学び方。
都合のよい情報しか入ってこない状況をつくらないようにしたい。
********朝日新聞2022.5.18**************
https://digital.asahi.com/articles/ASQ5J3TRCQ5JULEI002.html
「トルストイは非暴力を訴えた」 今こそ伝えたいロシア文学の世界
「アンテナを張って学ばないと」
――世界が複雑化する中で、「学ぶ」意義はどんなところにあると思いますか。
今、学ぶことの意義はたくさんありますが、何よりも「自分に見えないことがあると知ること」だと思います。
スマホやネットはアルゴリズムに左右されているので、自分が思っていることしか出てこないんですよね。特にロシアは情報統制をしているので、オルタナティブのメディアの情報は検索で出てこず、見えないことがすごく多いんです。
ロシアの情報環境からも教訓としてほしいのは、アンテナを張って学ばないと、「自分がこう思いたい」情報しか手に入らないということです。
自分のほしい情報だけでは世界観が狭くなってしまう。そして違う意見を持っている人が見えなくなると、その意見への許容度がどんどんなくなっていくんです。
普段は行かないところに行ったり、外の世界に出て他者の意見にふれたりしていくと、人生が広がります。
私がゲンロンの代表になるとは思っていなかったように、人生ってそれなりに長くていろいろなことが起きます。いろんなフックを持っていないと退屈するってこともありますよね。
ロシアの侵攻だけでなく、コロナの流行もあって閉塞(へいそく)感のある社会だからこそ、「寛容である」「物事を広くみる」という力はとても大事だと思います。(聞き手・水野梓)
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