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袴田事件の供述録音テープ存在、存在の事実の発端はジャーナリズムの力

2011-11-18 18:55:19 | メディア・リテラシー

 袴田死刑囚の供述録音テープの存在。

 冤罪を証明する貴重な資料になる可能性が多いにあります。

 私が、気になったことは、どのようにしてテープが存在するという情報を弁護側や裁判官が知りえたのかということ。
 検察側から、わざわざ存在を言い出してくださることはありえない話。

 新聞記者がその存在を記事にしていたことから端を発したとのこと。
 緻密な取材の中で、存在の事実を見つけたのであろうと想像いたします。
 そのくだりは、以下、東京新聞(2011/11/17)に書かれていました。



 裁判官や弁護士だけでは、明らかにできなかったものを、ジャーナリズムの力で明らかにしていただきました。

 このようなジャーナリズムの力には今後も期待をしていきたいところです。

 

******中日新聞(2011/11/17)*****
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20111117/CK2011111702000152.html【静岡】
袴田死刑囚の供述録音テープ存在 再審請求「無関係」、開示は拒否
2011年11月17日

 清水市(静岡市清水区)で1966年、みそ製造会社の専務一家4人が殺害された「袴田事件」の第2次再審請求審で、静岡地検は16日、証拠開示に関する意見書を静岡地裁に提出し、その中で、袴田巌死刑囚(75)の供述を録音したテープが存在することを明らかにした。ただ、再審請求には関係ないとして、テープの開示は拒否した

 冤罪(えんざい)かどうかで揺れ続ける袴田事件で、地検がこうしたテープの存在を認めたのは初めて。

 意見書は、静岡地裁が8月の協議で、未開示証拠の存否などを回答するよう地検側に求めたことから、地検が作成、提出した。テープの録音時期や、詳しい内容などは明らかにしていない。

 テープとともに現場検証の写真なども存在するとしたが、いずれも「(刑事訴訟法が再審の要件にしている)新証拠の新規性や明白性を判断する上で関連性がなく、取り調べる必要性もない」として開示を拒んだ。

 一方、未開示だったみそ製造会社従業員の供述調書など計約120点は、新たに証拠提出するとした。

 この日、県庁で記者会見した袴田死刑囚弁護団の小川秀世事務局長は「テープがあることが分かっただけで非常に大きい。客観的な証拠であり、無実を証明する上で重要」と語った。今後、地裁が地検に、録音テープの開示を勧告するよう強く求めていくという。

 地裁、地検、弁護団の三者協議は21日、静岡地裁で開かれる。

以上

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