「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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今回都議選で、都民が選択した一番のことがらは、「投票しない」という選択肢

2013-06-23 23:00:00 | メディア・リテラシー
 今回都議選で、都民が選択した一番のものは、「投票しない」という選択肢だと思います。
 
 投票率43.50%で、過去二番目の低さでした。

 小平市の住民投票の例によれば、開票される必要条件を充たすことができなかったという惨憺たる結果。

 都政の行方を決定する重大な役目を担う私たちの代表を決める選挙であったにも関わらずです。




 自分ひとりが投票したところで、何が変わるのかと思うひとが増えたのでしょうか。
 選挙カーから聞こえてくるのは、候補者名のみで、政策が伝わらないから、選びようがないと思ってしまうのでしょうか。

 都政をはじめ日本の政治が悪循環に入ったような気がして、とても不安です。


 私達ひとりひとりが政治に無関心になって、過半数以下の人たちで選んだひとが政治を行うと、ごく一部のひとの意見のみを反映した政策が進められ、ますます、私達が政治に愛想がつき、投票にいかなくなり、さらにごく一部のひとで政治家を選び、ごくごく一部のひとのための政策となり、政治にさらに一層愛想がつくという悪循環。

 この悪循環は、どこかで、断ち切らねばならないと思います。

 いま、どうすれば、断ち切れるのか。


 どのようなことが決められていき、その結果、どのような悲惨なことが現実に起ころうとし、起こっているかを、やはり地道に伝えて行く努力をすることだと思います。
 告示から投票日までの選挙期間の8日間だけでは、政策は伝わりません。
 

 もちろん、毎朝の駅頭に立ち、そのような努力をしていながら、今回当選できなかった何人かの候補者がおられることも存じ上げています。
 だから、今回の結果は、本当に、心が苦しいです。

 今、日本の政治は、危機に瀕しています。

 それぞれの分野で、専門性をいかしながら、都政の行方に注目していきたいものです。


 選挙で戦われた皆様、本当にお疲れ様でございました。

 当選をしようが、しまいが、都政をこれからもどうかよろしくお願いいたします。


 
コメント
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