北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

変化に飛び込む勇気

2008-08-11 23:23:24 | Weblog
 夜に地元の知人たちとの会合があって、いろいろと最近の情報を仕入れてきました。

 いろいろな意味で、北海道でも今までどおりのやり方が少しずつ変わってきていて昔の常識は通じないということを肌で感じてきました。

 自分の外で変化の波が押し寄せてきたときの対応の仕方には、大きく分けて①いくらかを差し出してやり過ごして耐え抜く、②得られるものを定めて自ら変化に飛び込んで戦う、の二つに大別されます。

 その場合、変化がどういう質の変化なのかを見極めることが大事ですが、外からの変化が時代の必然であれば、やり過ごしてその場をしのぐことが出来たとしても、第二波、第三派と変化が訪れてやがてはじり貧になって行かざるを得ないでしょう。

 そんなときは②の自ら変化に飛び込んで変化しなくてはなりません。今までは必要のなかった勉強もしなくてはならないし、より多様な経験を積む世界に飛び込むことも考えられます。
 やぶれかぶれの戦いをすることが目的ではなく、今残された体力を原資にして、何を得ることが出来れば納得できるのかという戦略上の目標をしっかりと持たなくてはなりません。

 しかしそういう戦いを挑めば、当然失うものも出てくるわけで、失われる側にすれば不満も出てきます。よく語られる『改革』も、その向こう側により幸せな社会があるための痛みだということを社会が認めればスムースに進みますが、しばしば失われる部分にスポットが当てられて進め方の歪みだという怨嗟の声が蔓延しがちです。
 一人一人にとっても今何をすべきか、という生涯学習が問われているわけです。

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 社会のリーダーと呼ばれる人たちは、社会の変化の向こうにどのような社会があるべきかを提示して支持を得なくてはなりません。小泉首相時代の郵政改革はそういう文脈の中での決断であって、部分的には縮小や不便といった変化もあるのでしょうが、そうした変化を受け止めれば、これから先に郵政株式会社だって持っている資産を活かして発展して行く道が開けたのです。

 少子高齢化や石油などの資源の受給が今後逼迫してくることなども、我が国の歴史の必然と受け止めて、これにどう対処して次の世代の社会を築かなくてはならないかを一人一人が受け入れなくてはならないと思います。

 政治に不満を受け止める唯一の存在になってしまっているけれど、一人一人が自分は何が出来て、何を貢献できるのか、と考えて行動できる社会が成熟した市民による社会のはず。
 社会から自分はなにを貪ることが出来るのか、何をしてもらわなくては損だ、と思ってばかりいる人が多いのはまだまだ成熟度合いが低いと言わざるを得ないでしょう。

 改革って先が見える人が提唱して、先の見えていない人を納得させる作業だからやっぱり大変なことなのです。
 
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 北島選手が100m平泳ぎで世界新記録で金メダルを獲得。前回のアテネオリンピックの優勝経験に留まらずに、そこから自らを進化させたすばらしい結果です。レーザーレーサーによる水着問題も取り入れて、勝つためには何かを失ったとしても自らが変化をしなくてはならないという勇気と行動の見本です。

 勝てる人のそうした変化にあやかりたいな。

 北島選手おめでとう!すごいレースでした!
コメント
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