北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

本当に欲しい情報

2006-11-08 23:21:15 | まちづくり
 昨日の嵐や道東佐呂間町での竜巻被害が嘘のような穏やかな一日。昨日亡くなられた方は働き盛りの年齢の方が多く、悲しみがつのります。

【これきてドットコム】
 観光関係の会合に出席して、面白いお話をたくさん聞きました。

 講演をしてくださったのは、北海道へ旅行するときに「一体何を着て行けば良いのか?」という疑問に答えるホームページサイト「これきてドットコムhttp://collekite.com/」をマネジメントしているYさん。

 ちょっとした会話の中から、北海道へ旅行するときには着る服は一体何が良いのかという情報がない、ということに気づき、それを提供するサイトを作ったところ、一日に2万件以上ものアクセスが殺到してサーバーがダウンしたのだそう。

 そして「これきてのサーバーダウン」と報じられたところでさらにアクセスが加速して復旧がままならなかったという裏話もご紹介いただきました。

 結局、「食だ」「景色だ」といった道内にいる側が送りたい情報と、道外にいる人が求めている情報のミスマッチに気づき、その差を埋めようとしたところに成功の秘訣があるようです。

 サイトのトップページには、二軒の美容院スタッフと来店客の協力を得て、その日のお客さんの洋服姿を写真で紹介しているのだそうです。

「外を歩いている人に声を掛けたりすると、『えー?髪がぼさぼさだから』とか『気持ち悪い』とか言われて断られるものですが、美容院だときれいになっている状態ですから『いいですよ』と言ってくださるお客さんが多いんですよ」とか。

 これもまたちょっとした気づきの世界です。

 与えられる情報と欲しい情報の差に気づきたいものです。やはりよそ者の力が必要なのでしょうか?

    *   *   *   * 

 夜に知人と飲んでいて、「まちづくりのリーダーについてどう思うか?」と訊かれました。

 もうだいぶ酔っていた私が答えたのは、「やはりお手本があると良いのではないでしょうか」ということ。
「お手本ですか?」

「そうです。自分が『こうありたいものだ』という一つの理想像を思い描くことが出来れば、それに向かっていけるとおもうのです。その対象は古典の中に求めても良いし、偉人伝の中に求めても良いでしょう。幸い私は掛川で優れた市長に仕えたので、自分の中に一つのお手本の姿が具体的な形としてあります。何か一つ、そのようなありたい姿を持ち、遠い道だけれどそれに近づけるように努力するということが大事なのではないでしょうか」

 ううむ、少し酔いすぎたようです。

 そういえば先日行われた秋の叙勲で、私の仕えた榛村前掛川市長が地方自治功労で旭日中綬章を受章されたのだそうです。さっそくお祝いのご連絡をしたところです。

 お手本は手が簡単に届かないほど遠い方が良さそうです。おめでとうございます。
コメント
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