北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

映画を観ながら考えたこと

2008-01-03 23:50:12 | Weblog
 正月の三日目。今日はうちの奥さんと正月デートです。まちなかのシネコンに行って、映画を二本見てきましたよ。

 一本目はウィル・スミス主演の”アイ アム レジェンド”です。癌の特効薬が開発された喜びもつかの間、そのウィルスの以上から地上のほとんどの人間が死ぬか、暗黒に生きる怪物になってしまった、という設定。ウィル・スミスはぼろぼろになり人っこ一人いなくなってしまったニューヨークに単身留まって、それを治療する薬を研究する科学者です。

 一体どうやると、あれだけ人がいなくて道路が草ぼうぼうのニューヨークの映像が撮れるのかと不思議です。CGなんでしょうかねえ。

 最後の最後に”レジェンド(伝説)”の意味がわかります。どきどきの二時間でした。

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 勢いついでに観たもう一本はニコラス・ケイジ主演の”ナショナル・トレジャー”でした。

 こちらの方は地図や言葉の端々などの暗号を解きながら、宝物に向かってゆくという冒険活劇。類推する暗号がことごとく当たる、というご都合主義のようなシーンの連続ですが、まあテンポがあって場面展開が早いこと早いこと。

 リンカーン暗殺者に始まって、最後はアメリカの先住民のお宝にたどりついてしまいます。どこまでが歴史の事実で、どこからが今回のフィクションかがわからないあたりが面白い。おまけに三作目に続きそうな印象で終わるあたりは、人気シリーズとして定着した証拠。

 私自身は一作目を観ていないので、一作目のエピソードから続く最初のシーンがわからずちょっと混乱しましたが、すぐに物語にとけ込めました。正月を楽しむには良い映画です。

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 さて、映画の中にはアメリカからヨーロッパに掛けての有名な観光地がたくさん出てきて、こういう映画によってアメリカの観光地が宣伝され、世界中の人たちの頭に焼き付いていくという観光戦略が伺えました。

 アイ・アム・レジェンドといい、ナショナルトレジャーといい、こうした映像を世界中にお金を取りながらばらまくという観光戦略ではやはりハリウッドが一枚も二枚も上です。

 映画のためなら道路封鎖も撮影許可ももっと出して良いのではないか、と思うのですが、全体としての観光戦略的視点を欠くと、日本では小粒な対応しかできないのが残念です。

 今年は秋頃に政府に観光庁が設置されるという予算要求となっています。日本の観光戦略にも注目したいものですね。

コメント
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