「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

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2023年10月26日、人生初めての視察、水俣。温かく迎えて下さった皆様に、心より感謝申し上げます。八代海とても美しかったです。

2023-10-26 15:19:00 | 地球環境問題

 2023年10月26日、人生初めての水俣市を視察致しました。

 まずは、高台にある環境省 国立水俣病総合研究センターから臨む八代海の美しさに圧倒されました。

 


●参考動画:
 ・八代海の美しさ
 https://twitter.com/kosakakazuki/status/1717380627509702687

 https://twitter.com/kosakakazuki/status/1717663146268369309

 ・水俣川河口
 https://twitter.com/kosakakazuki/status/1717699775636857302

 水俣を訪れたのは、2年前に出会った文学作品『苦海浄土』の読後、医師として水俣病を考え続けねばならないと思うようになり、是非とも、現地に立ってみたかったから。

 訪れる自分の中には、このような問いがありました。

 ●水俣病を繰り返してはならない、そのためには、どうしていけばよいのだろうか。
 
 ●未だに、続く、水俣病裁判をどう考えていけばよいのだろうか。


 水俣にも高齢化、過疎、地域振興など課題がありました。
 水俣を歩き、あらたに、抱いた問い。

 ●水俣工場跡地は、本来なら残すべき選択がありえて当然なのに、取り壊すという風潮が見られました。汚染水が港へと流れ出た「百間排水溝」もどう保存して行くよいのだろうか。
 百間排水溝 映像:https://twitter.com/kosakakazuki/status/1717707270652665871

 ●もやい直しをどのように進めていけばよいのだろうか。

 
 以下の行程で回りました。

 まずは、環境省の国立水俣病総合研究センター(国水研)へ。

 当日は、うっかりと国立水俣病総合研究センターの方に行ってしまい、急きょ、国立水俣病情報センターへ送っていただく。送っていただく道中、研究所のかたから、水俣のご解説をいただきました。

 「国立水俣病情報センター」では、研究所のかたから、水俣病から始まり世界の水銀汚染など公害に関する詳細なご解説。

 「国立水俣病総合研究センター」に戻り、原田利恵様による環境社会学の視点からの水俣病のご解説、その後、リハビリテーション室での最新のリハビリのご解説。
 国水研のあと、「熊本学園大学水俣学現地研究センター」に行きました。
 するとそこで、チッソで働かれ、第一組合の委員長をされていたという地元のかたに偶然出会いました。
 そのかたは、水俣川周辺を周りながら、「水俣病歴史考証館」に連れて行ってくださいました。
 そこで、水俣市議会議員の藤本としこさんと、解説員の坂本一途さんと出会いました。
 藤本さんが、夕方、地元の勉強会があると言われて「エコネットみなまた」に顔を出すと、そこで、再度、先ほどの地元のかたがおられ、会が終わったあと、夕食を「風来坊」でご一緒させていただきました。
 翌朝、「百間排水溝」へ行くと、丁度、僧侶西川大さんがご祈祷されておられました。

 水俣の地、様々な出会いがあった奇跡の一日となりました。
 ご案内下さった皆様に、心より感謝申し上げます。
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