北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

三省堂の由来

2006-11-22 23:42:23 | 古典から
 ついについに、夜から本格的な雪が降りました。明日からは天気が荒れ気味とのこと。注意しなくては。
 
【三省堂の由来】
 佐藤一斎先生の「言志後録」という本を読んでいたら、次の一節に出会いました。

 曾子の三省として、「曾子(そうし)は『論語』の学而篇に『我れ日に三たび、我が身を省みる』とて『人のために謀って忠ならざるか、朋友と交わって信ならざるか、伝えて習わざるか』とある」

 つまり、①人のために謀って、心底を尽くして残るところがないようにやれたかどうか、②また朋友と交わって、互いに相背くようなことがなかったかどうか、③そして師についてこれを自分に習い、自得する事が出来たかどうか、この三つを省みる、というのです。

  …と、この一節を目にして、「もしや?」と思い、本の販売や出版で有名な三省堂のホームページを見てみました。

 すると社名の由来として、「社名の「三省堂」は中国の古典『論語』の「学而篇」の一節「吾日三省吾身」(われ日にわが身を三省す)という言葉から採られたもので、「不忠、不信、不習について、日に幾度となくわが身を省みる」という意味です。『論語』の「三省」は「さんせい」と読みますが社名は1889(明治22)年までは「SANSHODO」と表記していました。1890(明治23)年以降は「SANSEIDO」と表記しています」と書かれていました。

 なるほど、三省堂という社名の由来はまさにそういうことだったのでした。また一つ思わぬところで良いことを知りました。

 しかし孔子先生、いつも省みておられる。

 我々凡人は、なかなかそこまでできないものですが、たまに振り返るだけでも得るところは多そうです。

 さて、我が身を振り返るとこの本を買ったのは三省堂ではなくて旭屋さんでした。うーむ、反省すべきか…
コメント
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