パイプ圧着機 ケースの塗装 亀倉精機 S-30

設備配管工事で使う パイプ圧着機と言う道具があります　これの収納ケースが傷んでいるので
塗装をして出来るだけ綺麗にします その作業風景をご覧下さい





これがパイプ圧着機とか断水器と呼んでいる油圧で作動する道具です 亀倉精機 S-30
これは美装前の状態ですが 先日までに本体やケースの洗浄は済ませました




これは洗浄を済ませた状態ですが 錆が酷く塗装の状態も良く有りません
今回は出来る範囲で綺麗にしてやるつもりです






ケースの内側と裏側です　内側はこのままでも良いでしょう
ケースの外側の美装を行います






とに角 錆を落とす処から始めます　金属を研磨する為の
先端道具が有るので この辺りを使って行きます






いきなりガリガリ責めるのではなく　比較的優しい
真鍮製のワイヤーホイールと 電動ドリルでやってみます






この組み合わせで充分錆の研磨は出来そうです
これは裏側をやっています




裏の右半分くらいを進めてみました






一度エアブロワーで錆を吹き飛ばし　シンナーで表面を
拭き取ってみました






もう少し深く錆を研磨したいので フラップホイールを
使ってみます 60番です　効果は有ります、ただこれは
時間が掛かりそうです






道具もサンダーに代え ディスクペーパーを使ってみます
これも粗研ぎ用の 60番です




いかにも効果が有りそうです






やはり研磨力も強く仕事も早いです　この錆を完璧に
落とすのは現実的では無いので この程度の研磨で
防錆処理をしっかりしてやれば良いでしょう






ケースの表側もやって行きます　黄色いシールを
残せるなら残したいですが・・




シールを残そうとすれば かなり繊細な作業が必要です
そこまで拘る必要も無いので 剥がしました






錆の研磨を終わらせました こんなに粗くて良いの？
と思われるかも分りませんが これ以上やるなら
パテ処理まで必要になってしまいます　ここから
塗装の準備を進めます ペイント薄め液で全体を
丁寧に拭き取ります






かなり天気の良い日です 少し場所を移し ここで
塗装を進めます






先ず塗装の食い付きを良くするプライマー ミッチャクロンを
スプレーします 二度塗りで良いでしょう




次は錆止め塗料を吹きます 透明で便利な塗料で
良く使っています






錆止めはしっかりしたいので 塗装の環境を少し変えました
この方が全体に万遍にスプレー出来ます






錆止めは厚めに三度重ね塗りしました　次は色を吹きます
色選びで迷いました 類似色は選択を間違うと 綺麗に見えない
無難なシルバーにしようか・・　ケースの中は触らないので
それは止めました
結局良く似た色を店頭で選んで来ましたが 塗ってみないと
どんな感じか分りません






軽くスプレーしてみました　元色とほぼ同じで少し驚きました
この色なら上出来です






気を良くして全体に塗ってみました　ただこれでは全体が
塗れません、場所を変えましょう




屋根の有るシャッターの下に来ました






元色の上に塗ってみます　同じ色じゃないかと思う程
良く似ています






全体の塗装を終わらせ 触れる位まで乾燥させます
この時期なら 2~3時間あれば良いでしょう






乾燥させ 整備テーブルに移りました






表面を研磨した時にシールを剥がしたので
代わりのものを用意しました






道具名と品番、自分の仕事上の屋号のテープを貼りました
何時もならこの上にクリア塗装をするのですが 今回は艶も
出ていますので それは省きます　文字テープの上から透明な
テープを貼って剥がれ難くしています






今回の着手前と美装後です 時間もそれ程掛けず
思っていた以上に仕上がっています






ケースの中に 道具を収納して作業は完了です




道具本体は 中性洗剤で洗浄し 要所は保護オイルで
手入れしています






気になっていた 土汚れ等は綺麗になっています
各部の作動状態も良くなっています





ここまでしていながら中敷きのダンボールはそのままです　これは使えるのが無かっただけで
また新しいものに交換します　長くお付き合いを頂き 有難うございました