東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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大きな変化

2019-12-26 12:00:01 | 19期生のブログリレー
こんにちは。
稼プロ!19期の太田一宏です。
今年も残すところあと5日。
毎年のことながら速い1年でした。
そんな年末になってからインパクトのあった出来事として
イギリス保守党の下院過半数確保が
あげられるのではないでしょうか。
来年には英国はEUから離れます。
インパクトがあるといっても国民投票の結果を聞いた時ほどの驚きはないかも知れませんね。
一方、これが、3年かけて英国が出した結論という意味では、この総選挙の結果の方が重いともいえます。
英国がEUを離れることについて皆さんはどのように考えられるでしょう。
ググってみると、3年前の国民投票よりも遥か以前、EC加盟の直後から、既に離脱の議論がされていたことが分かります。
当時のEC6か国から加盟を承認されるまでに20年近くを要したにもかかわらずです。
俗な表現ですが、ずっと微妙な関係だった、ということですね。
国家の主権を回復する、とか、経済政策を主体的に進めたいといった合理的な理由付けが多くの場合、行われています。
それに加えて、英国が文化的に大陸欧州と異質だということも要因でしょう。
文化的な違いで目につくのは、
自動車が道路のどっち側を走るか、ということだったり、
ヤード・ポンド法を使い続ける度量衡だったりです。
そんなことから、私は、いずれこうなる定めだった、
と思っています。
日本からみると英国は欧州の一部ですが、
私が欧州に住んでいた時の感覚でいうと、
大陸欧州側の人々は英国を欧州の一部だとは、
あまり思っていませんでした。
英国は欧州ではない、
という直接的な発言を耳にしたことも少なくありません。
英国民側は、どうでしょう。
そんなに多くの方に、ではありませんが、
訊いてみたことはあって、
総じて欧州とは別、という返答でした。
日本がアジア大陸の国々と単一経済圏を形成する、というのは、日本人にはあまりにも想像できないでしょう。
感覚的なことだけでいうと、
これと似ているのではないかと考えたりします。
グローバル化が進んでも、
なかなか世界は一つにはなれません。
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研修講師としてのマイ・スタイルと「声」へのこだわり

2019-12-25 12:00:00 | 塾長からのメッセージ

Merry Christmas!

こんにちは。塾長の鴨志田 栄子です。街中、クリスマスモードの中、24日と25日は終日、研修講師の仕事が入っています。
今日は、私自身の研修講師としてのスタイルを紹介したいと思います。

私は、研修講師の仕事を、「声という手段を用いて受講生が必要とする知識を伝え、双方向のコミュニケーションやグループワークを通じて受講生の気づきを引き出すこと」と定義しています。そんな私の講師スタイルを以下に紹介します。 

1.マイクはできるかぎり使わない

今日は、40名近い受講生でした。70~80名ぐらいまでは、地声で講義をすることを意識しています。今日も、地声でした。アンケートに「最初の第一声が違うと感じた」というコメントがあり、とても嬉しかったです。最初の第一声で、受講生との一体感を醸成することができます。地声とは、普段、自分がリラックスした状態で出している自然の声をいいます。 

2.受講生の発表を文字化する

グループ毎に討議結果を発表していただくとき、私は、発表内容をその場でPCに入力して文字化し、プロジェクターを用いてスクリーンに投影しています。ただ、耳で聞くだけの場合と比べる、メモを取る人が増え、また、視覚と聴覚とで他の人の発言を聞くことになるので受講生の集中力を維持できるという効果があります。

3.テキストに、時間経過を記録していく

今日実施している研修は、3年目のリピートです。昨年も、一昨年も、1日のカリキュラムの同じ研修を3回ずつ実施しました。今年度は、4回に増えました。今日は、今年度の1回目。テキストの見出しのところに、1回目の「①」を書いてhh:mm~と、時刻を記録していきます。この記録は、時間配分を見直すのに役立ちます。そして、前回の記録があると、今日は進行が遅れているのか、時間に余裕があるのかも把握できます。研修のタイムマネジメントをしていく上で、大事な記録となります。

4.グループ内のフリートークタイムをできる限り盛り込む

たとえば、各章が終わるたびに、グループ内で、それまでの講義内容に関する感想などフリートークの時間を設けるようにしています。研修の流れにメリハリを出すと同時に、他人の感想を聞くのも、新鮮に受け止められるからです。研修では、講師と受講生のコミュニケーションも大事ですが、受講生どうしの横のコミュニケーションも研修効果を高める要素だと思っています。

5.全員参加で班の進行をマネジメントする

進行リーダーのトップバッターは、まず自己紹介の取り纏め。それが終わると、次々にリーダーを交代していきます。マジックを準備してバトンとして活用して、時計方向に回すようにしています。昨日は、受講生からは、適度な緊張がありよかったというコメントをいただきました。

6.教室を巡回する

研修では、双方向のコミュニケーションを大事にし、いろいろと質問を投げかけています。この時、個人を指名せずにグループ毎に発言を求め、そのグループの中でも、誰が代表して答えるのかも、あらかじめルールを決めることで、受講生に安心と緊張のバランスを生むことができます。そして受講生に質問をするときは、できる限り、その人の近くまで移動。発言する人の側まで行き、その人との距離感を縮めて、そこで、受講生とのコミュニケーションをとるという姿勢で、これは、海外での研修を通じて身につけました。また、グループワーク中も、できる限り教室を巡回し、さりげなく褒めたり、悩んでいる人に声掛けしたりしています。

7.声のトピックスを伝える

たとえば、本人は上から目線のつもりもないし、冷たく話をしているつもりもないのに、あなたの話し方は上から目線だ、冷たい響きがあるなどと言われることはないでしょうか? 実は、声とトーンがやや威圧的に響いてしまったり、口が開いていないので滑舌が不明瞭なため冷たく響いてしまうのです。いい声を出すためには、姿勢と腹式呼吸と口の開け方がポイントとなりますが、これらが三拍子揃うと目も開き、顔全体が明るくなり優しさも生まれます。研修の中では、折に触れて、「声」がいかに大事なコミュニケーション手段であるかを伝え続けています。「声」は人を動かすパワーがあるのです。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
独立して18年。最近は、研修よりプロジェクトマネジメントの仕事や中小企業のコンサルティングの仕事の比率が増えていますが、研修講師が一番自分にあっているように思うこの頃です。いい声が出せると教室の中にいい空気が生まれ、その手ごたえを感じることが仕事のやりがいにつながります。昨日の研修では、受講生の多くの方から、「聞きやすい声だった」「分かりやすい説明だった」「メリハリのある話し方だった」など声に関する声がこれまでになく多数アンケートに書かれていました。私が塾長として稼プロ!で声にこだわり続けているのは、現場で身をもって声の大切さを実感しているからです。だから、研修講師を目指す方には、ご自分の声を磨いていただきたいと思います。

今年も多くの方に、この稼プロ!のブログをお読みいただき、ありがとうございました。来年も引き続き、よろしくお願いいたします。

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忘年会

2019-12-24 12:00:00 | 19期生のブログリレー

こんにちは。19期生の遠藤孔仁です。
今日はクリスマスイブですね。もう来週は2020年を迎えます。あっという間の一年ですね。

さて、年末といえば忘年会。忘年会のピークは先週くらいでしょうか。久しい友人と酒を酌み交わす忘年会もあれば、会社での忘年会もありますね。
会社での忘年会は、賛否はあるようですが、最近は忘年会スルーという言葉もあるように、会社とプライベートを分けて考える方が多くなっているようです。

そんなことを会話していたら、ある方から一人焼肉ならぬ、一人忘年会があるという話を伺いました。そんなバカなと、「忘年会」「お一人様」というキーワードで検索してみると、外食関係のサイトもあるなか、一つのトレンドとなっているようです。一人のほうが気楽、一年間の自分への労いのためでしょうか。個人的にはそこまでして、という想いはありますが。。。

また、忘年会の幹事を新人に任せることを会社や部署の恒例としているケースも多いかと思いますが、それが理由で退職するなんて記事もあるようです。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191214-00000010-mai-bus_all

忘年会を嫌がるのは、新人だけかと思っていたら、賃金は増えないなか、管理職の側にも忘年会を避けたいと思う風潮があるようです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191218-00000016-zdn_mkt-bus_all

 

そんな忘年会ならなければいいのにと思う一方、ニュースの特集で、ベンチャー企業の社長が幹事を率先して、忘年会をおこない、コミュニケーションを図っているということもあるようで、単なる儀式ではく、その目的は何か、「おもてなしの心」をもって積極的に活用して、信頼関係を構築する手段として活用することが大事なのかなと考えています。

そのような場をいかにもち、付き合っていくか、なんてことを考えておりましたら、興味深い記事をWebで見つけました。
https://president.jp/articles/-/21440

ここで紹介されている北新地社交料飲協会の発行している「ホステス心得帖 ~おもてなしの条件~」は、題名のとおり、ホステス向けのお作法集のようなものですが、夜の接待における作法集としても学ぶべき点が多くありますので、興味がありましたら是非ダウンロードしてみてください。

そして、この記事では、同協会副理事長であり、北新地で約50年の歴史を持つ「クラブ山名」の名物ママの山名和枝氏の「できる男の条件」についてのインタビューが紹介されています。

伸びる人は接待の仕方、部下や店のスタッフへの振る舞い方の点でも違います。つまらないことを言わないし、言動にも気遣いがあふれています。どんな人ともコミュニケーションをはかる能力に優れています。

できる男の人は酒を飲んでも、決して酒に飲まれません。酒を飲んでいない普段の状態のときにどんなに紳士的でステキな人でも、お酒を飲んで豹変するような方は、人の上には立てないでしょう。お酒を飲んで大騒ぎをしたり、他のお客様の迷惑になることをしたりするのは、店にとって本当に困ったことです。クラブは社交の場ですから、「お酒の上のことだから」などという言い訳はありえないことですね。お酒の飲み方にも品性があらわれるものです。

酒席は無礼講なんて言うこともありますが、実際はそんなことはないという人もおります。社交の場として、多くの人とコミュニケーションをはかり、ビジネスの目的を達成する。そのために忘年会を活用するという点を忘れず、一年の出来事を振り返る場としたいですね。

 

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進化する日本型経営

2019-12-23 12:00:00 | 19期生のブログリレー

皆さん、こんにちは。19期生の宇野毅です。今日は、去る12月11日の「人を大切にする経営研究会」で講演された日本レーザーの近藤亘之会長が実現している「進化する日本型経営」について紹介したいと思います。

『日本型ティール組織』として注目されている日本レーザーですが、「挑戦する経営者」のひとりとして紹介された「未踏の時代のリーダー論:日本経済新聞出版社」の中で、近藤会長自身は、自社の経営スタイルを「進化する日本型経営」と呼んでいます。そして、その経営スタイルの根幹は「自己組織化」であると述べられています。

「自己組織化」とは、秩序や構造が自然にできあがる現象のことで雪の結晶が有名ですが、人間社会における秩序の形成なども広い意味での「自己組織化」とみなすことができ、多くのジャンルで注目されている概念です。

「自己組織化」された同社では、例えば長年取引をしてきた海外有力サプライヤーから総代理店契約を打ち切られても、圧倒的な当事者意識を持つ社員たちが自律的に行動し、新規ビジネスを探してきます。その結果、25年以上に渡って黒字経営を続けられています。

東京工業大学の今田高俊教授によると、「自己組織化」が達成されるためにリーダー(社長)には、以下の4点を実践する度量が求められるとのことです。①創造的な個の営みを優先する②揺らぎを秩序の源泉とみなす③不均衡および混沌(カオス)を排除しない④コントロールセンターを認めない。

言うのは易しいですが、経営トップの実践は極めて困難だと思います。先日の講演会ではご自身の経験を二つ話されていました。一つは、全額会社負担の社員旅行の募集で、家族を残して行けないと断った社員に、家族も連れてきてよいと担当者が伝え、トップには事後承諾となったこと、二つ目は、サーバーが乗っ取られた海外取引先の偽アドレスに4千万円を振り込み年間利益の1/4が詐取された際に、担当者を怒鳴りつけることなく受け入れたこと。両案件ともトップとしてひとこと言いたい気持ちを抑えるのに必死であったと笑顔でおっしゃっていました。

日本レーザーがこのような「自己組織化」を高いレベルで実践できている要因はいくつかあるそうです。社員を大切にしている実感を持ってもらうために雇用は絶対に守ると約束したこと、外国人雇用という異文化のダイバシティを強力に進めたこと、年功序列や定昇を完全に排除し、社員ひとりひとりが高いレベルをめざせるように教育・研修などを進めていること、などです。また、クレド(基本方針)には顧客より従業員満足の方が優先すると記されています。加えて、MEBO(経営者と従業員による事業買収)で親会社から独立したことが大きな転機になったとのことでした。

近藤会長によると、「進化する日本型経営」とは、生涯雇用を前提とし多様な人材を採用していくこと、そのうえで個々の社員と向き合いその事情に応じて多様な雇用契約や待遇を実現すること、会社の都合を社員に押し付けるのではなく社員の事情に応じて会社が仕事の進め方や働き方を工夫していくことで、社員とその家族の幸福度を上げる経営である、と説明されています。また、この理念を実践して黒字を続けていくことは極めてハードルが高いがあえて困難を受け入れることで、より大きな成長が得られてきたと述べられていました。

実際、このような理念を持った、第二、第三の「日本レーザー」を目指す企業が出てくるのか、現実はかなり困難であると感じます。しかし、働き手の減少が進む日本経済の中では、従業員ひとりひとりのモチベーションを高め、当事者意識を持ってアウトプットを出し続けていける組織づくりがこれまで以上に重要になってくるはずです。すなわち、「進化する日本型経営」=『人を大切にする経営』は今後益々重要性が増して来るでしょう。このような『人を大切にする経営』を実践しようとする経営者と並走し成功に向けたサポートができるように、自分自身も学び、成長していきたいと思います。

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金融庁参与が講演会で5分間沈黙

2019-12-22 12:00:00 | 19期生のブログリレー

16期生の大石泰弘です。
年末なので、今年一番衝撃的だった体験のお話をします。
金融庁参与が講演会で5分間沈黙するという私にとっての事件です。

講師は日本銀行 金融高度化センター長も務められた方です。 中小企業の資金調達支援のあり方を模索し、
企業の決算書ではなく 経営者の姿勢など知的資産をきっちり踏まえながら事業性評価をして 融資を判断する
ことを支援し、金融庁や経産省にそれを提言しておら れる方です。

その方が、今後の中小企業の資金調達の支援のあり方について、 金融機関や支援機関に対して講演された時の
ことです。 その講演会の途中で、ご自身がなんとか金融機関の融資を引き出したいと 思われたのに引き出せず、
倒産してしまった企業の経営者のことを 思い出されて、声が出なくなってしまったのです。何度か気持ちを整理
して話し始めようとされたのですが、その都度感情が込み上げて しばらく沈黙されました。その間5分以上は
あったと思います。

翻って自分の中小企業経営者支援を考えると、そこまで真剣に熱意 をもって情報収集したり分析したり対策を
検討したりしていないことを 恥じた瞬間でした。今後、この真剣度を常に自分に問い続けたいと 思いました。

ちなみにご講演の要旨は以下の通りです。
金融庁は、バブル崩壊後、銀行が金融検査マニュアルに基づいて 担保がとれるところに融資をするよう厳しく
指導し、バブルの解消を 進めた。
バブルを解消できたので、銀行金融の本来の機能である事業性評価に よる融資によって企業を成長させるよう、
金融庁は銀行の指導を強力に 方向転換している。
ところが、銀行を監査する審議官のマインドがなかなか変わらなかった ので、森さんは自らも審議官教育の教官
となり、繰り返し教育して、 やっと審議官のマインドも変わってきた。
今までは、銀行が企業を選ぶ時代だったが、これからは企業が銀行を 選ぶ時代。
中小企業が選ぶべき銀行は、当座預金口座を作った時に、仕入れや 売り上げの出金・入金を注視して、企業に
アラームを上げるサービスを やってくれる銀行。
という内容でした。

最後になりましたが、来年も積極的に行動して、よりよい支援を目指し 続けようと思いますので、ご指導ご鞭撻を
よろしくお願いいたします。

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