日経新聞経済教室『公務員制度』におもしろい分析があったので、掲載する。
2008年4月2日
一橋大学准教授 田中秀明氏の論考。
途中、上級公務員制度(SES)とやらが出てきて、すべて論旨についていけたわけではないが、うなずける部分があったので、抜粋したい。
***抜粋***
公務員の多くがエネルギーを費やす国会などへの根回しや調整は、基本的には政治家の仕事である。(国家公務員制度改革基本法案に向けた有識者懇談会の)提言では、公務員はトップに至るまで政治的中立を基本とする英国型をモデルとするのか、幹部公務員は時々の政権とともに異動し政治化する米や仏独のようなかたちにするのか、かならずしもはっきりしない。
これは政府をどう運営するのかという哲学にかかわる。公務員はその専門性に基づき正確な分析と選択肢の提示を担い、閣僚が責任を持って判断する英国型を志向すべきだろう。昨今の霞ヶ関で政策立案や組織運営の劣化が著しいのは、公務員が政治化し、推計や分析・政策評価が軽んじられているからである。
少子高齢化とグローバル化が進む中で、構造改革を進め、持続的な経済成長を維持するには、冷静な分析と検討が必要だ。
****抜粋終わり****
2008年4月2日
一橋大学准教授 田中秀明氏の論考。
途中、上級公務員制度(SES)とやらが出てきて、すべて論旨についていけたわけではないが、うなずける部分があったので、抜粋したい。
***抜粋***
公務員の多くがエネルギーを費やす国会などへの根回しや調整は、基本的には政治家の仕事である。(国家公務員制度改革基本法案に向けた有識者懇談会の)提言では、公務員はトップに至るまで政治的中立を基本とする英国型をモデルとするのか、幹部公務員は時々の政権とともに異動し政治化する米や仏独のようなかたちにするのか、かならずしもはっきりしない。
これは政府をどう運営するのかという哲学にかかわる。公務員はその専門性に基づき正確な分析と選択肢の提示を担い、閣僚が責任を持って判断する英国型を志向すべきだろう。昨今の霞ヶ関で政策立案や組織運営の劣化が著しいのは、公務員が政治化し、推計や分析・政策評価が軽んじられているからである。
少子高齢化とグローバル化が進む中で、構造改革を進め、持続的な経済成長を維持するには、冷静な分析と検討が必要だ。
****抜粋終わり****