北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

山口二郎先生のこと

2008-01-02 23:21:35 | Weblog
 正月の二日だというのにもう飲み会です。

 今夜は北大の山口二郎先生が、この度日本政治学会の理事長に就任されたというのでそのお祝いの飲み会です。

 山口二郎さんは岡山県生まれで東大卒。1984年に北大法学部の助教授として来道。最初は道内に5年くらいかな、と思ったとのことですが、1993年に教授になられてからは北大からの論断活動を活発に行ってこられています。

 論調は体制側にやや厳しさが目立ちますが、北海道に23年も住み続けてこられたことで、地方とは何かという現場の視点での物言いも多くなっています。理念と乖離した地方の現実をだんだん理解されてきました。

 そういう現実を考えると、北海道にとっての公共事業は大事であり、税制改革でもガソリン税の暫定税率を下げることには反対、という立場を取られています。

「ガソリン税の暫定税率は、税金を下げることよりも、その使い道をしっかりと監視したり妥当な使い道を探る方が現実的な対応です。それを『下げろ』などというから、民主党もやっぱり信用されないんだと思うな」とこの点は明快です。

 山口先生が面白いのは、東大一点張りの各種団体の長に、ある意味では辺境の北大から名乗りを上げて、それを納得させたこと。「情報は地方から発信しなくちゃ駄目なんだよ。北海道を情報発信の拠点にしたいものだね」

 北海道が一目置いてもらうためには、日本を代表するような種を少しずつで良いから持ってくることです。プロ野球は二年連続で日本一になりました。次はコンサドーレかな。
 そして研究の分野でもこうして少しずつ北海道からの情報を発信してゆき、発言力を増してゆく努力がなされています。こうした動きや活動を応援することが大事です。

 北海道にいながらにして日本、いや世界を相手にしてがんばる。自分自身がそういう立場になれなければ、そうやってがんばっている人たちを応援することです。だから山口先生のような人の価値を認識しなくてはいけないのだと思います。

  *    *    *    *    *

 山口二郎さんのブログアドレスは、http://yamaguchijiro.com/ です。

 正月テレビはお笑いばかりやっていますが、ときどきは「政治とは何か」を考えてみることも大事ですね。

 本当はもっと多くの人たちが集まると良いのですが、さすがに正月二日ということで、いつもの一癖あるくらいのメンバーが多かったなあ、はは

 
コメント (1)
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