Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

MAVIC フリー整備 マビック 純正オイル

2015-11-11 20:31:28 | 自転車整備 フリーホイール
MAVIC マビックの完組ホイール KSYRIUM キシリウムのフリーの整備を
純正オイルを使って行います マビックフリーホイール ボディオイルと言う
商品名です





MAVIC KSYRIUM 少し前のアルミリムを使った人気ホイールです
今迄に私のブログでマビックのフリーの記事は何度か書いています
今回は純正オイルを使ってメンテナンスを行います






MAVIC FREE WHEEL BODY OIL マビックがフリーの
整備に使用する様に案内している専用オイルです




まずこのフリーボディを外します






先に反フリー側のエンドサポートを引き抜きます
O リングで止まっているだけです




もし固ければカッターの刃など薄い物を隙間に差し込み
シャフトとの縁を切ってやれば良いです






シャフトの内側は六角になっており 10mm の
アーレンキーを差し込みます






フリー側のシャフトには 5mm のアーレンキーを
使います






反対側のアーレンキーを保持し ネジを最後まで緩め
シャフトを引き抜きます これはハブシャフトとフリーの
押えを兼ねています ※ ネジは正ネジです






フリーボディを真っ直ぐ引き抜きます 少しの抵抗を
感じながら簡単に抜けます ※ 内部の部品が飛び出す
ことも有るので要注意です ウエスを被せて作業をした
方が良いでしょう




フリーボディの内部には、ラチェット機能の歯が
刻まれています






フリー側のベアリングとハブ側の間に一枚
スペーサーが入っています








ハブ側のフリー機構の一部 爪です小さなスプリングが
使われています これが裏側にも有ります 
※ フリーボディを外す時飛び出す事が有るのはこれらです




本体から爪とスプリングを外しました ただ本体の
溝に入れてあるだけです






今取り外した部品を清掃します 今回は SPIN
スピンのパーツクリーナーを使います






ハブ側の入口にシールドベアリングが有るので 内部に
クリーナーが入らない様に注意しクリーナーを染み込ませた
ウエスや綿棒で古い油脂を拭き取っています






ハブボディの一番奥に有る防水シールを外します
先の細い物で傷を付けない様に慎重に行って下さい






樹脂系のシールです 本体に薄く彫られた溝に
入っていますが丁寧に作業をすれば外れます 






シールを外した部分も拭いておきましょう






フリーケースの内部や白い樹脂部分も綺麗にします






黒いシールも掃除をしました これには入れる方向が
有るので注意が必要です






分解した各部の清掃が終わったので これから
オイルアップを行います






先程外したシールを入れます ハブボディにオイルを
塗っておきます 純正オイルはそれ程、固い事は無く
ヌメリ感を感じるオイルです ノズルの先から一滴づつ
出る様に私が大きさを調整しノズルに穴を開けています






黒いシールの方向を確認し一番奥まで押し込みます






ハブ本体の溝に爪が収まり 丸い穴にスプリングを
入れます 爪が入る部分にオイルを 1~2滴入れておきます






爪の突起部にスプリングを取り付けました






爪を本体に取付け スプリングを穴に入れます




フリーケースの準備をします






フリー内部のラチェットの歯にオイルを塗布 黒いシールが
接触する白い樹脂部分にもオイルを垂らします オイルの量に
特別決まりは無いですが 全体が湿っている状態にはしておきたい
ですね






フリーの押えボルトのネジにオイルかグリスを塗り
フリーケースに差し込んでおきます








スペーサーを押えボルトに通しておきます この
スペーサーは重要です 入れ忘れてはいけません






ここからはホイールを寝かせます 奥のシールに
オイルを塗布します フリーの回転抵抗の多くは
ここです とても重要なオイルです 爪の部分も
オイルが回っているか確認しましょう






フリーケースを本体の上に被せて行きます




ハブボディの爪はスプリングに押されて開いています
これを上手く閉じ、ケースを左に回す様に降ろして
行きます






フリー押えボルトを奥まで締め込みます 回り具合も
確認します






10mm と 5mm のアーレンキーを使いボルトを
締め込みます ここはホイールを装着すれば
緩む所では無いですね 10N.m程のトルクで
良いでしょ(私の感覚です)






最後に反フリー側にエンドサポートを取り付けます




これでマビックの純正オイルを使ったメンテナンスは
完了です





今迄にこのフリーに合いそうな油脂を何種類か使い整備をしましたが
そのどれもがあまり良い手応えに仕上がりませんでした このマビックの
フリーホイールには今回の純正オイルが一番良い様に思います

MAVIC のホイールをお使いの方はメンテナンスも比較的やり易いので
純正オイルを用意されて置くと良いと思います 価格は 2000円程度です

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マビック フリーの整備 グリスアップ

2015-11-03 20:37:55 | 自転車整備 フリーホイール
MAVIC マビックのフリーの整備を依頼され前回は分解しました 今回は
各パーツを洗浄し新しい油脂を使い組立を行いましょう





私の後輩がフリーホイールの整備の為にホイールを持って来ました
前回分解を済ませたフリーホイールを洗浄し組立てます






マビックのフリーの使用部品ですシンプルな構造です
これらに使われている古い油脂を洗い流します 使って
いるのは KURE のパーツクリーナー






フリー内部と奥に使われている防水シールも
綿棒を使い掃除します ここにはベアリングが
使われているのでクリーナーをスプレーするのは
控えています




古い油脂で汚れた部品の清掃が完了しました





フリーホイールの構成部品です 誰にでも整備が出来そうな部品数ですね






このハブ本体のフリー部分にこのフリーケースが
被さります 一番奥に有る黒いシールとケースの
白い部分が常に接触します ここの抵抗が大きい
ですね




マビックのフリーには専用のフリーホイールオイルが
用意されておりそれを使う事が推奨されています
私はそのオイルを用意していないので 手持ちの中で
適した物を探してみます






現在手元に有るオイルは自転車専用の物で 10種類以上有り
その中でチェーンに使うならこれが一番だと言う SPIN の
オイルを試してみます






シールとフリーケース双方にオイルを塗り 
ラチェットは組まずにケースを被せました






実際に使う状態にする為にシャフトも装着します




シールとケースだけが接触した状態の 回転具合を
手で感じています SPIN オイルはサラサラし少し
ザラツキを感じる抵抗感です これはこのオイル
を今迄使っていると有る程度想像した通りでした






一旦試したオイルを綺麗に拭き取ります






次はこれを試します Super Lube HEAVY-DUTY 超耐久
チェーン用潤滑剤 かなり粘度の高いオイル状の物です






先程と同様に試してみました こちらの方がシールと
ケースの間に皮膜が有るのと滑り(ヌメリ)感を感じる
手応えです この様な条件で使うにはこちらの方が
良さそうです





フリーホイールのハブ側の本体部分です とても綺麗な造作ですね
ここにラチェットの爪とスプリングが収まり潤滑剤も必要な部分です これが 2ヶ所有ります






フリーのラチェット部分の潤滑剤は爪の動きに関係し 
ぼやけた感じのフリーになるか弾きの良いフリーになるか
その辺りに影響します 私は弾きの良い方を好むので 
なるべく粘度の低いグリスを少量使う事にします 
Micloron マイクロロンは水に不安が有るので
Spin スピンを選びました






ラチェットの爪とスプリングが収まる狭い部分に
今回は爪楊枝を使い Spin スピンのグリスを少量
塗布し 本体には指で薄く塗っておきます、これは
もし水が回った時の錆予防です




爪にも薄くグリスを塗ってから本体に取り付けます
この突起部分にスプリングが取り付きます






要所に Spin スピンのグリスを使い ラチェットの
爪とスプリングを取り付けました スプリングは
本体の小さな穴に入れるのを忘れてはいけません






次はフリーケースに掛ります 内部のラチェット部
その他の部分にも薄くグリスを塗っておきます






ケースの外側にこのカバーが付きます これは
フリーの性能に関係の無い物でおそらくシールド
ベアリングの保護かと思います






双方のネジにグリスを塗ってから締め込みます
グリスは腐食、固着防止が目的です






締め付けには 17mm のボックスレンチを使います






締め付けは緩まない程度としか言えませんが
自分でそれを感じて判断します このカバーは
力一杯締めると割れますよ(経験しています)






フリーの押えボルトにもグリスを塗っておきます
錆びとネジの固着防止です








フリーケースの外側から差し込みます








ハブ本体のベアリングとフリー側のベアリングの
間に入るスペーサーです フリーの押えボルトに
入れケースの奥まで送っておきます これは絶対に
忘れてはいけません






フリーケースの白い樹脂部分と ハブ側のシールに
Super Lube の潤滑剤を塗ります 全体が濡れる程度
やや多目に使いました






今回は競った場所で 2種類の潤滑剤を使うので
それぞれが混ざっても大丈夫かパレットの上で
確かめてみています 二晩置きましたが変質は
起こっていません



組付け



ホイール本体にフリーケースを被せます




この時ラチェットの爪はスプリングの力で開いています
これを閉じながらでないとケースは入りません 少し
工夫をすれば大丈夫です 






ケースを左に回しながら作業を進め 爪の当らない
所に来たら上手くケースが入ります






フリーの押えボルトを 5mm のアーレンキーで
締め付けます




フリーケースを廻し回転に違和感が無いか確認します






フリーの爪も上手く噛んでいる様でしたら 反フリー側に
10mm のアーレンキーを使います






10mm と 5mm のアーレンキーでシャフトを
締め込めばフリーケースの取付けは完了です






反フリー側にエンドサポートを取り付けます
ここは Oリングが使われています グリスを
塗っておきましょう






エンドサポーターをシャフトの奥まで差し込めば
O.K です







これでフリーホイールの分解、グリスアップが
完了しました




整備依頼を引き受けたホイール 引き渡す時は
綺麗にしておきたいですね 少し磨いてやりましょう




今回の MAVIC KSYRIUM マビックキシリウムのフリーホイールは、今迄に何回か
オーバーホールをしています その度に幾種類かの潤滑剤を試しています 
そのどれもが満足出来る物では無くややストレスを感じます 今回の物は
今迄の経験から随分良くなりました 決して悪いと言う訳では有りませんが 
まだ気持ちに引っ掛かる物が有ります このフリーは簡単な様で良い状態に
するのは結構難しいです






シクロクロス用のタイヤが入っています 本人の
感覚ではこのタイヤと 1.5キロ位の低圧だから
使えるが このアルミスポークの硬さから
ロードでは使うと苦痛を感じると言っています
選手の感じ方は色々でとても面白く、勉強に
なります





少し磨くと予想外の深い艶を出してくれました アルマイト加工がしてあるのに意外です
でもこれは気持ちが良いです
自分の自転車だけでは無く人の物を預るとその使われ方や用途も違い 色々な事を
考えながらする整備は とても楽しい時間で直ぐに時間が過ぎて行きました

フリーの分解の様子です 【 マビック フリーの整備依頼 分解 】

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マビック フリーの整備依頼 分解

2015-11-01 20:14:38 | 自転車整備 フリーホイール
MAVIC マビック完組ホイールのフリーホイールの整備の依頼を受けました
出来るだけ良い状態にしたいと思います





MAVIC KSYRIUM マビック キシリウム アルミリムの完組ホイールですが
結構年数の経ったホイールです






今回このホイールを持って来たのは 私が国体の
監督をしていた頃の選手で鈴木君 有り難い事に
今でも頼って来てくれます 当時の国体のプログラムで
話に花が咲きます 第40回は1985年の鳥取国体ですね






彼は今でも冬季に行われるシクロクロスに参戦して
います それに備えてのホイールの整備ですが
さすがに私が使わないタイヤが入っています






32mm 巾のチューブラーで試合では空気圧 1.5キロ
くらいで走るらしいです その為リムセメントはかなり
強烈に接着して有ります






泥の中を走る競技で使ってる割には綺麗に
保たれています




ただこれからフリーを分解するのにその近辺の
汚れは落しておきましょう 少し洗います






この様な時はこの Simple Green シンプルグリーンの
フォームが良いですね 良く振ってから使います






ハブフランジにスプレーをします 直ぐに泡立ち
汚れを包み込みます






歯ブラシで軽く擦ります スポークの保持部も
ついでに綺麗にします






ブラシで擦った後は水で流します この洗剤は
少しの水で O.K です






同じ要領でフリー周りと スポークの汚れも
落しておきました






整備前の清掃が終わったので整備台へ移ります
このホイールのフリーを外すのは 10mm 5mm 2本の
アーレンキーが有れば出来ます






フリー側と反フリー側の形状です






まず反フリー側のエンドサポートを外します
ただ引っ張るだけです 固ければ隙間にカッターの
刃を差してこねれば縁が切れます




この Oリングで止めてあるだけです 自転車にホイールを
装着していれば外れる事が無い部品なのでこれで良いの
でしょうね






エンドサポートを外したシャフトの奥は 10mmの
四角穴になっています ここにアーレンキーを
使います




これはフリーを外す時シャフトの供回りを
押えるために使います






フリー側は 5mm の四角穴です 5mm の
アーレンキーを使います




先程の 10mmのアーレンキーでシャフトを保持し
5mm の方を緩めシャフトを抜いてしまいます
※ ネジは正ネジです






次はフリーホイールの本体を引き抜きます 真っ直ぐ
引っ張るだけですが 内部のパーツが飛び出す事が
有るので注意して下さい ウエスを被せて作業を
するのが無難です






フリーケースの内部と外側 内部にはラチェットの
ギザギザが有ります






フリーケースとハブ本体のベアリングの間に
ワッシャーが一枚入っています 約 1mm厚です





これがフリーの内部構造です 実にシンプルですね この爪が反対側にもう一つ有る
二つ爪です もっと汚れていると思っていましたが案外綺麗です






左右の爪の下に小さなスプリングが付いています
フリーケースを外す時、これが飛び出し行方が
解らなくなると、とても悲しい思いをしますよ








フリーの爪は持ち上げると簡単に外れます




爪を外したフリー本体の内部部分 小さな穴に
スプリングの先が収まります






奥には防水用の黒いシールが有り これはフリーケースの
白い樹脂部分と絶えず接触していますこれがこのフリーの
回転の重さに繋がっています






フリーケースの外側にはこの様な 6角の頭が有ります
これはネジでねじ込んで有ります 油脂汚れが酷いので
蓋を外します サイズは 17mm




ネジの形状から使う工具はボックスレンチが適しています






これは仕事で使っている道具ですが 17mmと19mm の
ラチェットレンチになっています これで行きましょう






バイスにフリー本体を固定し ラチェットレンチを
使います でも固くて緩みません必要以上にバイスを
締めてフリーを壊してはいけません 他の方法を考え
ましょう






部品箱からスプロケットを出して来ました これを
利用します






フリーボディにスプロケットを取り付け チェーンの
リムバーで固定しながらラチェットレンチを使います






少しの手応えを感じながら蓋が外れました これは
強く締め付ける必要は有りませんが ネジが汚れ
ゴミが噛んで緩まなくなります、ではネジを掃除
すれば良いのですが・・






蓋を取ると直ぐにフリー用のシールドベアリングが
控えています この為ネジにデグリーザーを使い難くく
蓋の取り外しに時間を掛けました





マビックのフリーのラチェット構造は単純でここまでの分解は簡単に出来ます
それは絶えずメンテナンスを行いなさいと言う裏返しなんですが 今回はここまでに
しておきます 次はこのパーツの洗浄と潤滑剤を使いフリーを組み付けましょう

組立ての様子はこちら 【 マビック フリーの整備 グリスアップ 】

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ボスフリーを抜く サンツアー Perfect

2015-07-03 20:52:50 | 自転車整備 フリーホイール
現在主流のカセットスプロケットと呼ばれる以前のフリーホイールはボスフリーと
呼ばれていました これをホイールから外しましょう





マエダ工業のボスフリー Perfect パーフェクト このボスは初めて
歯数が自由に選択できる商品だったと記憶しています 私の手元にも
多くの替刃が残っています 今回はこれをホイールから外します






フレームのリアエンド巾が 120mm時代の 5段フリーです
この後、同じ巾で 6段の物が登場し徐々に多段化が進んで
行きます






この車輪も丁度 35年経っています ハブは Campagnolo
NUOVO TIPO スモールの 36穴 リムは SUPER CHAMPION
ARC-EN-CIEL 28穴 これでアルカンシェルと読んでいました




物が経済的にも供給面でも自由に買えなかった時代
この様な 36穴ハブ+28穴リムの組み合わせで良く
組みました




あまりスポークを強く張らず ソルダリングで調整
しています スポークを一杯に張るとホイールの
寿命が短くなるので 長く使える様に限界まで
スポークを張らないのは私のやり方でした




フリーを外しましょう 工具はこの 2点です






ボスフリーの抜き工具 これはフリーに依り爪の掛る
部分の形状が違うのでフリーに合った物を使います






まずハブからクイックシャフトを外します






ボスフリーのトップ側の表情です これはそれぞれ
違った顔を持っていますが ボス本体の内部機構の
基本構造はほぼ同じです






フリー抜き工具の爪をフリーの穴へ収めます






一旦外したクイックレリーズを再度装着し
コニカルナットで抜き工具を押えます




この時クイックの渦巻きスプリングは外して
おきましょう 付けておくと傷みます






モンキーレンチを抜き工具に掛けます サイズは
ハイブリッドタイプなら 250mm 従来の物なら
300mmの大きさが欲しいです モンキーを掛ける
方向にも基本が有ります 正ネジを緩める場合
この方向が正解です 裏向けで使うのは良く
有りません




どの程度の締まり具合か解らないので 初めから
目一杯力は入れずじわっと行きましょう 一気に
緩むとスポークで指などを挟み痛い思いをします
ここは気を付けた方が良いですよ




モンキーを使いネジを戻すのは緩む切っ掛け作りです
コニカルナットで押えているので多くは回りません






コニカルナットを外してからフリーを緩めて行きます
ネジに塗っているのはカンパのピーナツグリスです






ボスフリーが抜けました 外す、抜く これは
どちらでも良いですが ボスに関しては昔から
抜く、と良く言っていました




ボスフリー本体のネジ これをハブに切られたネジに
締め込みます このネジ規格にもヘッドや B.B シェルの
様に何種類か有るので交換する時は注意が必要です
日本の JIS規格は BSC 規格と呼ばれる物に合います






パン! と言う音がしました 特に力を加えて
いた訳では無いですがニップルの頭が飛んでいます
ここが飛ぶのは自分のホイールでは初めてです
これも直さないといけませんね





マンションの中庭に有る百日紅です これが綺麗に紫になるのは 10月ですが
こんな時期に小さな花が咲くのですね
最初の予定には無かった事ですが ニップルの交換は次回に行いましょう

次の作業 【 ホイールのメンテナンス ニップルの取替え 】

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フリーホイールの 取り外し シングルギア

2015-04-13 20:21:45 | 自転車整備 フリーホイール
最近は自転車の後ろのギアをカセットフリーと呼びますが 一般車などに使われている
シングルのフリーギアはフリーホイールと呼びます それを取り外してみましょう





今回フリーホイールを取り外す車輪です これはトラックレーサー用ですが
シングルのフリーホイールを使っています








古いリムセメントを除去しリムを綺麗にしてあるので
ビニールを被せて埃が被らない様にして保管しています




この車輪に使っているのがシングルフリー
両切りのハブなので左右に歯数の異なる物を
取付けて シャフトもクイック用にして有ります




今回使う工具はこの様な物です






フリー抜き工具 これは使っているフリーに依り
それに合った物を使います 工具の裏側の爪の
形状がそれぞれ違います




これはボスフリーと呼ばれる 多段フリーに使う物
古くは 3段から 最終的には 7段まで有りました
実際に私が見たのは 4段から 私自身が使って
いたのは 5段からです






このサイズの物が今回のシングルフリー用です




フリー抜きの工具に使うモンキーレンチ






昔はモンキーのサイズはこの様に長さで表していました
300mm で 34mm 程度のネジの頭を銜える事が出来ます
最近は下の 36 と言う様に 口が開く大きさで表す物が
増えています そしてハンドルが短いハイブリッドモンキーが
多数を占めて来ました




そして後ろ用のクイックシャフトも使います




では始めます

今回のフリーホイールはシマノ製です SF-MX30 と
刻印がされています






先程の工具の中から合う物を選びます 左が
シマノ用です






爪の形がフリーに合うか確かめてみます






フリーの凹部 4ヶ所に 工具の凸部が上手く収まります
この工具で正解です






クイックレリーズを使います 渦巻きのスプリングは
必要有りません




外そうとするフリーの反対側からクイックを差込みます






クイックシャフトを奥まで差し込みました








クイックのコニカルナットを締め込み フリー抜き工具を
押え込みます






モンキーレンチを使います 今回は従来のタイプ
300mm を使います この方がハンドルが長くて
良いですね






フリーは結構固く締まっているので 作業テーブルの上では
緩める事は出来ません 地面の上でやりましょう 
ネジは正ネジです 一気に力を入れるのでは無く初めはじわっと
力を加えます それで緩まない時に初めてガツンと力を入れると
良いでしょう まず相手の様子を見ながらです




モンキーでフリーを緩めるのは 最初の切っ掛けだけです
クイックで押えているので多くは回りません




クイックのコニカルナットを外します






フリーが外れるまでネジを緩めます




これでフリーが外れました






クイックシャフトを抜きます




この作業は多段フリーも今回とする事は同じです






フリーホイールの表と裏側






反対側のフリーも同じ手順で外しました






私達競技指向の自転車愛好家にはあまり縁の無い
シングルフリーですが 自転車整備の一つとして
覚えておくと良いですね





淡い藤色の花が可愛いです

今回フリーを外したハブは Sunshin professional サンシン プロフェッショナル
競輪選手が練習用に使っていた物ですが オイルチューンがしてある手応えで
鋼球がカチカチと鳴りながらシャラシャラととても良く回ります これが好きな
方もいらっしゃり好みは色々ですね

コメント (2)
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