームの高円寺に出演し、無事にシーズンを終えました。

 

昨年は「総踊り問題」「市長VS踊り子」などと騒がれる不名誉な事態がありました。

そんな表面的なことじゃない、権力(既得権者)と市民の問題なのですが。

 

過去や昨年の問題の検証がなされないまま、今年の阿波踊りの運営は民間に託されました。

受託したのはキョードー東京を中心とする共同体。責任者である前田三郎・キョードー東京取締役(63)は、

60歳で東京大大学院に入り「チームラボ」代表の猪子寿之(徳島出身・東大卒)との繋がりがりで、

東大連として阿波踊りに参加した経験があるそうです。その時の経験から阿波踊りの魅力を世界に

伝えたいと、厳しい公募条件であったにも関わらず手をあげて下さいました。

 

前田氏と猪子氏は、踊る阿呆に観る阿呆、そして祭りを仕切るプロデュースチームが三位一体となることで

スペイン・イビサ島のクラブイベントやブラジルのサンバカーニバルと同じレベルの可能性を持っていると

語っています。チームラボのアート感覚や、キョードー東京が運営してきた数々のエンターテイメントの要素が

阿波踊りに加わるかもしれないと思うとワクワク・ゾクゾクします。

昨年度の遠藤市長体制での運営ではあり得ないことです。

 

魅力を持つ人は、魅力を持つ人を惹きつけ、繋がっているものですね。価値交換が自由に行える民間の方が

その総エネルギーが大きく魅力的です。私たち稼プロ!にも、沢山の魅力を持った方々が集まっています。

中小企業診断士として地方の活性化をご支援する時、よそ者民間人として馬鹿者度合いを発揮したいものです。

 

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伝える ≠ 伝わる

2019-09-07 12:00:00 | 19期生のブログリレー

みなさん、こんにちは。19期の西山です。

3回目の講義が終わり、「書く」についてはマスターしたことになります。

あとはそれを小論文で披露するのみ。。。

 

講義のなかで印象的だったのが、「だれに向けて書いているのか」と「ギフトはなにか」の2つでした。

これはとても大事なことですが、簡単なことではありません。

 

実は私自身も普段、クライアントの方々に同じような話をしています。

広報という職種柄、記者会見のサポートをすることがあり、その際に登壇者の方々にお話しするのがこの2つです。

広報の文脈では、コミュニケーション・ターゲットとキーメッセージと言っています。

 

まずターゲットですが、企業には様々なステークホルダーがいます。

そのなかの特にだれに向けて話すのかを定めないと、結局だれにも響かない言葉になってしまいます。

たとえば、この会見は顧客や取引先ではなく、株主に聞いてもらいたい、などです。

 

次にキーメッセージですが、これはその会見で一番伝えたいことになります。

ただし、自分が言いたいことを一方的に言うだけでは聞いてもらえません。

相手の関心に沿って、共感してもらえるような配慮が必要です。

 

たくさん会見を見ていると、登壇者は2タイプに分けることができます。

一つは、事務方から渡された文書をそのまま読み上げる人。

もう一つは、事務方の文書を咀嚼して自分の言葉で話す人です。

後者のほうが伝わりやすいのは言うまでもありません。

 

登壇者の話し方次第で、受け手の印象は大きく変わります。

これはネガティブな謝罪会見で顕著です。

起こしてしまったことを真摯に謝罪し、それにどう対処していくのか。

想定したターゲットに向けてきちんとしたメッセージを発することができれば、事態収束の第一歩になります。

 

フランスの思想家モンテーニュは『エセー』のなかでこう言っています。

「言葉とは半分は話し手のもの、もう半分は聞き手のものだ」

情報は送り手がいかに送ったかではなく、受け手がどう受け取ったかが重要です。

 

翻って自分の小論文のレジュメを見ると、「だれに向けて」は中小企業の経営者だったのですが、その割には内容が専門的すぎて、独りよがりの感があります。

また「ギフト」も曖昧で、なにを伝えたいのか、わかりにくいものでした。

まさに、言うは易し行うは難し、です。

 

「伝える」ではなく、「伝わる」を意識する。

そのために、だれに向けて、どんなギフトを受け取ってほしいのか、明確にする。

このことを肝に銘じて小論文に取り組んでいきたいと思います。

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聞き手にやさしい話し方を身につけたい

2019-09-06 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは!19期生の土佐林です。

 皆様、いかがお過ごしでしょうか。私の近況について、報告致します。お盆休みが終わり9月になりました。会社内では、年末に企業が配るカレンダーや手帳、クリスマスカードの社内申し込みが始まり、数えると2019年度は残り4ケ月を切りました!!!去年の今頃を振り返ると、2次試験の勉強と私の大好きな広島カープの優勝争いとの葛藤の中で勉強していたのを思い出します。今年は、診断士のマスターコースや研究会、支部活動、受験生支援団体での活動、実務従事等、中小企業診断士の試験合格前と試験合格後で生活は大きく変わりました。出会う人の量、質が大きく変わり、充実した日々です。少しオーバーワーク気味なのでセーブしながら進めていますが、1ケ月過ぎるのがものすごく早いなと、思いながらこのブログ記事を書いています。

今日は、「聞き手にやさしい話し方を身につけたい」というテーマで書きたいと思います。

つい最近経験したことを皆さんと共有できればと思います。

1.講師業で受けた指摘事項

とある研究会で、地方自治体の研修採用担当者向け講師紹介会に参加する機会がありました。講師経験は全くなく、漠然と中小企業診断士ならば、講師業だろうという考えで飛び込みました。テーマにのっとり研修カリキュラムを作成したのですが、リハーサルの際に、カリキュラムの構成、スライドの作成の仕方など、プロの方にたくさん指摘をいただき良い勉強の機会になりました。その中で、1番印象に残っているのが、「土佐林くんの説明は聞き手にやさしくない」という指摘が印象に残っています。私の自己紹介の際に、機械の商社の概要を説明したときのことです。機械と言っても色々な機械があります。エアコンやパソコンも機械ですが、聞き手の方にどのようなイメージか伝わる説明ができてなかったです。それ以外にも、普段業界で使用している用語を説明なく使用してしまいました。他の業界の方と触れることでいかに自分が特殊な業界にいることを実感し、また、業界を知らない聞き手への配慮が欠けた説明をしていたと感じました。普段の業界でも実はこういう場面があったのでは、と気づかされました。

 2.懇親会のお店予約

居酒屋に電話でお店を予約する時のことです。とある会合では、懇親会を定期的に開催しており、懇親会担当者は毎回違いました。今回ここでお話をするお店をAとします。1ケ月前に、Aというお店を仮で予約したのですが、1週間前にキャンセルしました。懇親会は、日曜日開催で、Aというお店は、本来日曜日は休業日でしたが、人数がいたこともあり、お店を開けてもらう約束でした。翌月に、私がAというお店に電話し、仮予約をしようとしたところ、店長からあまり協力したくない雰囲気のコメントがありました。経緯は、省略しますが、Aというお店の店長にとって、前月の予約は仮予約であり、キャンセルになる可能性が伝わっておらず、懇親会開催が確約の認識でした。最終的には、私がお店に直接出向き顔を突き合わせて話をし、誤解を与えたのをお詫びし、今後ともお店を利用したいことを伝えました。ここから私は、居酒屋の予約一つとっても、きちんと希望を伝えているだろうか、曖昧な話し方をしていないか、意識するようになりました。小さな出来事かもしれませんが、伝えることの難しさを学びました。

2つの経験から、聞き手にはどのように伝わるのか、聞き手はどのような情報をどれだけ持っているのか常に意識しようと思うようになりました。

今日は、「聞き手にやさしい話方を身につけたい」ということを書きました。前回のブログでは、「アウトプットの量が、インプットの質を決める」というテーマで書きましたが、そのアウトプットでの学びについて書きました。お読みいただきありがとうございました。

 土佐林 義孝

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