北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ビジネスはアイディア

2006-11-30 23:56:37 | まちづくり
 午後から大雪の札幌です。平地でも5センチは雪が積もり、夜の道路はツルツル路面となりました。降った雪がちょっとだけ融けているので、最も自動車の運転が危険な季節です。

【ビジネスはアイディア】
 個人的に関わっていたあるプロジェクト関連の反省会と称して、知人と酒を交えて情報交換です。ここのところ毎日情報交換会が続いています。

 私には、職業柄自分でビジネスというものをしたことがないので、まちづくりを語っていても、どこかで「それなら自分がコミュニティビジネスの一つでも出来るのだろうか」という内心忸怩(じくじ)たる思いがあるのです。

 もしも裸一貫になったら、自分が果たしてリスクを取ってお金を稼ぐことなどできるのだろうか、という怖さです。お金も稼げないのに、まちづくりを頑張りなさいと言う資格があるのだろうか、と怖くなるのです。

 今日合った知人のAさんは、ちゃんと会社を経営しながらまちづくりにも熱心に関わっている同世代の方で、私も大いに尊敬する一人なのです。

「Aさん、ビジネスってどういうきっかけで始められるものなんですかね。やったことがないものにはどうしても未知の世界なのですが」
「ビジネスの種って、やっぱりこういう飲み会などで話されるちょっとしたアイディアも大事ですよね。以前に出版した本が、そんな飲み会からのアイディアで当たったんですよ」

「へえ、どういう本ですか?」
「『さっぽろ喫茶店さんぽ』という本なのですが、コーヒーなんか手軽に飲めるようになった時代だからこそ、逆に喫茶店やカフェという空間が大事なんじゃないか、このご時勢に今なお頑張ってその空間を残してくれている気持ちって何だろう、そんな思いを抱きながらお店を回って、紹介した本だったんですよ」

「なあるほど。売れましたか?」
「それがね…」

 ゴクリ

「当たったんですよ、これが! 喫茶店って大人にとってやっぱり必要な空間で、40代の人たちを中心にして、『私も買いましたよ』という人が結構自分の回りでもいたんですよ。これなんか、まったく何気ない会話からのビジネスチャンスですよね」

「なるほどねえ」
「ターゲットは『確かな大人』で、キーワードは『大人のための空間』これだと思ったんですよ」

「すると第二弾はどうですか?」
「そこで第二弾の企画です。大人の空間というキーワードと言うことで、第二弾はバーと決めました『さっぽろ大人のBAR』として、贅沢な空間としてのバーを探して、紹介することにしたんです。取材班は一軒一軒飲み歩いて、結構大変だったみたいですよ」

「で?これも売れましたか?」
「それがね…」

 ゴクッ

「期待したほどには売れなくて、ちょっと残念でした…、もっと行けると思ったんですがね」

「あらら、駄目でしたか」
「うーん、まだバーの文化が成熟していないのかもしれませんね」

 Aさんは第三弾も考えているそうです。私なら、「メニューは10品以内の大人の居酒屋」とか「大人のストリート」、「大人の界隈」なんてのが良いのでは、と思いましたよ。

 なんだったら記事も一般の方からブログ形式で募集しても良いかも知れません。新しいビジネスを考えるためにも、やはり夜は飲まないとならないのです。うぃ~。
コメント (3)
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