「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

小坂クリニック:5/23(日)9:00-13:00で急病対応。/医療従事者及び65歳以上の方、新型コロナワクチン接種のキャンセル待ち登録にご協力願います。

2021-05-22 16:15:01 | 日程、行事のお知らせ

こんにちは、小坂クリニックです。

 5月も後半へ。運動会など学校行事も本格化するところです。
 木々の新緑も美しく、穏やかな気候の中、子ども達の学びがどうか着実に進んでいきますように。
 
 現在、おなかのかぜ、せきのかぜが少し、流行っています。

 緊急事態宣言が5月31日まで延長に。適切な感染制御を見守って参ります。
 また、延長に合わせ、所属会派「かがやき中央」から中央区長あてに要望書(【11】)を5月14日に提出しました。


 新型コロナワクチン接種がはじまっています。正確な科学的情報のもと、接種の是非が選択できることを願っています。当院も医療従事者のかたへの接種を鋭意実施中です。接種にあたり、ワクチンロスをなくすためのご協力をお願いします(【2】)。
 

 ●中央区のワクチン接種体制:https://www.city.chuo.lg.jp/kenko/hokenzyo/kansen/corona-vaccine.html

 ●変異株と子どものコロナ感染:https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/45cc06df0231814c79476796d451075b

 ●漫画で理解、新型コロナ:はたらく細胞「新型コロナウイルス編」https://www.youtube.com/watch?v=0WZJ32NqWUA



 

【1】5月の日曜日、祝日の診療体制、休まず急病対応致します。

 時間 9:00-13:00 急病対応

 5月

 23日(日)、30日(日)



【2】予防接種、極力痛くなく実施が、小児科の役目!

 *おたふくは、当院では、自己負担分は、無料とします。

 *当院の乳幼児予防接種は、ブックスタート事業と連携しています。
  お好きな絵本を、予防接種の機会に、一冊お持ち帰り下さい

 *シナジスの接種も対応いたします。

 *おたふくワクチンは、在庫切れとなり、ご希望の方はメールでお申し込みをお願いします。(この部分の表示は、変わる可能性があります。)
 ➨ おたふくワクチンのお申込みについて:https://kosaka.clinic/2021/04/19/post-293/
  
 なお、日本脳炎は、在庫は少ないものの現在大丈夫です。

New!*当院も、新型コロナウイルスワクチン接種会場となっています。医療従事者がメインで担当させていただきます。お申し込みは、現在、ネット予約のみです。
 厚労省から、ワクチンロスをなくすことの指導が入っています。
 ワクチンロスをなくすため、ご協力いただけるかたがおられましたら、以下のご登録をお願いします。

           記

  「新型コロナワクチンの待機待ち」のご登録について

 ワクチン接種を行った場合に、当日にキャンセルになるかたがおられ、ワクチンが余る場合があります。
 ご登録いただいた順番に、ワクチンの余裕が出た当日、携帯電話などでご連絡をさせていただき、当日接種時間の調整をさせていただきます。


●対象者:新型コロナワクチンの接種券をすでに手元にお持ちのかた
     (医療従事者と65才以上のかた、2021.05.14現在)


●お申込み方法:

①メールの件名を「新型コロナウイルスワクチン接種の待機希望」として

②接種者名

③医療従事者/高齢者の別

④メールアドレス

⑤ご連絡の取れる携帯などのお電話番号  

以上①~⑤を、小坂クリニック ワクチン専用のメールアドレス:vaccine@e-kosaka.jpまで、お送りください。

注意:このご登録は、あくまでも保険のようなもので、順番が回ってこないこともございます。ご自身の通常のご予約の日が先に来ました場合には、そちらを優先させてください。
 もし、接種が済まれましたら、この待機待ちのキャンセルも忘れずにご一報をお願いします。

注意:ご高齢のかたは、中央区民が基本的に対象となります。区外のかたの場合、まずは、中央区で接種されることの申し込みを中央区へしたうえで、お申込みください。


【3】コロナの検査
(1)保険の場合、検査代は、無料となります。小児は無料となります。

 PCR検査を最短1時間程度で判定致します。

 診断を早くつけ、感染制御につなげて参りましょう。


(2)自費のだ液PCRのご案内(検査日当日の結果)

 帰省やご高齢のかたにお会いする前に調べておきたいという自費のだ液PCR検査にも当院も応じています。

 ⇒ だ液PCR検査、自費(1万円税込み)での実施について https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/aa8162215cbecc319043cedcdf81d9eb
 
 申込:03-5547-1191 小坂クリニック

 検査の流れ:検査日の当日9時半までにご来院いただき、だ液を採取。当日の午後18時以降に、お電話をいただき、結果をご報告します。

 なお、診療においては、適切にコロナのPCR検査(保険適用の場合は2000円程度・子どもは無料)へとつなげております。

(3)新型コロナウイルス感染症の感染・発病時の相談先


【4】花粉症、食物アレルギーご相談下さい。
(1)花粉症のお薬処方致します。12歳以上で条件があえば、注射による治療も可能です。

(2)食事制限表など記載します。

*アレルギーについての参考:国立成育医療研究センター資料
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/allergy/allergy_achievement.html

New!(3)食事アレルギーの「ひやりハット集」:藤田医科大学

http://www.fujita-hu.ac.jp/general-allergy-center/activity/%E3%81%B2%E3%82%84%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%81%A3%E3%81%A8%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E9%9B%862021.pdf

【5】健康教育を!

(1)生と性の教育
 
 性について学ぶ、たいへんわかりやすい動画です。ぜひ、ご覧ください。
 → https://www.youtube.com/watch?v=JafLDZ1mem0

(2)新たな学年で、内科検診も実施されます。
 
 当院でも、進学、進級のこの機会に、健康点検を行っています。
 自分の体、そして健康への気づきにつながりますように!

(3)ご入院の際の学びの継続、ご相談ください。不登校の児童・生徒の学びでも、オンラインで出席を。

 できるように学校と調整をしますので、ご相談下さい。

→ 入院中で学校で学びたくとも学べない病気の子の学びの継続、中央教育審議会答申(令和3年1月26日開催、第127回中央教育審議会総会)


(4)事故は防げます!予防を。

兄弟姉妹がいる中での、乳幼児の事故に注意。親御さんがきちんとされていても、上のお子さんが事故の原因をつくることも。


(5)4月から、一人一台、タブレット端末配布が実施。

 一つ学びのツールが増えました。
 これで、一斉休校になったとしても、学びの継続が可能になります。
 学校と家族との事務連絡も、簡単に。

 ただし、そのようなスマホやタブレットによる学びや健康への影響は注意すべきことでもあります。

 親御様におかれましては、以下の本の一読をお勧めいたします。

 *アンデシュ・ハンセン 久山葉子訳 『スマホ脳』新潮新書 2020.11.20 980円+税

New! ご参考:大阪市立木川南小学校  校長 久保 敬先生からの提言。「生き抜く」世の中ではなく、「生き合う」世の中でなくてはならない。




(6)佐伯恵太氏による子ども向け番組!

第2回【脳と記憶】新しい体験をしたら、記憶力は上がる?下がる?みんなで考えてみた!【らぶラボきゅ〜
→ https://www.youtube.com/watch?v=gf06N_xfshM


第1回 【遊び=勉強?!】色ってフシギ!!色彩・コミュニケーションデザイン研究室に、とつげき!【らぶラボきゅ〜】
➝ https://www.youtube.com/watch?v=BGzRLtSF1P4

補講:勝どき小平眼科の小平先生が出演されています!!!
→ https://youtu.be/e79E92Vnh14


(7)学びは、ネットからもできると思っています。それも無料で。

 ネットでであった勉強になる講義は、こちらでご紹介していきます。
https://blog.goo.ne.jp/kodomogenki/e/d19e38c06b7a9885c0a4f194cb4d4528

おすすめ:最終講義「地震・噴火・温暖化は今後どうなるか?」

鎌田 浩毅 先生 (人間・環境学研究科 教授)



【6】4月から、心理士との連携を強化し、心理・発達相談を開始します。

 発達のご相談、いじめ・不登校のご相談、なんなりとお持ちください。

 ZOOMでのご相談対応も致します。

 5/25(火)、6/1(火)、6/8(火)、6/15(火)、6/22(火)10時-16時、相談お受けします

 ご予約は、当院へお電話下さい。03-5547-1191

【7】病児保育 鋭意、実施中。

 全員に、抗原検査を実施し、新型コロナウイルス感染ではないことの確認後、ご入室いただきます。
 
 預かる子ちゃんから、ネットでご予約お願いします。

 ご予約:https://azkl.jp/facilities/2011

【8】こどもの健康情報発信、行ってまいります。

【予告】第3回 こどもカフェ

6月7日(月)12:15-13:00

テーマ
①コロナ禍のお母さんのメンタルヘルス
②体のリズムを知ろう

講師:京都大学医学部附属病院産婦人科/京都大学大学院医学研究科社会健康医学系健康情報学分野
   池田裕美枝さん

【9】小児医療の課題

4月の第124回日本小児科学会学術集会で話題になりました小児医療の課題の一部をピックアップいたします。

1,メディアとの平常時での関係性を築く。正確な医学情報が世間に伝わっていくために。

2,小児虐待に対し、充実させるべき制度や課題。

3,子ども達の遺伝医療、がんゲノム医療とともに重要!遺伝子解析が進んできており、医療者は、誰もが、遺伝リテラシーを高める必要性

4,小児科の観点からの災害への備え、『災害時小児周産期リエゾン』と日ごろからのネットワークと備蓄・準備

5,がんゲノム医療の課題

6,キャリア教育、小中高、大学など各ステップで受けられるように。



【10】区政へのご要望

区政に対し、なにかご要望がございましたら、ぜひ、メールなどでお届け下さい。
緊急事態宣言の延長に伴う区の対応についてもお願いします。

メール:小坂和輝  kosakakazuki@gmail.com

SNS上で図書館の利用について、改善すべき声が出されていましたが、
中央区も、開館する運びとなりました!

➨ http://www.library.city.chuo.tokyo.jp/info?1&pid=1770


【11】中央区議会の4人で構成している会派「かがやき中央」から、緊急事態宣言の延長をしたことに伴い、要望書を5月14日に中央区長あてに提出いたしました。








以上

文責:小坂こども元気クリニック・病児保育室 院長 小坂和輝
   東京都中央区月島3-30-3ベルウッドビル2~4F 電話03-5547-1191
   メール kosakakazuki@gmail.com
   クリニックホームページ:http://kosaka.clinic/

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大阪市立木川南小学校  校長 久保 敬先生からの提言。「生き抜く」世の中ではなく、「生き合う」世の中でなくてはならない。

2021-05-22 13:56:10 | 教育

 大事な現場の声です。

 中央区の教育現場でも、この提言が活かされることを見守ります。


***************

大阪市教育行政への提言

豊かな学校文化を取り戻し、学び合う学校にするために

 子どもたちが豊かな未来を幸せに生きていくために、公教育はどうあるべきか真剣に考える時が来ている。

 学校は、グローバル経済を支える人材という「商品」を作り出す工場と化している。そこでは、子どもたちは、テストの点によって選別される「競争」に晒(さら)される。そして、教職員は、子どもの成長にかかわる教育の本質に根ざした働きができず、喜びのない何のためかわからないような仕事に追われ、疲弊していく。さらには、やりがいや使命感を奪われ、働くことへの意欲さえ失いつつある。

 今、価値の転換を図らなければ、教育の世界に未来はないのではないかとの思いが胸をよぎる。持続可能な学校にするために、本当に大切なことだけを行う必要がある。特別な事業は要らない。学校の規模や状況に応じて均等に予算と人を分配すればよい。特別なことをやめれば、評価のための評価や、効果検証のための報告書やアンケートも必要なくなるはずだ。全国学力・学習状況調査も学力経年調査もその結果を分析した膨大な資料も要らない。それぞれの子どもたちが自ら「学び」に向かうためにどのような支援をすればいいかは、毎日、一緒に学習していればわかる話である。

 現在の「運営に関する計画」も、学校協議会も手続き的なことに時間と労力がかかるばかりで、学校教育をよりよくしていくために、大きな効果をもたらすものではない。地域や保護者と共に教育を進めていくもっとよりよい形があるはずだ。目標管理シートによる人事評価制度も、教職員のやる気を喚起し、教育を活性化するものとしては機能していない。

 また、コロナ禍により前倒しになったGIGAスクール構想に伴う一人一台端末の配備についても、通信環境の整備等十分に練られることないまま場当たり的な計画で進められており、学校現場では今後の進展に危惧していた。3回目の緊急事態宣言発出に伴って、大阪市長が全小中学校でオンライン授業を行うとしたことを発端に、そのお粗末な状況が露呈したわけだが、その結果、学校現場は混乱を極め、何より保護者や児童生徒に大きな負担がかかっている。結局、子どもの安全・安心も学ぶ権利もどちらも保障されない状況をつくり出していることに、胸をかきむしられる思いである。

 つまり、本当に子どもの幸せな成長を願って、子どもの人権を尊重し「最善の利益」を考えた社会ではないことが、コロナ禍になってはっきりと可視化されてきたと言えるのではないだろうか。社会の課題のしわ寄せが、どんどん子どもや学校に襲いかかっている。虐待も不登校もいじめも増えるばかりである。10代の自殺も増えており、コロナ禍の現在、中高生の女子の自殺は急増している。これほどまでに、子どもたちを生き辛(づら)くさせているものは、何であるのか。私たち大人は、そのことに真剣に向き合わなければならない。グローバル化により激変する予測困難な社会を生き抜く力をつけなければならないと言うが、そんな社会自体が間違っているのではないのか。過度な競争を強いて、競争に打ち勝った者だけが「がんばった人間」として評価される、そんな理不尽な社会であっていいのか。誰もが幸せに生きる権利を持っており、社会は自由で公正・公平でなければならないはずだ。

 「生き抜く」世の中ではなく、「生き合う」世の中でなくてはならない。そうでなければ、このコロナ禍にも、地球温暖化にも対応することができないにちがいない。世界の人々が連帯して、この地球規模の危機を乗り越えるために必要な力は、学力経年調査の平均点を1点あげることとは無関係である。全市共通目標が、いかに虚(むな)しく、わたしたちの教育への情熱を萎(な)えさせるものか、想像していただきたい。

 子どもたちと一緒に学んだり、遊んだりする時間を楽しみたい。子どもたちに直接かかわる仕事がしたいのだ。子どもたちに働きかけた結果は、数値による効果検証などではなく、子どもの反応として、直接肌で感じたいのだ。1点・2点を追い求めるのではなく、子どもたちの5年先、10年先を見据えて、今という時間を共に過ごしたいのだ。テストの点数というエビデンスはそれほど正しいものなのか。

 あらゆるものを数値化して評価することで、人と人との信頼や信用をズタズタにし、温かなつながりを奪っただけではないのか。

 間違いなく、教職員、学校は疲弊しているし、教育の質は低下している。誰もそんなことを望んではいないはずだ。誰もが一生懸命働き、人の役に立って、幸せな人生を送りたいと願っている。その当たり前の願いを育み、自己実現できるよう支援していくのが学校でなければならない。

 「競争」ではなく「協働」の社会でなければ、持続可能な社会にはならない。

 コロナ禍の今、本当に子どもたちの安心・安全と学びをどのように保障していくかは、難しい問題である。オンライン学習などICT機器を使った学習も教育の手段としては有効なものであるだろう。しかし、それが子どもの「いのち」(人権)に光が当たっていなければ、結局は子どもたちをさらに追い詰め、苦しめることになるのではないだろうか。今回のオンライン授業に関する現場の混乱は、大人の都合による勝手な判断によるものである。

 根本的な教育の在り方、いや政治や社会の在り方を見直し、子どもたちの未来に明るい光を見出したいと切に願うものである。これは、子どもの問題ではなく、まさしく大人の問題であり、政治的権力を持つ立場にある人にはその大きな責任が課せられているのではないだろうか。

令和3(2021)年5月17日

大阪市立木川南小学校 

校 長 久保 敬

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