「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小坂クリニック新型コロナ情報第11報2020.5.22:中央区立学校等の6/1より段階的再開の方針及び中学校入学式6/2、幼稚園入園式6/5日程が公表されました!

2020-05-22 18:24:33 | 各論:新型インフルエンザに備える

こんにちは、小坂クリニックです。

 さて、東京都における新規感染者も減少し、首都圏における緊急事態宣言解除も目前に迫ってまいりました。

 中央区もいよいよ、区立小中学校などが始まります。
 すでに中央区からのメール等で伝わっているかとは存じますが、再開という大きな指針が示されましたので、こちらでも、お知らせします。

********中央区HPより抜粋*******
https://www.city.chuo.lg.jp/kosodate/gakkokyouiku/kyuukoukyuuenn.html

1、授業再開について

 区立小学校・中学校については、緊急事態宣言の解除後、感染予防策を徹底した上で、令和2年6月1日(月曜日)から分散登校等段階的に再開し、その後順次授業数を増やしていきます。
 
 また、幼稚園についても6月1日から、分散登園を実施し、その後順次保育時間を増やしていきます。

2、入学式、入園式について(時間は未定)

●中学校 入学式 令和2年6月2日(火曜日) 午後
注記:2グループに分け、時間をずらして実施します。

●幼稚園 入園式 令和2年6月5日(金曜日) 午前

●宇佐美学園 入園式 令和2年6月20日(土曜日) 午後



注記1:新型コロナウイルス感染症の発生状況により変更する場合があります。その際には、各学校・幼稚園のホームページでお知らせします。

注記2:参加者は、原則、新入生(新入園児)、その保護者、教職員とします

********抜粋終わり**************

 以下、学校再開に向けた関連情報をお知らせいたします。


1、登下校の交通事故などご注意ください。

 まずは、安全確認を。

https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/__icsFiles/afieldfile/2019/02/22/1358581_01.pdf

2、マスク着用について

 学校におけるマスク着用について、文科省の考え方が出されています。
https://www.mext.go.jp/content/20200521-mxt_kouhou01-000004520_3.pdf

①学校教育活動では、マスクを着用する。

②体育の授業では、マスクの着用は原則必要ない。

  ただし、児童生徒の間隔を2m以上確保し、不必要な会話・発声をしない、体育の前後で手洗いをする。

 理由:ⅰ運動時の呼吸困難のリスク
    ⅱ熱中症のリスク

③体育の授業でのマスクの着用を否定するものではない。

 着用時には、呼気が激しくなるような運動を控える。呼吸が苦しい場合は必要に応じマスクを外す。

3、再開に向け、文科省が、Q&A形式で皆様の疑問に答えています(令和2年5月21時点版)。

 
→ https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00020.html

さらなる詳細:☆新型コロナウイルス感染症に対応した小学校、中学校、高等学校 及び特別支援学校等における教育活動の実施等に関するQ&A (令和2年5月21日時点)



4、新型コロナウイルスについて(日本小児科学会からの情報)

 新型コロナウイルスの病気について、まとめられています。

☆☆新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会より 更新2020.5.13:新型コロナウイルスと子育ての視点から。

 さらなる詳細:http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf
 および関連報道; https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200523-00145190-fnn-soci

5、学校での衛生マニュアル

文科省HP『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~』:https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_kouhou02_mext_00029_01.pdf

同添付資料:https://www.mext.go.jp/content/20200522_mxt_kouhou02_000007426_03.pdf


6、病児保育、一時預かり保育を実施中。

(1)病児保育

 お子さんの急な発熱、ご病気の場合、病児保育でお預かりいたします。

 *利用当日でも登録は可能ですが、念のための事前登録をお勧め致します。
 
 *原則17時30分までですが、18時30分までの延長も可能です。当院にご連絡下さい。

 *土曜日の病児保育もまた、ご相談ください。

 *保育園での急な発病の場合、親御さんに代わって当院スタッフが、保育園に出向き、そのまま当院で病児保育へ移行することも可能です。

(2)一時預かり保育

 ご家庭の様々なご事情で、お預かりの必要性が生じてしまった場合のセーフティネットとして、当院でも、一時預かり保育を実施いたします。(病児保育とは別室)

*実施日および時間:月~金曜日 8:30-17:30 (延長有り18:30まで)

*利用対象:0歳から小学校3年生ぐらいまで

*対象となる方:やむを得ないご事情により、お子さまのお預かりを必要とされているかた

*一日のご利用料 中央区内2,000円  区外5,000円 延長の場合、17:30分以降、30分ごとに2000円

*前日に、当院03-5547-1191へご連絡下さい。



7、ご不安な点など、なにかございましたら…

 いろいろご不安な点など多々あると考えます。
 また、オンライン教育の充実も進めていかねばならないと考えています。
 ご不安な点、ご意見・ご提案などお気軽にお問い合せください。

以上

文責:小坂こども元気クリニック・病児保育室
理事長・院長 小坂和輝
住所:東京都中央区月島三丁目30番3号ベルウッドビル2~4階
電話03-5547-1191、fax03-5547-1166、メールkosakakazuki@gmail.com
 

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☆図書館における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインについて 公益社団法人日本図書館協会2020.5.14

2020-05-22 18:04:45 | 新型コロナ 出口戦略

 緊急事態宣言解除に伴い(宣言中における休館中であったとしても)、感染を制御しつつ、ニーズに応えていかれることに期待をいたしております。

 文科省もそれを求めています。

 
→ http://www.jla.or.jp/Portals/0/data/content/information/corona0520.pdf

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学校再開へ。保育園・幼稚園生や新一年生不慣れな登下校に十分ご注意を。あんぜんかくにんのくいず 文科省より。保護者の皆様、念のため、ご確認ください。

2020-05-22 17:19:21 | 民法 不法行為・不当利得

 登下校の安全のため、念のため、ご確認をお願いします。

 文科省の資料です。

→ https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/__icsFiles/afieldfile/2019/02/22/1358581_01.pdf

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中央区PCR検査センター最新の結果、5/13(水)~5/19(火)の一週間で68件実施され、2例陽性。陽性率2.9%

2020-05-22 15:23:12 | 新型コロナウイルス感染症:感染の広がり状況

 中央区医師会・日本橋医師会協力により運営されるPCRセンターの開設以来の結果の公表。

 開業医及び聖路加国際病院の先生方が順番で検査実施に参加しています。

 5/13(水)~5/19(火)で68件実施され、2例陽性。陽性率2.9%

→ https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kansen/pcr-result.html

 参考:4/8(水)~5/12(火)
 中央区サーベイランス事業での検査結果、44件実施され、9例陽性、陽性率20.5%
→ https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kansen/surveillance_result.files/0512HP.pdf

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☆新型コロナウイルス感染症に対応した小学校、中学校、高等学校 及び特別支援学校等における教育活動の実施等に関するQ&A (令和2年5月21日時点)

2020-05-22 14:43:05 | 教育

 学校再開に向け、文科省が2020.5.21時点の考え方をQ&Aの形で出されているため、共有します。

→ https://www.mext.go.jp/content/20200521-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

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重症化関連遺伝子を明らかにすること、9月を目処に研究成果:共同研究グループ「コロナ制圧タスクフォース」発足 東京大学医科学研究所2020.5.21 

2020-05-22 14:34:14 | 【各論】新型コロナ 治療薬とワクチン

→ https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/press/page_00005.html

 pdf: https://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/content/000002587.pdf

一部抜粋:

今後の展開

コロナ制圧タスクフォースでは、多くの共同研究施設を募集しております(https://www.covid19-taskforce.jp/)。本年、7月に一旦収集した検体のヒト遺伝子を解析し、9月を目処に研究成果を速やかにまとめる予定です。

本解析によって、COVID-19の日本人における重症化関連遺伝子を明らかにすることにより、COVID-19診断時に重症化を予測し、医療行政の指標として活用することによって、COVID-19第2波、第3波での医療指針に反映させ、医療崩壊を防止することが期待されます。さらに、得られる免疫学的遺伝子の情報を基盤に、多くの日本人に適応するSARS-CoV-2ワクチンのデザインに利用できることが期待されます。
 

 特記事項

本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬支援推進事業;新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン開発における研究開発課題「新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいた分子ニードルCOVID-19粘膜免疫ワクチンの開発」(研究開発代表者:金井隆典)に採択され行われます。
本研究は、AMED研究費と本研究プロジェクトにご賛同いただきました寄付者からの寄付金を基に実施されます。
 

 タスクフォースメンバー

慶應義塾大学:教授 金井隆典、教授 福永興壱、教授 長谷川直樹、教授 佐藤俊朗、病院長 北川雄光
東京医科歯科大学:M&Dデータ科学センター長 宮野悟、教授 小池竜司、教授 藍真澄、理事・副学長 木村彰方
大阪大学:教授 岡田随象、教授 熊ノ郷淳(大学院医学系研究科)
東京大学医科学研究所:教授 井元清哉
国立国際医療研究センター:プロジェクト長 徳永勝士
東京工業大学:教授 上野隆史(生命理工学院)
北里大学:教授 片山和彦、准教授 高野友美
京都大学:教授 小川誠司

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文科省:体育の授業では、教師を除きマスクの着用は原則必要ありません。ただし、着用しても構いません。2020.5.21事務連絡

2020-05-22 14:07:16 | 教育

 学校におけるマスク着用について、文科省の考え方が出されています。
https://www.mext.go.jp/content/20200521-mxt_kouhou01-000004520_3.pdf

1、学校教育活動では、マスクを着用する

2、体育の授業では、マスクの着用は原則必要ない

  ただし、児童生徒の間隔を2m以上確保し、不必要な会話・発声をしない、体育の前後で手洗いをする。

 理由:①運動時の呼吸困難のリスク
    ②熱中症のリスク

3、体育の授業でのマスクの着用を否定するものではない

 着用時には、呼気が激しくなるような運動を控える。呼吸が苦しい場合は必要に応じマスクを外す。



***************************

参考:マスクに関する考え方

●文科省Q&A
文科省から児童・生徒の皆様、保護者の皆様へ、『学校再開等に関するQ&A』 2020.5.21時点版

問3 学校ではマスクの着用が必要ですか。

A 学校では、通常マスクを着用してください。特に、近距離での会話や発声等が必要な場面では、飛沫を飛ばさないよう、マスクの着用を徹底いただくようお願いします。

問4 市販のマスクが買えないのですが、手作りすべきでしょうか。

A マスクについては、国内外において急激に需要が増加しており、依然としてその不足が解消しおりませんが、現在、関係省庁が連携して取組を進めております。
 このため、ご家庭で市販のマスクを購入できない場合、新学期に向けて、各ご家庭においてお子様用の手作りマスクを作成いただきたいと考えております。
 手作りマスクの作成方法については、子どもの学び応援サイト等に掲載しております。裁縫をしなくても、ハンカチとヘアゴムだけで簡単に作れる手作りマスクもご紹介しておりますので、ぜひご活用ください。



●アメリカ小児科学会
☆Masks and Children During COVID-19 2020年4月9日 アメリカ小児科学会 2歳未満には窒息の可能性もありマスクはさせません。

 2歳未満には、窒息の可能性もあり、マスクはしないとアメリカ小児科学会はガイドラインで謳っています。

 また、子どもは親の表情を見て育ちます。子どもには、なぜ、大人がマスクをして顔を隠しているか、理解できないので、その気持ちに寄り添う必要があることも述べられています。


●学校保健安全法
→ https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=333AC0000000056

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☆文科省から児童・生徒の皆様、保護者の皆様へ、『学校再開等に関するQ&A』 2020.5.21時点版

2020-05-22 12:51:24 | 教育

 学校再開が近づいてまいりました。

 再開に向けたQ&Aが、文科省から出されていましたので、こちらでも、供覧いたします。

 何か、ご不明な点は、一緒に考えて参ります。
 当院へも、お気軽にお電話ください。

小坂こども元気クリニック・病児保育室
理事長・院長 小坂和輝
電話03-5547-1191、fax03-5547-1166、メールkosakakazuki@gmail.com
ツイッター https://twitter.com/kosakakazuki

**********文科省HP*************
 https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/mext_00020.html


問1 全国一律に出されていた緊急事態宣言の対象区域が一部解除されましたが、今後、学校の再開はどのように進められるのですか。

A 緊急事態宣言の対象地域から外れた地域において、学校における感染拡大のリスクがなくなるものではありません。また、一旦収束しても再度感染者が増加する等の事態も想定されます。
 地方公共団体等においては、引き続き、一切、気を緩めることなく、「新しい生活様式」の考え方を踏まえつつ、感染防止対策を徹底したうえで、学校における教育活動を段階的に開始していただきたいと考えております。

 具体的には、例えば、
 1.必要に応じて学級を分けた上で、使用していない教室を活用するなどして可能な限り身体的距離を確保すること、
 2.換気の徹底や近距離での会話や発声等の際のマスクの使用等など感染症対策の徹底、
 3.児童生徒等に発熱等の風邪の症状がみられるときは,自宅で休養するよう指導することの徹底、
 4 各教科等の指導については、感染症対策を講じてもなお感染の可能性が高い、室内で児童生徒が近距離で行う合唱や調理実習などの学習活動については行わないこと
 などに十分配慮しながら、適切に対応いただきたいと考えています。

問2 学校再開等にあたって、「3つの条件が同時に重なる場」を避けるための工夫として、どのようのものが考えられますか。

A 学校において「3つの条件が同時に重なる場」を避けるための工夫としては、以下のような対応が考えられます。
(1)換気の徹底
   教室等のこまめな換気を実施すること(可能であれば2方向の窓を同時に開けること)。その際、衣服等による温度調節にも配慮すること。
(2)近距離での会話や発声等の際のマスクの使用等
   多くの学校においては人の密度を下げることに限界があり、近距離での会話や発声等が必要となることも考えられるため、飛沫を飛ばさないよう、咳エチケットの要領でマスクの装着を心がけること。
   また、各学校において、手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染症対策及び学校医や学校薬剤師と連携した保健管理体制の整備などの万全な感染症対策をお願いしているところです。

問3 学校ではマスクの着用が必要ですか。

A 学校では、通常マスクを着用してください。特に、近距離での会話や発声等が必要な場面では、飛沫を飛ばさないよう、マスクの着用を徹底いただくようお願いします。

問4 市販のマスクが買えないのですが、手作りすべきでしょうか。

A マスクについては、国内外において急激に需要が増加しており、依然としてその不足が解消しおりませんが、現在、関係省庁が連携して取組を進めております。
 このため、ご家庭で市販のマスクを購入できない場合、新学期に向けて、各ご家庭においてお子様用の手作りマスクを作成いただきたいと考えております。
 手作りマスクの作成方法については、子どもの学び応援サイト等に掲載しております。裁縫をしなくても、ハンカチとヘアゴムだけで簡単に作れる手作りマスクもご紹介しておりますので、ぜひご活用ください。

問5 子供が登校する前に気を付けることはありますか。

A お子様の登校前に、ご家庭において、毎朝、検温と風邪症状の確認をお願いします。

問6 子供に風邪の症状がみられる時でも学校に行かせて良いのでしょうか。

A もしお子様に発熱、咳、喉の痛み等の風邪の症状が見られる場合は、ご自宅で休養していただくことになります。風邪の症状が見られる場合は、まずは学校にご連絡・相談下さい。なお風邪の症状により登校しなかった場合でも、学校を「欠席」したという扱いにはなりません。

問7 どのような場合に学校が臨時休業となるのでしょうか。

A 子供や教職員の感染が判明した場合には、学校の設置者において、都道府県等の衛生主管部局と当該感染者の学校内における活動の態様、接触者の多寡、地域における感染拡大の状況、感染経路が明らかであるか等を確認しつつ、これらの点を総合的に考慮し、臨時休業の必要性について都道府県等の衛生主管部局と相談の上、検討することになります。
 また、4月1日に開かれた新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の提言では、「感染拡大警戒地域」(注)にあたる地域では、都道府県知事等から、外出自粛要請や集会・イベント・会食などの行動制限メッセージの発信等がなされること等が期待されており、このような地域では、その地域内の学校の一斉臨時休業も選択肢として検討すべきとされています。この提言では、同時に、「現時点での知見では、子どもは地域において感染拡大の役割をほとんど果たしていない」ことから、「学校については、地域や生活圏ごとのまん延の状況を踏まえていくことが重要である」とされています。このため、学校については、地域の感染状況のみならず、子どもや教職員の生活圏でのまん延の状況もみながら判断することになります。

 (注)「直近1週間の新規感染者数やリンクなしの感染者数が、その1週間前と比較して大幅な増加が確認されているが、オーバーシュート(爆発的患者急増)と呼べるよどの状況には至っていない。また、直近1週間の帰国者・接触者外来の受診者についても、その1週間前と比較して一定以上の増加基調が確認される」などの地域とされています。
 詳細は、4月1日の専門家会議の提言 6ページ以降を参照してください
 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617992.pdf別ウィンドウで開きます

問8 臨時休業を行うことで子供たちの学習に遅れが生じることが心配ですが、どのような対策がとられていますか。

A 子供たちの学習に著しい遅れが生じることのないよう、学校に登校できない子供たちに対しては、学校が適切な家庭学習を課すとともに、登校日の設定や家庭訪問の実施、電話、電子メール等の様々な手段を通じた教師による学習指導や学習状況の把握と組み合わせて、可能な限りきめ細かく学習を支援いただくようお願いしています。
 具体的には、主たる教材である教科書及びそれと併用できる教材、動画等(例えば、教育委員会や学校作成のプリント、テレビ放送、教育委員会等が提供するICT教材や動画、パソコンやタブレット端末等による個別学習が可能なシステムを活用した学習、テレビ会議システム等を活用した同時双方向型の指導)を組み合わせて行っていただくことが重要であると考えています。
 また、その際には、子供たちの規則正しい生活及び学習習慣の維持、学習の流れの分かりやすい提示等の観点から、例えば、一日の学習のスケジュールや一週間の学習の見通しなどを併せて示すことなど、それぞれの子供たちや家庭の実情を踏まえつつ、丁寧な指導が学校によって行われるよう留意いただくこととしています。
 また、登校できるようになった後には、学校で、補充のための授業や補習を行うなど、学習の遅れを補うための可能な限りの措置を講じることとしており、特に、学習内容の定着が不十分な子供たちには、別途、個別に補習を実施する、追加の家庭学習を適切に課すなどの必要な措置を講じることを教育委員会や学校にお願いしています。
 文部科学省においても、自宅等で安心して活用できる教材や動画等を紹介する「子供の学び応援サイト」を文部科学省ホームページに開設していますので、ぜひご活用ください。
 (参考)子供の学び応援サイト
 https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/index_00001.htm
 なお、子供たちの各学年の課程の修了又は卒業の認定に当たっては弾力的に対処し、子供たちの進級や進学などに不利益が生じないよう配慮することを、学校や教育委員会にお願いしています。

問9 休業期間中の家庭学習の成果は学校でどのように取り扱われますか。

A 子供たちの学習に著しい遅れが生じることのないよう、学校に登校できない子供たちに対しては、学校が適切な家庭学習を課すとともに、登校日の設定や家庭訪問の実施、電話、電子メール等の様々な手段を通じた教師による学習指導や学習状況の把握と組み合わせて、可能な限りきめ細かく学習を支援いただくようお願いしています。
 その内容としては、登校再開後の授業への円滑な接続を見据え、主たる教材である教科書を中心に、教科書と併用できる教材等を適切に組み合わせたものとして課し、学校の指導計画の下で、その学習状況や成果を把握し指導や学習の改善に努めることが重要と考えています。
 このような観点から、家庭での学習状況及び成果の把握の方法としては、例えばワークブックや書き込み式のプリントの活用、レポートの作成、登校日における学習状況確認のための小テストの実施などにより、家庭での学習を支えつつ、レポートに対する教師のフィードバックや児童生徒自身によるノートへの学びの振り返りの記録など、学習成果を児童生徒自身が自覚して次の学習に生かしていくための取組などを、教育委員会や学校に対してお示ししています。
 各学校においては、このような観点を踏まえた上で、児童生徒や学校・家庭の実情に応じ、様々な方法を組み合わせ、家庭学習の状況・成果の把握及び支援を行っていただきたいと考えています。

問10 医療的なケアが必要な子供や基礎疾患等のある子供の登校について、どのように判断したら良いのでしょうか。

A 文部科学省では、専門家会議による状況分析や提言(※1)を踏まえ、新学期からの学校再開等に向けた考え方や留意事項などをまとめたガイドライン(※2)を作成し、3月24日に全国の教育委員会などにお伝えしました。
 その中で、医療的ケアを必要とする児童生徒等(以下,「医療的ケア児」という。)の状態は様々であるが,医療的ケア児の中には,呼吸の障害を持ち,気管切開や人工呼吸器を使用する者も多く,重症化リスクが高いことから,医療的ケア児が在籍する学校においては,地域の感染状況を踏まえ,主治医や学校医・医療的ケア指導医に相談の上,医療的ケア児の状態等に基づき個別に登校の判断をお願いしているところです。
 また,基礎疾患等があることにより重症化するリスクが高い児童生徒等(※3)についても,地域の感染状況を踏まえ,主治医や学校医に相談の上,登校の判断をお願いしているところです。
 なお、これらにより出席すべきでないと判断された場合には、「欠席日数」として扱わないよう、国から教育委員会等にお願いしています(「出席停止・忌引等の日数」として記録されることになります)。

問11 学校における感染者、濃厚接触者等に対する偏見や差別の防止等について、どのような取組が行われていますか。

A 感染者、濃厚接触者とその家族、新型コロナウイルス感染症の対策や治療にあたる医療従事者や社会機能の維持にあたる方とその家族等に対する偏見や差別につながるような行為は、断じて許されるものではありません。そのため、文部科学省としては、学校や教育委員会に対し、新型コロナウイルス感染症に関する適切な知識を基に、発達段階に応じた指導を行うことなどを通じ、このような偏見や差別が生じないように十分配慮するよう周知徹底を行っています。
 また、子供や保護者等が新型コロナウイルス感染症を理由としたいじめや偏見等に悩んだ場合の相談窓口として、「24時間子供SOSダイヤル」等を文部科学省ホームページやSNS等を通じて周知していますので、ご活用ください。

 なお、医療従事者や社会機能の維持にあたる方とその家族等社会機能の維持にあたる方を家族に持つ児童生徒等を、医学的な根拠なく自宅待機とするような措置をとることは不適切であり、あってはならないことと考えています。

問12 部活動の実施に当たって、留意すべきことはありますか。

A 部活動を実施する際の留意事項については、地域の感染状況等も踏まえ、教育委員会等へ通知(※1)したことに加え、以下の事項についても留意していただくよう、教育委員会等へお示し(※2)しています。

  • 一斉臨時休業及び春季休業期間において、運動不足となっている生徒もいると考えられるため、十分な準備運動を行うとともに、身体に過度な負担のかかる運動を避けるなど、生徒の怪我防止には十分に留意すること。
  • 生徒が密集する活動や、生徒が近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い活動、向かい合って発声したりする活動については、地域の感染状況等を踏まえ、安全な実施が困難である場合、当面の間、密集せずに距離を取って行うことができる活動に替えるなどの工夫をすること。
  • 部活動で使用する用具等については、使用前に消毒を行うとともに、生徒間で不必要に使い回しをしないこと。
  • 体育館や教室など屋内で実施する部活動については、その場所のドアを広く開け、こまめな換気や消毒液の使用(消毒液の設置、生徒が手を触れる箇所の消毒)など、感染拡大防止のための防護措置等を実施すること。
  • 活動時間や休養日については、「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」や「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」に準拠すること。その際、感染の拡大防止の観点からも、より短時間で効果的な活動の実現に積極的に取り組むこと。

 なお、感染拡大防止等の観点から、臨時休業を行う学校においては、従前通り、部活動は自粛すべきものと考えます。

(※1)「令和2年度における小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校における教育活動の再開等について」(令和2年3月24日文部科学事務次官通知)抜粋
 https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/index_00007.html
4.部活動に関すること
 部活動の実施に当たっては,地域の感染状況等も踏まえ,3月9日の専門家会議で示されている3つの条件が重ならないよう,実施内容や方法を工夫すること。部活動は,生徒の自主的,自発的な参加により行われる活動であるが,生徒の健康・安全の確保のため,生徒だけに任せるのではなく,教師や部活動指導員等が部活動の実施状況を把握すること。
 生徒に手洗いや咳エチケットなどの基本的な感染症対策を徹底させるとともに,部室等の利用に当たっては,短時間の利用としたり一斉に利用しないなどに留意するよう指導すること。また,生徒に発熱等の風邪の症状が見られる時は,部活動への参加を見合わせ,自宅で休養するよう指導すること。
(※2)「新型コロナウイルス感染症に対応した小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における教育活動の再開等に関するQ&A(令和2年3月26 日時点)」問34を参照
 https://www.mext.go.jp/content/20200327-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf (PDF:7,690KB)PDF

問13 部活動の地方大会や対外試合、合宿等の扱いについて、どのように考えていますか。

A 全国的なスポーツ・文化イベントについては、文部科学省としては、専門家会議の見解を踏まえ、3月20日及び5月4日に各種イベントの取扱い(※)を示したところです。この趣旨や地域の感染状況等を踏まえ、大会規模に応じ今後予定されている部活動の地方大会についても、感染リスクへの対応が整わない場合は、引き続き慎重な対応が求められると考えます。
その上で、部活動の地方大会については、地域の感染状況等を考慮した上で、各部活動の意義や目的に照らし、各種大会への参加の必要性を判断すべきと考えます。仮に、大会に参加する場合は、学校として責任を持って、会場への移動時や宿泊時、会場での更衣室や会議室の利用時など、大会におけるスポーツ・文化活動以外の場面も含め、生徒、教師等の感染防止対策を講じることが必要と考えます。
また、対外試合や校外での合宿等についても、地域の感染状況等を踏まえ、部活動を担当する教師のみでこれらの実施を決定するのではなく、学校として責任を持って実施の必要性を判断するとともに、仮に実施する場合は、大会参加と同様に感染防止対策を講じることが必要と考えます。

(※)・各種スポーツイベントの開催に関する考え方について(令和2年3月20日時点)

   ・各種文化イベントの開催に関する考え方について(令和2年3月20日時点)

   ・5月4日に決定された「新型インフルエンザ等緊急事態宣言」の延長等について(令和2年5月4日時点)

問14 就学支援金などの授業料等を支援する制度について詳しく知りたいのですが、どこに問い合わせれば良いですか。

A 各都道府県や市町村、学校において、高等学校等就学支援金や奨学給付金に加え、独自の経済的支援などを実施しています。家計急変世帯に対する支援等もありますので、支援実施主体であるお住まいの都道府県や通われている学校等にお問合せください。各都道府県の窓口については以下に掲載しています。

問15.休業期間中の外出中における子供の安全確保について、留意すべきことはありますか。

A 学校の休校においては、新型コロナウイルス感染症のまん延防止のために行われているところです。
 休業期間中に子供が外出する場合には、通常の登下校時の経路とは違う場所へ行くことが考えられます。交通安全や防犯の観点から交通事故、犯罪に巻き込まれないための注意点等は通常の登下校中の留意点と同様です。
 外出する場合には、学校で指導されている交通安全、防犯についての注意点に気を付けて、行動するように指導をお願いします。

【参考資料】

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☆Masks and Children During COVID-19 2020年4月9日 アメリカ小児科学会 2歳未満には窒息の可能性もありマスクはさせません。

2020-05-22 12:35:04 | 各論:新型インフルエンザに備える

 2歳未満には、窒息の可能性もあり、マスクはしないとアメリカ小児科学会はガイドラインで謳っています。

 また、子どもは親の表情を見て育ちます。子どもには、なぜ、大人がマスクをして顔を隠しているか、理解できないので、その気持ちに寄り添う必要があることも述べられています。

→ https://services.aap.org/en/pages/2019-novel-coronavirus-covid-19-infections/masks-and-children-during-covid-19/

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☆☆新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会より 更新2020.5.13:新型コロナウイルスと子育ての視点から。

2020-05-22 12:20:25 | 各論:新型インフルエンザに備える

 日本小児科学会から、新型コロナウイルスに関するQ&Aが出されています。

 首都圏も緊急事態宣言解除を目前に今一度、確認のため、供覧いたします。

 


****************************
https://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326

新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて

2020年2月14日
更新:2020年2月28日(3月16日項目追加)
更新:2020年3月24日
更新:2020年4月20日
更新:2020年5月13日
日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会

 新型コロナウイルス感染症について、小児における症状や注意点に関するQ&Aを作成いたしました。ご参考になれば幸いです(2020年5月13日:2020年5月1日現在版を掲載しました)。

新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年5月1日現在)

新型コロナウイルス感染症に関するQ&A PDF

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、世界的に感染の拡大が認められ、日本における患者も全国的に増加し2020年4月7日には緊急事態宣言が発令されています。子どもの患者数は成人に比較すると少ないですが、国内においても増加しており、子どもの感染者を想定した診療が必要になっています。また、感染対策は重要ですが、可能な範囲で通常の日常生活を続けることも子どもの成長や発達には不可欠なことです。
 当委員会では、現時点で想定される子どもの患者に関する疑問についてQ&Aを作成いたしました。なお、本見解は現在の疫学情報、数少ない報告や、過去の新興コロナウイルス感染症(SARS、MERS)を踏まえたものであることにご留意ください。また状況に応じて内容は、随時更新される可能性があります。

Q1.子どもが新型コロナウイルスに感染するとどのような症状がでますか?

A:現時点(2020年5月1日)で、子どもの感染者数は成人と比べると少ないですが、感染しやすさは成人と変わらないこともわかってきました。家庭内で感染している例が多く、発熱、乾いた咳を認める一方で、鼻汁や鼻閉などの上気道症状は比較的少ないとされています。成人と同じように、発熱が続き肺炎になる例も報告されています。一部の患者では嘔吐、腹痛や下痢などの消化器症状も認めるようです。
 成人で報告されている嗅覚や味覚の異常が子どもで認められるかは今の時点では不明です。また、発疹やしもやけ、川崎病のような症状も欧米諸国から報告されていますが、国内からの報告はまだありません。
 感染していても無症状である可能性も指摘されていますが、子どもは正確に症状を訴えられないことに注意しなければなりません。

Q2.子どもの新型コロナウイルス感染症は重症化しますか?

A: 子どもの患者が重症化する割合は成人と比べると少ないようです。しかし、成人同様に呼吸状態が悪くなることもあります。2歳未満の子どもは比較的重くなる傾向があり注意が必要です。

Q3.小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもに関して特に注意すべきことはありますか?

A: 一般的に小児ぜんそくなどの合併症を持っている子どもの呼吸器感染症は重症化する可能性があります。ただ基礎疾患ごとにリスクや対応は異なりますので、かかりつけの医師にご相談ください。また、周囲の人が感染しないように気を付けることが重要です。

Q4.母乳はやめておいた方がいいですか?

A: 母親が感染している場合は、接触や咳を介して子どもに感染させるリスクがありますので、直接の授乳は避ける必要があります。母乳自体の安全性については現時点では明らかではありませんが、中国からの報告では、感染した女性26名の母乳を調べたところウイルスは検出されなかったとされています。従って、母親が解熱し状態が安定していれば、手洗い等を行った上で搾乳により母乳を与えることは可能と思われます。

Q5.子どももマスクはしておいた方がいいですか?マスクが出来ない場合はどうしたらいいですか?

A: 感染している人のくしゃみや咳に含まれる飛まつを直接浴びないという観点からは、マスクをすることの利点はあるかと思いますが、小さな子どもでは現実的ではないと思われます。子どもの患者のほとんどは、家庭内において保護者から感染していますので保護者の方が感染しないこと、感染した方から2メートル以上の距離を保つことが子どもの感染予防につながります。
 また、ウイルスに汚染されたおもちゃや本などに触れた手で、口や鼻、目を触ることでも感染しますので、手洗いや消毒も大事です。

Q6.子どもの症状が新型コロナウイルスによるものかもしれないと思ったら早めに医療機関を受診した方がいいですか?

A: 現時点(2020年5月1日)において、国内で新型コロナウイルスに感染している子どもは徐々に増えつつありますが、ほとんどは家庭内で保護者からうつったものです。また、他の病原体による感染症の可能性も十分ある状況です。地域による差がありますので、お住いの地域の保健所などの情報にご注意ください。
 実際には、新型コロナウイルス感染症を疑って一般の医療機関や休日夜間急病診療所等を受診しても、診断を確定するための検査はできません。むしろ受診によって新型コロナウイルスの感染の機会を増やす危険性もあります。
 さらには、新型コロナウイルス感染の軽症者に対する特別な治療法はありません。今の段階では、呼吸数が多い、肩で息をする、呼吸が苦しい、唇や顔の色が悪いなど、肺炎を疑う症状があり、入院が必要と考えられる場合を除いては、新型コロナウイルス感染症を心配して医療機関を受診することはお勧めできません。
 なお、子どもでは、原因不明の発熱が続く、呼吸が苦しい、経口摂取ができない、ぐったりしているなどの様子が見られるときは、様々な病気が考えられますので速やかに医療機関を受診してください。ただし、子どもであっても濃厚接触者や健康観察対象者である場合は、まず地域の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。

Q7.病院における面会は遠慮したほうが良いですか?

A: 病院によって面会基準は異なりますので、病院にご確認ください。面会が可能な場合は、面会者の方は、自宅で体温を測り、咳、鼻汁、下痢、嘔吐などの症状がないことを確認した後、子どもの面会前には、手洗いとマスク着用などの感染対策を守ることなどの協力が必要です。新型コロナウイルス感染症に感染した子どもへの面会については次のQ&Aをご参照ください。

Q8.もし子どもが新型コロナウイルス感染症にかかった場合、入院は必要ですか?また、入院した場合に保護者の面会や付き添いは可能ですか。

A 子どもが新型コロナウイルス感染症にかかった場合、ほとんどの場合は軽症で医学的には入院する必要はありません。また、ほとんどの場合は家庭内で保護者から子どもにうつったものになりますので、隔離を行う目的で子どもを単独で入院させるケースは限られると思われます。したがって、軽症の場合は自宅あるいは宿泊施設等での療養となる可能性があります。ただし保健所との相談が必要であり、また自宅療養後も電話等による健康状態の確認が必要になります。
 なお、軽症の目安は、本人に活気があること、水分等が取れていること、呼吸が苦しくないこと、などですが医療者の判断が必要です。子どもの具合が悪く入院が必要な場合は、保護者は感染者あるいは濃厚接触者である可能性が高く、病院への来院や面会が出来ない可能性があります。しかし、保護者が既に回復されている場合など個々の状態を加味して、病院の診療体制や地域の流行状況などとあわせて、異なる対応が予想されますので、担当医とご相談ください。
*詳しくは日本小児科学会からの提言をご覧ください
http://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=114

Q9.  保育所、幼稚園、学校などに行くことは控えたほうが良いでしょうか

A: 子どもへの感染の多くは同居している成人(保護者)感染者からの伝播によるものです。現時点(2020年5月1日)では保育士からの子どもへの感染や子ども同士の感染は少なく、保育所、幼稚園、学校などへの通園、通学を自主的に控える理由はありません。しかしながら、地域で子どもの患者が発生した場合、またはそれが想定される場合には、一定期間、休園や休校になる可能性があります。今後の流行状況に応じて、臨機応変な対応が必要となりますので、お住まいの地方自治体からの指示に従ってください。
 また、各家庭内で感染者がでた場合は、その子どもは濃厚接触者として登校、登園を控えることになります。また、厚生労働省から微熱や風邪の症状がある場合は、登校、登園を控えるようにとすすめられています。それらを守っていただくことが大事です。

Q10. 学校が休校となりましたが、子どもは外出や友達と遊ぶことを避けたほうが良いでしょうか?

A 子どもにとって遊ぶことは、心身の発達においてとても重要です。感染のリスクを下げるために以下のことを守れば、外出や子ども同士の遊びは可能です。

外出自粛要請が出ている地域では以下のことを守りましょう
 ・同居しているきょうだい、家族等同士で遊ぶこと
 ・屋外では、他人との接触を避けること

〈屋外における遊び〉
屋外の遊びであれば感染伝播のリスクは低いと考えられますが、以下の点を確認し注意して下さい。
・風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)があるときは、外出は控える
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする

〈屋内における遊び〉
屋内における遊びについては、屋外よりリスクが高くなりますので、以下の点を確認し注意して下さい。
・周囲に明らかな感染者がいない
・遊ぶ場所に高齢者や基礎疾患のある方がいない
・本人や家族に風邪症状(のどの痛み、咳、発熱など)がない
・少人数である
・保護者同士の了解が得られている
・みんながよく触れる場所に触った後は手洗いをする
・飲食の前にも手洗いをする

〈屋外・屋内で遊ぶ際に起こりやすい事故への対応・予防策〉
こちらをご参照下さい。
http://kodomo-qq.jp/jiko/index.php (日本小児科学会 こどもの事故と対策)

Q11. 乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?

A 乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種することが極めて重要です。
 新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。
 乳幼児健診やBCGなどの予防接種を集団で実施している市町村でも、地域の流行状況により柔軟に対応しているところもあります。保健所や保健センターに確認してください。
 集団・個別に関係なく、一般的な感染症対策として、子どもや付き添いの保護者の方については、発熱や咳などの症状がないことを確認して受診ください。付き添いの方については手洗いを行ってマスクを着用してください。
 また、可能な限り、きょうだいや祖父母などの同伴を避けること、健診や予防接種の会場や医療機関でオムツを替えないこと(新型コロナウイルスは糞便中に排泄される可能性が指摘されているため)も心がけてください。

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☆☆(医療従事者用)小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状 2020年5月20日 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会

2020-05-22 12:09:07 | 各論:新型インフルエンザに備える

→ http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/20200520corona_igakutekikenchi.pdf

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☆職域のための 新型コロナウイルス感染症対策ガイド 一般社団法人 日本渡航医学会 公益社団法人 日本産業衛生学会 2020.5.11

2020-05-22 12:02:48 | 新型コロナ 出口戦略

→ https://www.sanei.or.jp/images/contents/416/COVID-19guide0511koukai.pdf

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