「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【お知らせ】明日4/12、ゴールドリボンウオーキング開催のお知らせ

2008-04-11 09:00:00 | 小児医療
知っていますか?
小児がんと闘っている子ども達がたくさんいることを。

小児がんは、人にうつる病気でないことを。

小児がんの薬はとてもすくないことを。


小児がんについてたくさん伝えたい事があります。

たくさんの方に伝えてもらいたいことがあります。



小児がんの子ども達の未来が金色に輝くものになるために、

あなたの一歩でゴールドリボンを伝えてください。


ゴールデンリボン・・・小児がんの理解や支援の広がりを願うシンボルマークです。小児がんに対するさまざまな問題を1つでも減らし子ども達の笑顔を増やそうという取り組みをゴールデンリボン運動といいます。


4月12日(土)、小児がんへの理解促進を目的とする「ゴールドリボン運動」の一環として、「ゴールドリボンウオーキング」(主催:ゴールドリボン事務局、特別協賛:アフラック)が、六本木ヒルズアリーナにおいて、以下の通り開催されます。以前あすなろの木と協働でイベントをしたNPO小児がん治療開発サポートSUCCESSが協力団体として加わっています。ぜひ、参加してください。


<ゴールドリボン・ウォーキング開催概要>
(ウオーキングへのご参加にはお申し込みが必要ですが、サブイベントは入退場自由)

参加費: 一般1,000円(当日1,500円)・小中学生500円(当日800円)未就学児無料

ウオーキング 
当日受付時間:9:00~10:15
会場: 六本木ヒルズアリーナ
期日: 2008年4月12日(土) 9:00~15:30
 
主なイベント:ウオーキング大会、小児がん経験者や専門医によるトーク、
小児がんに関するパネル展示ブース、チャリティバザーコーナー等

ゲスト:
宮あおい
2008ミス・インターナショナル日本代表(4名)
骨肉腫を克服した義足のアスリート 佐藤真海(まみ)さん

主催:ゴールデンリボン事務局

後援:財)がんの子どもを守る会・テレビ朝日・財)日本対がん協会

協力団体:NPO小児がん治療開発サポートSUCCESS他

主管:NPO東京都ウオーキング協会

WEB:  www.sportsentry.ne.jp/event.php?tid=14785

お問い合わせ先:スポーツエントリー内ゴールドリボン係
0120-711-951(平日10:00~17:30)
0985-35-8665(平日10:00~18:00)

公式サイト: www.goldribbon.jp

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第49回ケアマネ勉強会

2008-04-10 09:00:00 | 医療
4/9ケアマネの勉強会に参加させていただいた。介護の現場の問題点が、多々見えてくる会である。議論が尽きず、いつもあっという間に時間が立つ。

話題にのぼったことや、感じたこと(順不同で)
①50回のまとめを
月一回の勉強会開催も重ねて行き、50回を迎える。話してきた内容を記録に残し、まとめをし、「ケアマネージャーから見た中央区の高齢者福祉に関しての提言」という形にしよう。

②ナイトサポート(1000点)
利用が混んでいる!?

③有償ボランティア制度、ポイント制などの導入の検討
介護保険の隙間を埋める制度が必要。通院介助、老老介護・一人暮らしのサポート体制充実のために。そして、これから定年でやめる方の社会参加の場の提供のために。

④関係機関の連携を
「ケアマネー医師会」の連携の会合はある。今後は、ケアマネー医師会ーサービス提供事業者ー行政ー議員などの連携を。そして介護の現況の共通認識を深めよう。

⑤地域の見守りにひっかからず、見逃されるケース
家族と同居の高齢者において、民生委員や地域の人の見守りから見逃される高齢者がいる。一人暮らしの方がまだ、見守りの対象と認識されやすい。個人情報保護の問題も絡んでいる。

⑥MRSA
MRSAが消えなければ、施設入所できない、入浴サービスが受けることができないという状況がある。

⑦褥創
褥創が消えなければ、施設入所できないことがある。家族は消すための努力をする。

⑧施設の第三者評価
第三者評価は、施設の入所している人の声という評価の限界がある。施設を利用したくて利用できない人の声は、反映できない。

⑨施設の稼働率を上げる工夫
「平日入所するが休日は帰宅する人」がいた場合、その休日枠を用い、「休日入所を希望する人」に提供することで、稼働率をあげることができる。

⑩ショート
デイサービスをやめると、ショートも利用者が減る。ショートは、リハビリなど、頼むことでサービスがなされる。頼まねば、何もされないとのこと。

⑪配食サービス
食事サービス提供事業者をメニューの多様性のために複数希望する声がある。また、昼だけでなく、夕もという声もある。

⑫無料の火災警報器取り付け
取り付けのために申請するという行為を、できるかが一つ問題がある。

⑬ケアマネの事業所
ケアマネが独立して事務所を抱えるのは、投資も多大で難しい現状がある。複数のケアマネが共同出資して、事務所を持った例はある。SOHO的発想も取りいれ、ケアマネ・センターのようなものを設立できないだろうかと個人的に考える。

⑭施設の医療・介護技術向上のための取組み
施設入所していて、院内感染や感染症をこじらせるようなことがあってはならないので、看護・介護技術向上のためのたゆまぬ努力が必要。

⑮後期高齢者医療制度
この制度の愚痴を高齢者から、ケアマネは、聞いている。最後には「あんたに言ってもしょうがないことだけど。」と言われて終る。

以上。
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ワールド・リズム・サミット vol.3 開催!!

2008-04-09 18:40:33 | 文化振興、異文化交流
 先日もお伝えいたしましたが、ワールド・リズム・サミット vol.3 いよいよ開催!!です。
 昨日4/8から4/13(日)までの6日間、渋谷駅近くのLE DECO(ルデコ)3&4階。
(渋谷駅から明治通り沿いに恵比寿方面へ。明治通り沿いロイヤルホスト向かい。渋谷駅より徒歩5~7分。)

 コンセプトは、一言でなかなか言い表せません。“リズムについて徹底的に遊ぶ6日間”と、一言でパンフには書いています。感じるしかない、楽しむしかない。リズム、音、音楽、芸術、アート、チャリティー、国連世界食糧計画協会(WFP)、ライブ、お茶に関心のある方は、是非、お出かけ下さい。絶対、楽しくなります!!

 私も、昨日の開幕レセプションに参加し、おおいに感動。私自身、さらなる出会いの輪が、広がりました。個人的には、築地市場を守っていこうという思いを共有できる方と出会うこともできました。


 実は、この企画の中心的存在の方と知り合いになる機会があり、(大学時代の後輩、その後輩なくして私の大学時代を語れない後輩なのだけれど、彼が繋げてくれた出会いです。)その方が、今回、最終日の親子で楽しめるイベントに、興味のあるご家族をご招待できるご配慮をいただきました。
 なかなか、ない機会です。是非、興味のある方は、ご連絡下さい。


****リズムで遊ぼう 親子でご招待企画****

最終日13日(日)開演11:00~の「やってみタイコ、たたいてみタイコ」~紙製のタイコを使って、カラダで感じるリズム遊び~にあすなろの木から先着親子2組にチケットをプレゼント!!(連絡先:03-5547-1191担当さいとう)


「世界のリズムが集まる6日間『ワールドリズムサミット』
    やってみタイコ、たたいてみタイコ

~紙製のタイコを使って、カラダで感じるリズム遊び~

インストラクター:よしうらけんじ、林幹 他

4月13日(日)AM11:00~

対象年齢:3歳以上

通常料金:大人3000円 こども2,000円のところ、無料でご招待

紙製の楽器はこちらで用意します。

ホームページ

http://www.wr-s.com

(チケットの予約・受付はホームページから)
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裁判員制度 参加できますか?

2008-04-09 17:14:20 | シチズンシップ教育
 くじで選ばれると、裁判員になり、裁判に参加、刑事事件の有罪・無罪の判断や、刑を決める役割を担うことになる。
 刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する信頼の向上につながることが期待される。国民が裁判に参加する制度は,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア等で実施。


 そのような裁判員制度を定めた法律『裁判員法』は、平成16年5月28日に公布されました。そして、このたび平成21年5月21日が『裁判員法』施行日に決定されました。
(施行日は、公布日から5年以内と定められていた。法務省は昨日4/8政令案として、来年5月21日から施行すると決定、政府は近くそれを閣議決定する。)

 実際に裁判員裁判が開催されるのは、早くても来年7月下旬から8月上旬になるといわれています。
 裁判員制度の審理対象は、殺人、強盗致傷、危険運転致死罪などの重大事件で、年間約3000件と想定されています。

 裁判員の選任手続きでは、実際に裁判員候補者として各地裁や支部に呼び出される前に、調査票、質問票で辞退を申し出ることができます。

現在、裁判員選任で、辞退が考慮されるケースが、最高裁で調査分析されています。

 昨日4/8、『フジテレビ ニュースジャパン』さんからいきなり取材が入り、「小児科開業医の場合、裁判員に呼ばれても大丈夫?」というインテビューにお答えいたしました。
 私の考えとして、「裁判員制度自体は、法律や政治を市民が知る制度であり、賛成である。しかし、実際裁判員として参加することになると、支障になる場合も出てくる。ただ、時間的やりくりや、近隣小児科との連携の下、裁判員に参加することになるであろう。」とお答えいたしました。「ただ、病院勤務などで、受け持ち患者さんが重症の場合など、病院から離れることのできない医師は多いであろう。」と懸念をお伝え致しました。

 裁判員制度をきっかけに、小学校・中学校から、法教育にも力が入れられることを大いに期待しています。



裁判員制度とは、(産経新聞解説08年4月9日)
有権者から無作為に選ばれた裁判員6人と裁判官3人が原則審理し、刑事事件の有罪・無罪を判断したうえ、有罪の場合は刑も決める制度。全国の地裁計60箇所(支部含む)で実施される。対象事件が起訴されると、名簿から50~100人をくじで選び、地裁に呼び出す。全国平均で約4000人に一人が裁判員となる見通し。裁判員には一日最高1万円が支給されるが、守秘義務なども課される。

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勝ち組、負け組

2008-04-09 08:58:53 | 社会問題
『勝ち組、負け組』という言葉がある。私の一番嫌いな言葉のひとつ。
その言葉に同じように感じを抱く論考が、産経新聞に掲載されていたので、転載したい。

***産経新聞08年4月9日評論家 呉智英(くれ・ともふさ)***
 「勝ち組・負け組」という言葉がここ数年流行している。良くない言葉だ。私は世にはびこる偽善者のように、人間を勝ち負けで判断するのはけしからんと言いたいのではない。人生、勝ち負けはあるに決まっている。ただ、それと人間の値打ち、意義は別なのだ。こんな簡単なことも分からない輩(やから)が良識の名のもとに平板で画一的な正義を押し付けてくる風潮には警戒しなければならない。
 それならなぜ私は近ごろ流行の「勝ち組・負け組」をよくないと言うのか。それは、これが歴史を無視した誤用であり、こんな誤用が広がると歴史も政治もひいては人間も分からなくなるからだ。本来、勝ち組とは負けた人たちのことであり、負け組とは勝った人たちのことである。負けたが故に、妄想の中で勝ったと信じ込んでいる人たちが勝ち組。別名を妄想派という。勝ったが故の余裕で、冷静に負けを認めている人たちが負け組。別名を冷静派という。
 昨今流行の用法とは正反対である。いや、常識とも正反対だ。しかし、ここにこそ、政治を理解し、人間を理解する鍵がある。
****引用終わり****

 世の中、当然勝ち負けがある。私もどれだけ負けたか分からない。数え切れないほどの負けを経験している。
 ちなみに、私の愛する広島カープも負けることが多い。
 人間の価値を失うような勝ち方はしたくないし、負けても自分のプライドはもっていたい。呉氏が述べるように、勝ち組なんかにならず、“冷静”にいられる負け組になれるよう努力したい。
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2000円札 使ってみませんか?

2008-04-08 17:57:54 | NPO・地域力
くすしさんからのコメント:ご無沙汰しております。朝日新聞4/8付朝刊全国版にて、紹介されました。月島の話も出てますよ。

****ということで、本日の朝日新聞****

00年の九州・沖縄サミットの記念に発行されて8年、すっかり見かけなくなった2千円札。

使えない自販機も多いが、夏に主要国首脳会議(G8サミット)を迎える北海道で、地域通貨のような使い方で復活させる動きがある。

「2千円札なら1枚で約3千円の買い物ができます」と宣伝中だ。


2千円札は00年7月に登場し、これまでに約8億8千万枚が印刷された。

日銀によると、印刷は03年度が最後で、08年度も見送られる予定だ。

流通量は06年度末で約1億6千万枚。

ピーク時に比べると3分の1に減った。

そんな2千円札を表舞台に戻そうと動いたのが札幌市白石区にある南郷商店街だ。

市営地下鉄の券売機も「2千円札は使用できません」と表示する中、「使わないなら使ってやろう」と昨秋、薬局やお好み焼き店など約20店が積極的に使い出した。


「自分も使いにくいなあと思っていたんですよ」と発案者の薬局経営中村峰夫さん(48)。

7月の北海道洞爺湖サミットを機に利用すれば、地元の活性化にも役立つと考えた。


2千円札1枚で約3千円分の買い物や食事ができるようにし、「サミット記念」「お得な、お得区」と称して盛り上がっている。

たとえば中華料理店では700円~900円の一品料理から3品を選び、飲み物が1杯付くセットを楽しめる。

中村さんが経営する薬局では、わざわざ2千円札に両替していく人もいるほどだ。

同市厚別区の新さっぽろ駅前にあるシェラトンホテル札幌もこの企画に参加。

2千円以上の飲食で2千円札を使えば、レストランとバーで2割引になるほど広がりつつある。

これを伝え聞いた東京・月島の商店街でも同様の試みを計画しているという。

・・・・・・・・・(2008.4.8 朝日新聞朝刊より 記者:杉崎慎弥)


 いやあ~のっているなあと感慨深く眺めています。
 実現すると、NHK朝の連ドラ『瞳』につづく、“札幌ー月島”を結ぶ企画になります。楽しみです。
 沖縄サミットを記念して作られた2000円札が、洞爺湖サミットを機に“地域通貨”という発想の下、『2000円札でお特区』の企画が誕生。企画を採用した商店街で、2000円札が再度日の目を見て、人が訪れ、使われる。商店街の活性化に寄与すればいいなと思っています。日本全国の各地の商店街で企画として取り上げられるときっと面白くなる。
 商店街がどんどん活性化して欲しい。それが願いです。
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平成維新

2008-04-07 08:00:00 | 政策・マニフェスト
 4月5日土曜日は、朝、築地市場から始まった。そして、やはり、築地市場から始まった日は、ついていた。最高についていた。
 地元では、武藤英紀氏のINDY開幕前イベントが大盛況。青年会議所仲間との隅田川の桜の下での再会。
 そして、私の活動の試金石というべき日になった。大きな出会いの瞬間であった。正確には、出会いの瞬間に立ち会ったと言ったほうが正しいかもしれない。
 明治維新は、輝いていた。なぜ、輝いていたか、大正維新、昭和維新という言葉はないが、明治維新はなぜあるか。黒船来襲で、日本を何とかしようという多くの先人がそれぞれの立場を抱えて、懸命に生きたからだとその方は、話されていた。
 今、日本の民主主義が試されている。平成に、どうせ自分達が、生きるなら、平成維新と言われたい。そのような生きた証(あかし)を残せるように、悔いなく生きたいと強く感じた一日であった。
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武藤英紀氏 月島西仲通り商店街 レース開幕イベント 無事終了!

2008-04-06 09:19:50 | NPO・地域力
月島西仲通り商店街、昨日土曜日の昼下がりに、更なる活気が。

4/19栃木県もてぎサーキットで行われるINDYといわれるカーレースに、中央区出身(豊海小、晴海中出身)の武藤英紀氏が参戦。上位有力候補といわれています。

開幕前イベントが、月島西仲通り商店街で、地域地元の力で開催されました。

イベントには、地域に関わる音楽教室がエレクトーン演奏したり、築地を拠点に、ニューヨーク・ブロードウェイを目指すエンターテイナー“サルメ”が、華やかな歌と踊りで花を添えました。

どんどん、地元月島が活気付いていくとよいと思っています。

宣伝ですが、その“サルメ”さん、ゴールデンウイーク5/2-6に築地本願寺の「ブディストホール」で公演をします。
ストーリーは、時は平成、場所は築地ー。
活気溢れる魚河岸に、とんでもないものがマグロと一緒に紛れ込んでいた!ひと組の若いカップルである。本人達は江戸時代からやってきたと言うのだが。。。。?
築地の街に逗留していた旅芸人一座「お座敷レビュー」と遠い江戸時代からカップルを追いかけてきた謎の悪代官らが、繰り広げる奇想天外ストーリー。その根底には、「築地市場を守ろう」という思いも流れている。。。
(注;サルメさんのチラシと、彼等との話した中での小坂のストーリー解釈です。)

今回も、もてぎサーキット&商店街の人&武藤英紀サポーター&音楽教室&サルメが繋がって、イベントが開催!。思いを持った人が繋がっていくと、ますます街や商店街が活気付いていく。楽しみだ!!

思いがつながれば、土壌汚染の豊洲に多額の税金を浪費しての移転から築地市場を守れるはず。。。築地の食文化を、築地のブランドを、築地の街を守れるはず。。
コメント (2)
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持続可能な自由と環境への取組み

2008-04-05 13:00:00 | 地球環境問題
月に一度の早稲田大学国際政治学教授坪井善明教授のゼミ。今度は、4/12(土)に開催される。
 今度のお題は、『人間の安全保障』(アマルティア・セン、集英社新書2006年)。98年度ノーベル経済学賞受賞のインド出身の経済学者。

環境問題を扱った部分『持続可能な発展ー未来世代のために』を読んで、感じたとこと。

*******

 「持続可能であること」とは、ブルントラント報告書(1987年の宣言。ノルウェー初の女性首相グロ・ブルントラント率いる国連環境計画の特別委員会「環境と開発に関する世界委員会」作成)では「未来世代の要求に応える能力を損なうことなく現在世代の要求を満たすこと」と定義付けられている。著名な経済学者ロバート・ソローは、「少なくとも私たちと同程度の生活水準を次世代が達成できるように、さらにその次の世代の面倒もみられるようにするため必要なことはすべて残すべきである」(研究論文『持続性に向けた実際的とも言えるステップ』)といい、要求の充足に集中していたブルントラントの考えを、“生活水準”という用語を用いることで、より現実的なものにした。
 両者の基本概念を、より広い目で見た人間観と結びつけとらえなおすことが必要である。すなわち、人間を要求に目を向けてもらおうとしているありきたりの受益者(ペイシャント)とだけみるのではなく、自由を重視する行為者(エージェント)と見てはじめて、真の持続的な発展が得られることであろう。何を重んじ、それをどう追及するかを決める私達の自由は、要求を満たすこと以上にずっと大きな意味を持ちうるからである。
 行為者であるために市民が環境政策の中で、果たすべき役割は4つある。
 第一に、市民は、自ら考え判断する能力を存分に用い、公の場で議論し環境に優しい優先事項を持続させることや、環境危機についての理解を広げることである。
 第二に、参加型の討議に自由に参加すること。環境問題だけではないが、国民を遠ざけ、秘密裏にことを運ぶ行為が進行中であることを、私たちは気付かねばならない。例えば、京都議定書を2001年ブッシュ大統領が放棄した際、アメリカの世論は、大統領とかなり異なる意見であったが、政府は国民を議論に参加させるようにはしなかったのである。
 第三に、環境保護が人々の私生活を侵害する形で推進された場合には、その犠牲になることがらに気付く必要がある。例えば、強制的な家族計画による生殖に関する自由の制限(中国の一人っ子政策)が生活水準の維持に役立ったとしても、その政策を通じて重要な何かが犠牲になることに気付く必要がある。
 第四に、個々の自由の重要性にきちんと目を向ける。全般的な生活水準のみに注目する従来の考え方はおおざっぱ過ぎ、生活水準は低下していなくても、自由や人権が損なわれうることを知り、倫理面からもみて、行動を選択する必要がある。
 中央区も、『環境行動計画』の中で、2012年までにCO2排出量の基準年1990年の5%削減する目標を打ち出している。計画を着実に推進するために学識経験者、事業者そして区民代表からなる「環境計画推進委員会」を組織し、事業の進行管理や評価・分析し、計画の変更や新たな施策の提案を行う。その結果は、区民に公表することになっている。
 2003年ミレニアム生態系評価の国際チームが報告書『生態系と人類の至福』の中で指摘しているが、「自由、正義、公平、基本的な潜在能力および公正の概念」によって、生態系への「アクセスとその利用について決定するメカニズム」が求められることから、「生態系から得られる便益の利用を持続可能にするには有効な制度が必要」であるとされている。“制度作り”として、国の『地球温暖化対策の推進に関する法律』や東京都の『東京都環境確保条例』とともに、区も『環境行動計画』を整備したのである。大きな問題点は、その“実効性”であり、強制力のある規制によって経済的誘因を提供する制度として今後は、『中央区地球温暖化防止対策条例』を制定していかなければならないと考える。23区総数の7.9%、4万4094の事業所を抱え、従業者数も72万3882人、港区についで二番目の多くの事業所を抱える中央区では、部門別CO2排出量の構成割合でも、業務部門が67.6%と圧倒的に多く、事業所への規制がCO2抑制の取組みの中できちんと担保できなければ、目標達成は難しいといわざるを得ない。
 一方、家庭部門のCO2排出割合は8.2%で、23区全体では25.2%であるのと比較して低い。しかし、市民のより強い責任感は、環境保護を進める上でとても大切である。(以上、統計は、『中央区環境行動計画』より)
 幸いなことに、中央区では、環境問題にとりくむ市民組織が活発である。区の環境部と連携して、フィールドワーク中心の環境講座を開催、その参加者が環境への問題意識(エコ・マインド)を高めるとともに、問題意識の輪が地域に広がっている。小学生たちは、それら市民組織が企画するリサイクル関連のイベントや、環境ポスター展に参加する事で、早くから環境への意識啓発が行われている。ただ、まだまだイベントに頼る点が多いと感じる。日常生活の行為ひとつひとつの中で、環境学習が出来て、かつ環境に優しい行動を進んで選択する地域づくりができれば、将来、環境を自然と重視した行為者となることができるであろう。
 例えば、エネルギー消費を抑えることやゴミの減量を常に考えること(リデュース)、おもちゃや読み終わった漫画本の交換(リユース)、給食の残飯の肥料化の取組みやリサイクルを意識したゴミの分別(リサイクル)など家庭・学校・地域で日常的に行うことが大切ではないだろうか。学校では、エコロジー、生物の絶滅、地産地消やフェアトレード等幅広く環境という視点からとらえ教育することが大切ではないだろうか。
 環境破壊や地球温暖化現象が地球規模で起きており、人類が生存の危機に瀕している。ひとりの行為やひとつの区の行動はとても小さな一歩でしかないが、“地球規模で考え、足元から行動を”ひとりひとり今取り組まねば、取替えしのつかないことになる。環境への行為者は、同時に社会への行為者にもなりうる。それは、真の自由をわかるひと。
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4/5朝は、築地市場から

2008-04-05 09:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
4/5土曜日、朝、築地市場へ。

活気あふれていました。土曜日は、観光の外国人も特に多く市場内で見かけます。

小耳にはさみましたが、この国会で、4月中旬あたりでしょうか、築地市場が取り上げられるようです。
声を広く届けようと、頑張っていらっしゃる方がいらっしゃいます。
築地市場現在地再整備の手法を、研究されている方がいらっしゃいます。
みな、ご自身の職場、店がある中で、がんばっていらっしゃいます。

今日は、午後からは、月島西仲通り商店街で、中央区が生んだ天才レーサー武藤氏の4/19レース開幕前のキャンペーンイベント開催。
地域の力あってのイベント開催です。
12-17時。月島西仲通り商店街にぜひ、足をお運びください。
音有り、踊り有り。乞うご期待。

さて、ひととひとがつながって、築地市場現在地での再整備実現へ、進んでいけばいいなと思っています。今日もそういう日に、なってほしい。
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ジャペインの元凶 政治家

2008-04-04 12:59:40 | 国政レベルでなすべきこと
英エコノミスト誌にでた、ジャペイン(苦痛に満ちた日本)という日本の特集。本日の日本経済新聞で元凶が、政治家にあるという論考があったので、その部分を抜粋する。

日本経済新聞2008年4月4日『経済教室』加藤寛氏(26年生まれ、慶応義塾大学名誉教授)

***以下、引用***
 ジャペインの元凶といわれる政治家の行動を分析してみよう。政治家はその当選の日から、選挙で使った費用を取り戻す努力をしなければならない。同時に政治家は、国会の委員会に所属し、その独自の戦略を練るための人材を集めなければならない。その有力な方法が国会報告を中心とした「○○君を激励する会」のような政治資金パーティーである。これは資金と人材を集める方法として最も一般的な方法である。政治家の権力の強弱はこの資金と人材がカギを握るだけに、資金は財界・組合から、人材は官僚と学識者から集められることになる。こうして政官財の一体構造が形成されてきた。大物政治家であるか否かはその立つ地盤によって資金・人材の集約が可能であるかに力の差が出てくる。
 日本の場合も、もちろん議員立法が不可能ではないが、過去の歴史をみれば官僚(内閣)立法が85%前後と、官僚のお膳立てがなければ法案の成立はなかなか難しい。仮に議員立法であっても最後の法案は、当然、官僚がチェックする。つまり、法案成立のカギは官僚が握り、結局政治家を背後から操っているといっても過言ではない。
 そうした官僚を味方に引き入れ官僚パワーを借りることができるかが、政治家の力量とされた。ところが、いまやねじれ国会である。参議院が反対したら大半の法案は通らない。日本の評価の低下につながるような日銀総裁後継問題に象徴される問題も頻発する。福田内閣は、発足当時の第一懸案であった新テロ特措法成立まで四ヶ月を要したうえ、道路財源に固執するあまり、「政治家はさらに重要な問題を忘れていないか」と世間の政治離れも加速している。先のエコノミスト誌がいうように、先ごろ結成された運動組織「せんたく」(「地域・生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」に期待するしかないのだろうか。
 しかしこれで国民の期待をつなげていくことはできるのか。何より必要なのは、政治家が悪いと非難するより、それを操る官僚制度を打破することにある。
***引用終わり***

 これ以降、官僚制度打破にむけ、天下りをなくす、そのための一元的な就職あっせんを廃止するべきという論調で話は進んでいく。
 「せんたく」には、私は大いに期待できると思っている。
 「せんたく」により、政治家が変わり、政党がかわり、希望を持てる日本が復活すると考える。

そういえば、たまたま本日4/4の読売新聞で「せんたく」の仕掛け人北川正恭代表のインタビューがあった。

****読売新聞2008年4月4日****
聞き手:穴井雄治記者
聞き手:「せんたく」は何を目指すのか。

北川氏:地方の首長や学者らが『せんたく』を作り、趣旨に賛同する『せんたく議員連合』もできた。ここで議論した成果を各党に持ち帰って決めてもらう。どうしても決まらないことはある。それを問うため、次の衆院選を、歴史に残るマニフェスト(政権公約)型の政権選択選挙にする。各党はすぐにマニフェスト作成チームを作ってほしい。

****引用終わり****

 私は、「せんたく⇒マニフェスト⇒政治が良い方向に」を期待する。
 私も、皆様とお約束をしたマニフェストを実現させていくのみ。人それぞれができるところから行動していくのみ。
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政治家と公務員(縦割り行政)

2008-04-04 08:00:00 | 国政レベルでなすべきこと
昨日引用させていただいた、日本経済新聞2008年4月3日の経済教室『公務員制度』
清家篤氏(慶応義塾大学教授、労働経済)の文章。

引用部の続きが、政治家と公務員の関係を、とくに政治家と縦割り行政の中にある公務員との関係を適確に述べていたので、引用したい。

****引用****
 先輩が後輩に仕事をしっかり教え、その出来栄えを評価するのが、官民を問わず仕事の能力を高める基本だ。もちろんここでいうそれぞれの「仕事の分野」とは必ずしも狭い専門ではなく、大くくりには省庁単位の行政分野あたりまで拡大できようが、範囲はおのずと限定される。
 プロの公務員がそうした自分の得意分野の仕事を持ちそれを大切に思うのは当然である。またそうでなくては困る。自分のやっていることが大切であると思うから頑張れるし、能力を高める意欲もわく。同じ仕事をしている者同士の仲間意識や、その仕事振りに対する同僚の評価を気にするのもしごく健全なことであろう。
 この得意分野を、政治家が縦割りはけしからんというのはおかしい。政治家の仕事は、そうした縦割り分野に政治的優先順位をつけたりすることにあるはずだ。その道のプロが自分の仕事を大切だと思うのは当然だが、予算など政策資源は有限なので、政治家が民意を踏まえ優先順位をつけ、政治決着をつけるべきなのである。
 民主主義国家では、選挙で選ばれた政治家が最終決定をするという政治主導は当然だ。しかしそれは高い能力のある公務員を、政治家が使いこなすという「高位均衡」でなければ困る。政治家の能力が低いので官僚主導になりやすいから、公務員の力を抑えようという「低位均衡」では寂しすぎる。政治家の能力を高めるのが筋である。
****引用終わり****

 私は、理想の政治家と公務員の関係がここに述べられていると思う。「縦割り」が悪いのではなく、「“連携なき”縦割り」「“閉鎖的な”縦割り」が悪いと考えている。
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プロ

2008-04-04 00:53:47 | 教育
昨日に引き続き、日本経済新聞2008年4月3日の経済教室『公務員制度』
清家篤氏(慶応義塾大学教授、労働経済)

プロのあり方を簡潔に述べていた部分であり、示唆にとむゆえ抜粋する。
***引用***
 どんな仕事の場合でも、高い能力を備えたプロになりうる条件としてまず大切なのは、その仕事への興味と意欲である。例えば、未来世代のために国の財政を救いたちとか、恵まれない人を助けるために社会福祉をやりたいといった、目的意識がまず必要だ。
 そしてそれぞれの仕事の分野でプロを育てられるのはその分野のプロしかいないし、その仕事を評価できるのも同じような仕事をしているプロである。
***引用終わり***

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【イベント】World Rhythm Summit vol.3

2008-04-04 00:33:28 | NPO・地域力
World Rhythm Summit vol.3のホームページから引用。

 「全ての人をパーカッショニストに!」を合言葉にライブパフォーマンスを中心としたコミュニケーションイベントとしてスタートしたワールドリズムサミット。
様々な周辺イベント(ワークショップ、チャリティー、ファッションショップ、フェアトレード食材を使ったカフェetc...)にアプローチし、私たちはいくつかのことを参加した方々から教わりました。
 ひとつは参加者の方々がライブでリズムを身体に感じながら、そこにいる人々と互いにコミュニケーションを"持とう"という気持ちが強いこと。様々なイベントを通してその先にいる人々、自然などと強く結ばれようと思っていること。そして、それらを触発する要素が私たちのイベントの内部にいくつかあるということでした。
 私たちは素直にそれらのことに応えるイベントに進化したいと思い、企画の主なるコンセプトとしてエシカルイベントへのアプローチを行うこととしました。

Ethical:直訳すると「倫理的な」「道徳的な」といった意味の英語で、最近ではヨーロッパを中心にひろがる新しい環境へのシステムの提唱です。
 エコロジーをもう少し広い定義でとらえ、チャリティー・フェアートレードなども包含した「倫理的に正しい」ライフスタイルを指すムーブメント。
 個人だけでなく企業などの社会的組織にとってもCSR(企業の社会的責任)や、コンプライアンスを実践するにあたり、欠かすことのできない概念の基準になりつつあります。


上記のようなコンセプトの下、
『World Rhythm Summit vol.3』開催です。

日時:2008年4月8日(火)~13日(日)

場所:渋谷LE DECO 3&4F
(渋谷3-16-3“明治通り沿い渋谷駅より徒歩5分”)

■基本概要:
● MEETING(ミル・ツナガル)ZONE
機能:アートスペース
ギャラリー/カフェ/マーケット

● LIVE(キク・タノシム)ZONE
機能:ミュージックライブスペース
ライブ/パフォーマンス

● EVENT( タタク・ヒビク)ZONE
機能:ワークショップスペース
フォーラム/ティーチイン/ワークショップ


■テーマ:
「イノチ」「イキル」がテーマ。大げさなようですが、何かが始まるのは、生からでありすべての感覚、認識、意識論理、言葉を支えるのは生命です。生命に何らかの価値があるかははっきりしませんが、生命がなければどういう価値もありません。「地球」と「ヒト(世界)」が"WIN WIN"にどうたどりつくか?私たちはそれを考えて行きたいと思います。


小坂は、すべて理解したわけでないけれど、コンセプトが、
なんか、伝わってくる。
結局、「リズム」について徹底的に遊ぶ6日間だそうです。
あとは、見るしかない。
行くしかない!!

詳しくは:http://www.wr-s.com/index.html
このブログも、ほぼ、そこからの引用。
しかし、描ききれないコンセプト。


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朝の佃

2008-04-03 18:42:14 | 政策・マニフェスト
朝の佃、月島駅6番出口。
ライオンズタワーや月島機械(株)がある大通り手前の小さな交差点。ここは、委員会でも話題に上るが、危険な交差点である。信号機はない。交差点地面には、反射するものを入れてつくられている。
本日朝、7:30a.m.からの一時間ばかりの間に、交差点での車同士の危険な通行を2-3回目撃した。
 小さな交差点手前の大きな交差点での信号で車は止まり、その車列が、小さな交差点まで混みあい、また、左右からも車が来るため、車が混雑。かつ、通勤の歩行者が横断歩道を使う。
 なんらかの手立てがないか、研究すべき交差点であると考える。

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