東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

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複業診断士を語ってみます(第1回)

2023-08-21 12:00:00 | 事務局からのメッセージ

事務局の大井秀人(20期)です。

最近、「企業内なのに、どうやったらそんなに診断士活動できるんですか?」「複業って大変じゃないですか?」とよく聞かれるようになりました。診断士登録から3年弱、たしかに、執筆、事業計画書作成、申請書チェック、補助金事務局など、いろいろやりました。

正直、自分でも何でできてるのかよくわかっていません。とりあえず診断士取って複業してみたくて、いろいろやってたらこんな感じになってたというのが実感です。と言いつつ、このようなお題を整理できてないのも診断士としては恥ずかしい。。。なので、私よりも積極的な活動をされている方が多くいるなか僭越ですが、本当によく聞かれるので、、、この23期の稼プロ!ブログの場を借りてまとめてみようと思います。

須藤さんが作られたブログ順で予測するとこの1年で6回書く機会がありそうなので、以下の順番でまとめていこうと思っています(変わるかもしれません)。

第1回(8月21日):複業を始めた経緯とメリット
第2回(10月中旬):企業内でできる診断士活動と、複業の見つけ方
第3回(12月上旬):複業ノウハウあれこれ①(手続き編)
第4回(1月下旬):複業ノウハウあれこれ②(タイムマネジメント編)
第5回(3月下旬):複業の心掛けと稼プロ!
最終回(5月中旬):複業に最低限必要そうなスキル

今回はその第1回です。まず私が複業をしようと思ったきっかけや、感じているメリットです。

1.「副業」でなく「複業」

一般には副業という言葉のほうが良く知られています。実は副業と複業は似ていますが異なる概念です。副業とは、本業とは別に単純に収入目的で働く考え方を指します。一方、複業は、複数の仕事を同時に本業として取り組む働き方です。収入面に限らず自身の成長,社会貢献など、個人が複数の軸を持って自律的に働くスタイルです。つまり勤務先だけを本業ととらえず、自分自身がやりたいことを全て本業ととらえる働き方とも言えます。

私は元々は副業収入で本業収入を補うことを目指していましたが、今は複業という考え方で診断士活動をしています。ただ最初は診断士資格を取って副業しようと思っていました。

2.年収ダウンで副業を決意

私は4回転職しています。3回目の転職が45歳(2017年)のときでした。勤務先電機メーカーの所属部門がダウンサイジングされ、将来が見えなくなったという動機でした。ただその転職活動は困難を極めました。応募企業は30社以上、役員面接や年収提示は何回も受けましたたが、最終条件が折り合わずなかなか決まりません。最近はミドル転職市場も活況でここまでではないのかもしれませんが、このときの経験はかなり堪えました。

約1年半の転職活動を経て、ようやく決まった転職先は外資系メーカーでした。しかし入社しばらくして本社の経営成績が振るわなくなり、日本企業よりもダイナミックな年収ダウンの洗礼を受けてしまいます。目の前が真っ暗とはこのことかと思いました。直近の転職でさんざん苦労したので良い条件の転職先を見つかるのはもう無理だと思い、副業を目指そう、、と腹を括りました。けっこうな背水の陣でした。

3.副業ではなく複業診断士を志す

この一連の経験で感じたのは、自分のキャリアの基軸を定めなおす必要性、そして「手に職がないとヤバイ」という危機感です。R&D、新事業、SI、業務改革、デジタル、BPO、PMなど、、自分の経歴を棚卸してみたら、かなりマッチングしたのが実は中小企業診断士でした(下図)。昔の職場の大先輩からの副業できるという風の噂もあり、「これだ!」と直感したのが2018年の元旦。そこから猛勉強を開始し、2020年11月に診断士登録しました。

ただ、診断士になってからどうするかはノープランで手当たり次第だった、というのは前回ブログで書いたとおりです(笑)。2次合格後偶然入った稼プロ!との出会いは大きく、その学びや先輩方のお話しから、診断士は単に副業を目指すのではなく、複業に成長させないともったいないと思うようになりました。

4.複業診断士のメリット

企業内診断士が複業をするメリットは人それぞれで、数えきれないと思うのですが、私は主に3つと考えています。

①経営者と話せる。診断できる機会もある
大きな企業であればあるほど業務が細分化されていて、経営者と話す機会はそうそうありません。診断士は、部会や研究会などに積極的に参加しネットワーキングを進めると、企業内診断士でも中小企業支援の機会に巡り合えます。多くは補助金の事業計画書作成ですが、そこでは経営者の思いを聞き経営分析や事業計画を提案できます。これは経営者の視座に触れられるかけがいのない機会で、診断士ならではの複業といえます。

②学びを勤務先にフィードバックして組織貢献できる
支援先の事業分析・診断のほかにも、診断士の世界では組織運営、人材開発、新事業、事業再生など多くの勉強機会があります。これらはダイレクトに勤務先へもフィードバックできます。たとえば「事業分析の精度が上がり、社内提案内容が充実する」、「知識・経験の共有で、人材育成に貢献できる」、「異業界の分析から、自企業を客観的にベンチマークできる」といった点です。経営視点・組織能力向上の点で組織貢献できると、勤務先での発信力やプレゼンスも増すように感じます。

③キャリアポートフォリオが豊かになる
診断士複業をとおしてキャリアの幅が間違いなく複線化されます。会社勤務の一本足のキャリアは、馬券に例えると一点買いのようなもので、リストラなど万一のとき脆弱です。この複線化は心理的にも大きな保険になりますし、自分自身の人間としての幅も広げてくれるように思います。

 

診断士の世界は、実務経験豊かなベテランの知見が求められる仕事も多く、50過ぎても自分を磨き続けることで、年齢の壁を越えて活躍できる機会があります。私も、複業で自分の看板での実績を積み重ねていき、いつかは独立し会社に頼らず自力で稼ぎたいと思うようになりました。また、勤務先業務は自分の「業」の1つであるいう意識になっています。これはこの3年で得られた自分自身の意識の大きな変化です。

次回以降、これまで複業でいろいろと試してわかってきたことをまとめていきたいと思います。どうぞ1年間お付き合いください!

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自分の本を出すためには

2023-08-20 12:00:00 | 23期生のブログリレー

稼プロ!23期生の島村康人です。

7月の第2回講義は「書く」がテーマでした。

私は20代の頃から、自分の本を出したいと思っていました。

ただ、何となく思っているだけで、真剣に考え抜いたり、実際に行動に移したりすることなく、今に至ってます。
馬渕編集長の講義を聴きながら、その「何となく」が少しだけ具体的なイメージになってきました。

 

まず「テーマ設定」ですが、これが相当に難しいと分かりました。

「売れる」、「自分ならではの深堀りができる」、「10万文字の量を書ける」を同時に満たすテーマを見つけなければなりません。

 

講義では、「売れる」条件を詳しく説明していただきました。それを参考に、条件を満たすテーマを自分で探し出す必要があります。

「自分ならではの深堀をする」ためには、そのテーマについて考え抜くことが必要です。

3つ目の、「10万文字の量を書く」には、どうすればよいか。

直近で頭を使っている、この稼プロ!ブログでは、1回目は3時間かけて708文字、2回目は2時間かけて530文字を書いています。
ざっと1時間で250文字とすると、10万文字を書くには400時間です。平均1日2時間でも200日です。
平均1日2時間確保することが、どれだけ大変なことか、ただ、もっと書くペースを上げることは可能と思います。

それ以外にも、そのテーマに関する事例を集める時間が必要です。特に自分自身の実体験を盛り込まないと臨場感や説得力が生まれないので、その実体験をする時間が必要です。

そうすると、真剣に取り組んでも1年以上はかかりますね。

ただ、ブログを200日書き続けることは、その気になればやれる気もします。その場合、毎日のネタ探しの中で、実体験を書く日もあると思います。

 

まず、一つのテーマでブログを書き続けて量をためて、それからそれを構成し直す、というやり方はどうだろうなんて思っています。

 

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私の好きな仕事

2023-08-19 12:00:00 | 23期生のブログリレー

稼プロ!事務局長の水口(16期生)です。

23期生の皆さん
早いもので稼プロ!が2回終了しましたね。いかがでしょうか。

さて、本日のブログのテーマは、
「私の好きな仕事」です。

私は2021年7月末に独立して、今月から3年目に入りました。
今はありがたいことに、研修講師のお仕事が少しずつ増えている状況で、
今回、出張先でこのブログを書いています。

思い返しますと・・・
私は研修講師の仕事に学生のときから興味がありました。
大学生のとき、学習塾や家庭教師のアルバイトをしていましたし、大学の講義では教職課程も選択。高校での教育実習を経て、教員免許状(数学)を取得していました。

この仕事には、稼プロ!で学ぶ2つのスキルを使います。

1つ目は、「書く」スキルです。

研修講師の仕事に「書く」スキル(?)と思われるかもしれませんが、
実は研修講師の仕事は、お客さまのご意向を受けて、カリキュラムを組立ていくことから始まります。半日(2~3時間)、1日(6~7時間)、ときには2日間ということもあります。(先日は、8日間×半日の研修提案をしました。)

カリキュラムは、研修テーマに沿って、大項目、中項目、小項目を章立てをしていきますが、これは、先日の書く講義で学んだ、まさに「レジュメ」づくりのことですね。
研修内容を理解していただく「レジュメ」づくり、とても大事なのです。

2つ目は、「話す」スキルです。

稼プロ!でも3分間のミニプレゼンテーションが始まりました!
そこで得られる気づきや経験したことの振り返りが重要ですね。

さらに秋の「話す」講義や、最終プレゼンテーションなどで、
ぜひ「話す」スキルを、ご一緒に高めていきましょう。

稼プロ!事務局長 水口淳一郎

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口癖にしたいフレーズ 3選+1

2023-08-18 12:00:00 | 23期生のブログリレー

こんにちは、23期生の柴田 純一です。

「世界は言葉でできている」、哲学の言葉です。

概念がなければ現実は存在しない、概念は言葉から生まれる、故に言葉が世界を作っている。

ということかと自分では理解しています。

面倒くさい人と思われたくないので日ごろは隠していますが、実はこの手の禅問答も嫌いではありません。

 

日々発する言葉を変えることでも、現実を変えることができると私は信じています。

言霊(ことだま)という言葉もありますね。

今回は私が最近意識して口癖にしようと心がけているフレーズを3つご紹介します。

 

1. 『それは丁度よかった。なぜなら・・・』

悪いことがあったら、即これを言う。

何事にも良い面はある。それを考えるようになる。

 

2. 『というのも・・』

結論から先に言う習慣が身につく。

「理由は・・」だと固すぎるので、日常会話でも使えるこのフレーズがよい。

 

3. 『70点、合格!』

取れなかった30点にくよくよしない。

診断士試験は60点合格でしたが、もう少し高みを目指した準備を自分に課す意味で70点にしてます。

私は寝る時にその日に失敗したこと思い出し、寝られなくなるタイプです。

反省も大切ですが、チャレンジした自分を褒めてあげたいです。

 

もう一つ、大事な基本フレーズを忘れてました。『ありがとう』です。

怒られても、褒められても、全部この言葉で受ける。

謝意は稼プロ憲法の「3意」の一つでもあります。

言葉を超えて、全身の細胞一つ一つから滲み出るようにしたいです。

 

皆さんが口癖にしてること(したいこと)ありますか?

 

柴田 純一

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蘇演

2023-08-17 12:00:08 | 23期生のブログリレー

稼げる!プロコン育成塾コースマスターの太田一宏です。
8月半ばというのは、大東亜戦争に思いを馳せるのが日本人の習いですが、その戦中あるいは戦前に日本人が作曲した管弦楽の名曲というのが少なからずあるそうです。しかし、戦争や戦後の混乱で、これらの曲は演奏されるタイミングを逸し、今では、忘れていた名曲になってしまっているのだそうです。
そんな曲を再演に漕ぎつける活動をされている音楽家の話を新聞で目にしました。残っている譜面は、いろんな楽器の譜面が縦にならんでいる「総譜」といわれるもので、指揮者が使うような譜面です。管弦楽曲を演奏するときに、ヴァイオリンやオーボエなど、それぞれの楽器の奏者が見ているのは、この総譜ではなく、自分の楽器の部分だけが記された「パート譜」というものです。再演するには、このパート譜も要るのです。
この音楽家は、再演への強い思いを携えて、パート譜を手作りされているのです。パート数は、一般的なオーケストラ編成でいうと20パート前後にはなるでしょう。なかなか根気のいるタスクです。
こうして行われる演奏を「蘇演」と称しておられるようです。
稼げる!プロコン育成塾を創設されたのは、初代塾長ではなく、初代塾長を口説かれた長谷川和正先生。「問題解決」を長年にわたって研究されていた中小企業診断士です。当塾創設直後に惜しくも鬼籍に入られてしまいましたが、存命であれば、70歳過ぎ。おそらく、「問題解決」の大家として、今でも大活躍されているはずです。
そんな思いを携えて、その「問題解決」手法を蘇演してみよう、と考える今日この頃です。

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