北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

世代間の利益配分

2008-01-05 23:20:09 | Weblog
 今日で年末年始の休暇もおしまい。明日一日を残して再び東京へと戻ります。

 札幌の正月は、積雪も少なくて穏やかなものでした。冬の前半にあまり雪が少ないと後半にドカ雪になりそうですが、そんなことにならないように祈るばかりです。

  

 土曜日の空港は大混雑。乗るはずの飛行機は機材遅れで30分ほど遅れるわ、オーバーブッキングが発生しそうになるわで、てんてこ舞いでした。

 おみやげ屋さんも大繁盛。「白い恋人」は…と見てみると、おお、売り切れ!とんだ形で名前が売れて、お土産としての付加価値が増したのかも知れません。売り上げは騒動の前まで戻したのでしょうか。

  

 単品のお菓子としては赤福に次いで売り上げの多いと言われる「白い恋人」ですが、北海道経済への貢献は莫大です。観光客の多くはもあの騒動があったからといって、この銘菓を見限ったりはしていないようですから、これからも信頼を獲得して売り上げを伸ばして欲しいものです。

     ※    ※    ※    ※

 札幌で休日を過ごして感じたことは、北海道はそれなりに幸せだということ。テレビは連日お笑いばかりやっているし、せっぱ詰まった問題意識もさほど無くて、自分たちの行く末もあまり真剣には考えてはいない印象です。

 もちろん北海道だけのことではありませんが、今税金を払っている国民たる自分を大事にして欲しい、という思いは強いけれど、これから生まれてくる次の世代の国民のために自分たちが今何ができるのか、という視点はどこへ行ったのか。

 環境問題などは、次の世代と今の世代との間の、最も典型的な利益争いに他ならないはず。次の世代のために、今の世代もそろそろ不作法はほどほどにして、次につながるような生き方をしなくてはなりませんよ、という警鐘なのです。

 思考は時間も空間も超えて真剣に行いつつ、身の丈にあった生活をすべきところが、身の丈の範囲のことばかり考えて、生活は時間も空間も超えたところからやってくるものをむさぼっているのではないでしょうか。

 今年は北海道でのサミットも開催されることもあって、この機会に環境問題を入り口にして、世代間の利益配分について考えることが大切なように思いました。

 2月には札幌で、スローライフについての講演をしてください、という依頼もあります。スローライフの新しい切り口は世代間の利益配分、ということかもしれません。少し頭を整理してみるとしますか。
 
コメント
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