北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

ガラスが伝える文化

2006-11-29 23:35:40 | Weblog
 今日の午後は、建物の14階から眺めるとすぐそこまでもが見えなくなるくらいの雪が降りました。
 夜は小樽で情報交換会でした

【ガラスの文化】
 夜に小樽で情報交換会を開催。自分たちの知らない社会の話で大いに盛り上がりました。

「小樽はあまり好きじゃないけど、意地でここにいます」と小樽に本社を置きながら、ガラス食器の販売ビジネスを展開している方とお会いしました。

 小樽でガラス、と言うと北一ガラスを思い出しますが、そことは取引はあるものの、メインビジネスの相手ではないとのこと。

「ガラスの食器でビジネスをするというと、ライバルは多そうですよね」
「ええ、でもうちのところはニッチ(すきま)なところを狙っていて、そういう目で見ると、案外同業者は少なくて全国で五社くらいでしょうか。グラスなどを始めとするガラス雑貨みたいなものですけど」

「そういう世界が分からないんですね。(笑) グラスなどというと、レストランとかホテルなどに売り込むのでしょうか?」
「そういうところだと、最初に大量に納品出来るのですが、後々まで同じ形のものを補充出来るようにしておかないといけないので、在庫管理が大変なんです。ですからトータルで見ると良い商売とは言えませんね。それよりは、『ガラス食器は欲しいけれど、いくらなんでも100円ショップでは買いたくない』という層のニーズに応える事だと思います」

「私の家でもそうですが、日本ではあまりガラス食器はメインになっていませんよね」
「そのとおりです。日本の食器はなんといっても陶器が多いんです。それは食生活そのものが陶器にマッチしているからなんです。しかし、ワインなどを始めとして、ガラス食器でなくては格好が付かないという食文化が増えてきているでしょう。私たちはそのような食文化にマッチした食器をデザインしながら広めたいと思うんです」

「なるほど、確かにワインを陶器では飲みませんね」
「ご存じですか?ブルゴーニュワインにはブルゴーニュグラス、ボルドーワインにはボルドーグラスというワインに合うグラスの形態があるんです。そんな世界でデザイン性あふれるものを送り込みたいと思っているんです」

 考えてみるとシャンパングラスというグラスがありましたね。しかしそういわれるまで、銘柄ごとにマッチしたグラスがあるとは知りませんでした。

 そこで小樽ワインにはどんなグラスが合うのだろうか、ということを提案して、食文化にマッチした食器文化ができると面白いですね。夢のあるお話でした。

    *   *   *   * 

 その場で一緒に飲んでいたのが、アメリカンドリンクの代表の「○カ・コーラ社」の方達でした。

 コーラのボトルには文化がある!などと話していて、私の35年来の疑問をぶつけてみました。

「コーラの瓶には底部に■と●の形をした引っ込んだ部分がありましたよね。僕たちはあれを『■は辛口で●は甘口なんだ』と言っていたものですが、どうなんでしょう?」
「よく覚えていますね。でも辛口、甘口は違います。実はあれは、ボトルを作る際にラベルも同時に貼るんですが、そのときにビンを押さえて回す際の機械の爪の跡なんです。その機械の詰めに■や●の形があったんです。ビンがまだ少し柔らかいときにその工程があるので機械の爪の跡がつくんですよ」

 そーだったんですか!いやあ、これで子供の時の謎が解けました。

 これで気持ちが「スカッと爽やか」になりました。

 あのビンにはアメリカ文化が詰まっていましたね。ガラスは食の文化を伝えてくれるのです。
コメント
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